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【令和2年度・北関東④】登録販売者過去問解説【主な医薬品とその作用】

過去問題・解説

問 31
次の表は、ある眼科用薬に含まれている成分の一覧である。この眼科用薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

ビタミンB1 2 0.02 %
ネオスチグミンメチル硫酸塩 0.005 %
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.5 %
ビタミンB6 0.05 %
パンテノール 0.05 %
L-アスパラギン酸カリウム 0.5 %
タウリン 0.5 %
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03 %
イプシロン‐アミノカプロン酸 1.0 %
グリチルリチン酸二カリウム 0.1 %
硫酸亜鉛水和物 0.05 %
塩酸テトラヒドロゾリン 0.03 %

a ビタミンB12 は、目の調節機能を助ける作用を期待して用いられる。
b コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは、ヒスタミンの働きを抑えることにより、目の痒みを和らげることを期待して用いられる。
c 硫酸亜鉛水和物は、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して用いられる。
d 塩酸テトラヒドロゾリンは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して用いられる。

a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 正 正 誤 正
5 正 誤 正 誤

【正解5】
b×「クロルフェニラミンマレイン酸塩」は、ヒスタミンの働きを抑えることにより、目の痒みを和らげることを目的として用いられる。
コンドロイチン硫酸ナトリウムは、目の乾きを改善する成分。
d×「L-アスパラギン酸カリウム」は、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して用いられる。
テトラヒドロゾリンは、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去するアドレナリン作動成分。

問 32
外皮用薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a インドメタシン含有の貼付剤を使用すると、適用部位の皮膚に、腫れ、ヒリヒリ感、熱感、乾燥感が現れることがある。
b ステロイド性抗炎症成分は、広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象としている。
c 打撲や捻挫の急性の腫れに対しては、温感刺激成分が配合された外用鎮痛薬が適すとされる。
d 皮下の知覚神経に麻痺を起こさせる成分として、アンモニアが主に虫さされによる痒みに用いられるが、皮膚刺激性が強いため、粘膜や目の周りへの使用は避ける必要がある。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 誤 誤

【正解4】
b×体の一部分に生じた湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等の一時的な皮膚症状の緩和を目的とするものであり、広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものではない。
c×打撲や捻挫の急性の腫れに対しては、「冷感刺激成分」が配合された外用鎮痛薬が適すとされる。

問 33
白癬及び白癬の治療に用いる抗真菌成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 爪白癬は、爪内部に薬剤が浸透しにくいため難治性で、医療機関(皮膚科)における全身的な治療(内服抗真菌薬の処方)を必要とする場合が少なくない。
b 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には軟膏又はクリームが適し、皮膚が厚く角質化している部分には液剤が適している。
c ピロールニトリンは、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
d ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞壁に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。

a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤

【正解2】
c×ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
記述は、ウンデシレン酸、ウンデシレン酸亜鉛の内容。
d×ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
皮膚糸状菌の細胞「膜」に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑えるのは、シクロピロクスオラミン。

問 34
歯痛薬(外用)及びその成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として、テーカインが用いられる。
2 サンシシはアカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
3 冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して、アミノ安息香酸エチルが配合されていることがある。
4 歯痛薬により、歯の齲蝕の修復が期待される。

【正解2】
1×テーカインは、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める局所麻酔成分である。
記述は、フェノール、歯科用フェノールカンフル、木クレオソート、オイゲノール、セチルピリジニウム塩化物等の殺菌消毒成分の内容。
3×アミノ安息香酸エチルは、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める局所麻酔成分である。
記述は、メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油等の冷感刺激成分の内容。
4×歯痛薬は、歯の齲蝕による歯痛を応急的に鎮めることを目的とする一般用医薬品であり、歯の齲蝕が修復されることはない。

問 35
一般用医薬品の禁煙補助剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 禁煙補助剤の種類には咀嚼剤、経口液剤及び軟膏剤がある。
2 妊婦、母乳を与える女性でも使用を避ける必要はない。
3 他のニコチン含有製剤を併用することが望ましい。
4 うつ病と診断されたことのある人は使用を避ける必要がある。

【正解4】
1×咀嚼剤と「パッチ製剤」がある。
2×妊婦、母乳を与える女性では、摂取されたニコチンにより胎児又は乳児に影響が生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
3×他のニコチン含有製剤が併用されると、ニコチンの過剰摂取となるおそれがあり、避ける必要がある。

問 36
滋養強壮保健薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ビタミンDの過剰症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。
b ビタミンEは下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、バランスが崩れると、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。
c 一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は10000 国際単位が上限となっている。

a b c
1 正 正 誤
2 正 正 正
3 誤 誤 正
4 正 誤 正
5 誤 正 誤

【正解1】
c×ビタミンAの1日分量は「4000国際単位」が上限となっている。
妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間にビタミンAを1日10000国際単位以上摂取した妊婦から生まれた新生児において先天異常の割合が上昇したとの報告がある。

問 37
生薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a カッコンは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
b ブクリョウは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
c ボウフウは、セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
d ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。

a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 誤 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解4】
a×カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
記述は、ブクリョウの内容。
b×ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
記述は、カッコンの内容。
c×ボウフウは、セリ科のボウフウの根及び根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
記述は、サイコの内容。

問 38
漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 黄連解毒湯は、体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。
b 防已黄耆湯は、体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる。
c 防風通聖散は、体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)に適すとされるが、胃腸の弱い人では食欲不振、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

a b c
1 正 誤 誤
2 正 誤 正
3 正 正 誤
4 誤 誤 誤
5 誤 正 正

【正解3】
c×防風通聖散は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされる。
記述は、清上防風湯の内容。

問 39
殺菌消毒成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a エタノールは、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。
b 次亜塩素酸ナトリウムは、皮膚刺激性が弱いため、通常、人体の消毒に用いられる。
c ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられる。

a b c
1 誤 誤 誤
2 正 正 正
3 誤 正 誤
4 正 誤 正
5 誤 誤 正

【正解4】
b×皮膚刺激性が「強い」ため、通常人体の消毒には「用いられない」

問 40
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫による症状に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 殺虫剤・忌避剤は人体に対する作用が緩和なため、医薬品として扱われることはなく、すべて医薬部外品として扱われる。
b シラミの防除には、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。
c 屋内塵性ダニに対して殺虫剤を散布する場合は、エアゾール、粉剤の使用は避け、水で希釈する薬剤を用いることが望ましい。
d ハエ蛆症とは、人の体内や皮膚などに幼虫(ウジ)が潜り込み、組織や体液や消化器官内の消化物を食べて直接的な健康被害を与える症状のことである。

a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正

【正解5】
a×医薬部外品だけでなく、医薬品もある。
人体に対する作用が緩和な製品については「医薬部外品」として扱うが、原液を用時希釈して用いるもの、長期間にわたって持続的に殺虫成分を放出させる又は一度に大量の殺虫成分を放出させるもの、劇薬に該当するもの等、取扱い上、人体に対する作用が緩和とはいえない製品については「医薬品」として扱われる。
c×湿度がダニの増殖の要因になるため、水で希釈する薬剤の使用は避け、エアゾール、粉剤が用いられることが望ましい。
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