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【令和2年度・北関東④】登録販売者過去問解説【主な医薬品とその作用】

過去問題・解説

問 21
胃に作用する薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 制酸成分は、中和反応によって胃酸の働きを強めることを目的としている。
b 制酸成分を主体とする胃腸薬を炭酸飲料で服用することは適当でない。
c センブリが配合された散剤は、味や香りが強いため、オブラートで包んで服用することが適当である。
d 一般用医薬品には、制酸と健胃のように相反する作用を期待するものが配合されている場合もある。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)

【正解4】
a×制酸成分は、中和反応によって胃酸の働きを「弱める」ことを目的としている。
c×健胃成分は、味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として配合されるので、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用されると効果が期待できず、そのような服用の仕方は適当でない。

問 22
健胃を目的とした生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a オウバクは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
b センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
c ゲンチアナは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。
d ソウジュツは、ミカン科のウンシュウミカンの成熟した果皮を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。

a b c d
1 正 誤 誤 正
2 正 正 正 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 誤 誤

【正解3】
c×ゲンチアナは、リンドウ科のゲンチアナの根及び根茎を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
記述は、ユウタンの内容。
d×ソウジュツは、キク科のホソバオケラ等、又はそれらの雑種の根茎を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。
記述は、チンピの内容。

問 23
ヒマシ油に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ヒマシ(トウダイグサ科のトウゴマの種子)を圧搾して得られた油を用いた生薬である。
b 小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
c 母乳を与える女性では、吸収された成分の一部が乳汁中に移行して、乳児に下痢を引き起こすおそれがある。
d 瀉下作用は弱いため、妊婦または妊娠していると思われる女性に使用される。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解1】
d×急激で強い瀉下作用(峻下作用)を示すため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける。激しい腹痛又は悪心・嘔吐の症状がある人、3歳未満の乳幼児も使用を避けることとされている。

問 24
胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ブチルスコポラミン臭化物は、交感神経の伝達物質であるアドレナリンと受容体の反応を妨げることで鎮痛鎮痙作用を示す。
b ロートエキスにより母乳が出にくくなることがある。
c パパべリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すほか、胃液分泌を抑える作用により胃酸過多や胸やけに対する効果も期待できる。
d 鎮痛鎮痙作用を期待して、エンゴサク(ケシ科のエンゴサクの塊茎)が配合されている場合がある。

a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 正 正 正 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正

【正解5】
a×ブチルスコポラミン臭化物は、「副交感神経」の伝達物質である「アセチルコリン」と受容体の反応を妨げることで、鎮痛鎮痙作用を示す。
c×パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すが、抗コリン成分と異なり、「胃液分泌を抑える作用は見出されない」。

問 25
浣腸薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ビサコジルは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
b グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるおそれがある。
c 肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときにグリセリンが配合された浣腸薬を使用すると、溶血を引き起こすおそれがある。
d ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。

a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 正
4 誤 正 正 誤
5 正 誤 誤 正

【正解3】
a×ビサコジルは、結腸や直腸の粘膜を刺激する等の作用がある。
記述は、炭酸水素ナトリウムの内容。

問 26
駆虫成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a サントニンは、肝臓病の人では、肝障害を悪化させるおそれがある。
b カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
c ピペラジンリン酸塩は、アセチルコリン伝達を亢進させ、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示す。
d パモ酸ピルビニウムは、赤~赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがある。

a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 正 正 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解1】
c×ピペラジンリン酸塩は、アセチルコリン伝達を「妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる」作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すのは、パモ酸ピルビニウム。

問 27
次の漢方処方製剤のうち、胃の不調を改善する目的で用いられるものの正しい組合せはどれか。

1 猪苓湯、竜胆瀉肝湯
2 安中散、人参湯、六君子湯
3 牛車腎気丸、八味地黄丸、六味丸
4 疎経活血湯、釣藤散

【正解2】
1×猪苓湯、竜胆瀉肝湯は、泌尿器症状の緩和に用いられる。
3×牛車腎気丸、八味地黄丸、六味丸は、泌尿器症状の緩和に用いられる。
4×疎経活血湯、釣藤散は、鎮痛の目的で用いられる。

問 28
痔の薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて全身的な影響を生じることがある。
b 局所麻酔成分には、リドカインがある。
c 局所刺激成分には、クロタミトンがある。
d 組織修復成分には、アラントインがある。

a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 正 正 正 正
5 誤 正 誤 正

【正解4】
全て正しい

問 29
泌尿器用薬に含まれている成分のうち、利尿作用のほかに、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる生薬成分はどれか。

1 モクツウ
2 ソウハクヒ
3 サンキライ
4 ウワウルシ

【正解4】
ウワウルシ

問 30
眼科用薬に含まれている成分と、その主な配合目的に関する次の組合せのうち、正しいものはどれか。

1 スルファメトキサゾール ― 目の調節機能を改善する作用
2 ポリビニルアルコール ― 肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える作用
3 イプシロン‐アミノカプロン酸 ― 炎症の原因となる物質の生成を抑える作用
4 ホウ酸 ― 炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用

【正解3】
1×スルファメトキサゾール ― 抗菌作用(細菌感染による結膜炎やものもらい、眼瞼炎などの化膿性の症状を改善)
目の調節機能を改善するのは、ネオスチグミンメチル硫酸塩。
2×ポリビニルアルコール ― 目の乾きを改善する作用。
肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑えるのは、クロモグリク酸ナトリウム。
4×ホウ酸 ― 抗菌作用(洗眼薬や防腐剤として使用)
炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促すのは、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)、アラントイン。

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