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【令和3年度・関東甲信越④】登録販売者過去問解説【主な医薬品とその作用】

過去問題・解説

問 81
胃に作用する薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
b スクラルファートはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
c 味覚や嗅覚に対する刺激作用による健胃成分として、乾燥酵母やカルニチン塩化物が配合されている場合がある。
d 過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるロートエキスやピレンゼピン塩酸塩が配合されている場合がある。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正

【正解2】
a×
記述は、「制酸薬」の内容。
b○
c×
味覚や嗅覚に対する刺激「以外の」作用による健胃成分として、乾燥酵母やカルニチン塩化物が配合されている場合がある。
d○

問 82
次の表は、ある胃腸薬に含まれている成分の一覧である。この胃腸薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
6錠中
トリメブチンマレイン酸塩 300 mg
ビオヂアスターゼ2 0 0 0 120 mg
リパーゼAP6 45 mg
カンゾウ末 150 mg
ロートエキス 30 mg
炭酸水素ナトリウム 300 mg
沈降炭酸カルシウム 600 mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(乾燥物換算) 240 mg

a トリメブチンマレイン酸塩は、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護することを目的として配合されている。
b 本剤の服用により母乳が出にくくなることがある。
c 酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。
d メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされる。

a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 正 正 誤 正
5 正 誤 正 誤

【正解1】
a×
記述は、「ビスマスを含む成分、タンニン酸アルブミン」等の内容。(配合されていない)
トリメブチンマレイン酸塩は、「消化管の平滑筋に直接作用して、消化管の運動を調整する作用がある。」
b○
c○
d○

問 83
止瀉薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 木クレオソートは、殺菌作用のほか、局所麻酔作用もあるとされる。
b ロペラミド塩酸塩は、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。
c 収斂成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。
d タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、牛乳に含まれるタンパク質から精製された成分である。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正

【正解4】
a○
b×
記述は、「炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、天然ケイ酸アルミニウム等」の内容。
ロペラミド塩酸塩は、「食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状」に用いられることを目的としている。
c○
d×
「タンニン酸アルブミン」に含まれる「アルブミン」は、牛乳に含まれるタンパク質から精製された成分である。

問 84
瀉下薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされている。
b 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることにより、糞便中の水分量を減らす作用がある。
c ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すと考えられている。
d ヒマシ油は、瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に3歳未満の乳幼児の便秘に用いられる。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

【正解2】
a○
b×
酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を「増す」作用がある。
c○
d×
ヒマシ油は、「急激で強い瀉下作用を示すため、3歳未満の乳幼児では使用を避けることとされている」。
「マルツエキス」は、瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に「乳幼児」の便秘に用いられる。

問 85
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。
体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔の緩和に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、本剤を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避ける必要がある。

1 苓桂朮甘湯
2 六君子湯
3 桔梗湯
4 麻子仁丸

【正解4】

問 86
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組 せはどれか。
a パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すほか、胃液分泌を抑える作用もある。
b オキセサゼインは、妊娠中や小児における安全性が確立されておらず、妊婦又は妊娠していると思われる女性、15 歳未満の小児では、使用を避けることとされている。
c ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
d 下痢に伴う腹痛については、胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することが適当である。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d)

【正解3】
a×
胃液分泌を抑える作用は見出されない。
b○
c○
d×
下痢に伴う腹痛については、基本的に下痢への対処が優先され、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状ではない。

問 87
浣腸薬及び駆虫薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、炭酸水素ナトリウムが用いられる。
b グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるおそれがある。
c サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
d パモ酸ピルビニウムは、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正

【正解1】
a×
記述は、「グリセリン、ソルビトール」の内容。
炭酸水素ナトリウムは、「直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する。」
b○
C○
d×
記述は、「カイニン酸」の内容。
パモ酸ピルビニウムは、「蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示す。」

問 88
外用痔疾用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 痔に伴う痒みを和らげることを目的として、デカリニウム塩化物が配合されている場合がある。
b ステロイド性抗炎症成分が配合された注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。
c メチルエフェドリン塩酸塩が配合された坐剤は、交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等にも影響を生じることが考えられる。
d 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、ジフェンヒドラミンが配合されている場合がある。

a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 正 誤

【正解5】
a×
記述は、「ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンマレイン酸塩等の抗ヒスタミン成分」の内容。
b○
c○
d×
記述は、「クロルヘキシジン塩酸塩、セチルピリジニウム塩化物、デカリニウム塩化物等の殺菌消毒成分」の内容。

問 89
痔疾用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ジブカイン塩酸塩は、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがある。
b カルバゾクロムは、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
c アルクロキサは、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる。
d カイカクは、マメ科のエンジュの成熟果実を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

【正解4】
a×
記述は、「カルバゾクロム」の内容。
b×
記述は、「リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩等の局所麻酔成分」の内容。
c○
d○

問 90
点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではない。
b 点眼後は、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができる。
c ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こす原因となるおそれがあるため、全ての製品で、装着したままの点眼は避けることとされている。
d 正確に点眼するため、容器の先端を眼瞼(まぶた)に触れさせながら点眼する。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 正 正

【正解3】
a○
b○
c×
装着したままの点眼は避けることとされている製品が多い。ただし、1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない製品では、装着時にも使用できるものがある。
d×
容器の先端が眼瞼や睫毛に触れると、雑菌が薬液に混入して汚染を生じる原因となるため、「触れないよう」に注意しながら点眼する。

問 91
次の表は、ある眼科用薬に含まれている成分の一覧である。この眼科用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
15 ml 中
アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン) 3 mg
テトラヒドロゾリン塩酸塩 3 mg
グリチルリチン酸二カリウム 18 mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 4.5 mg
コンドロイチン硫酸ナトリウム 15 mg

a アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合されている。
b テトラヒドロゾリン塩酸塩は、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える作用を示す。
c コンドロイチン硫酸ナトリウムは、抗菌作用を目的に配合されている。
d この眼科用薬を連用又は頻回に使用すると、異常なまぶしさを感じたり、かえって充血を招くことがある。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 誤 正
5 正 誤 誤 正

【正解5】
a○
b×
記述は、「クロモグリク酸ナトリウム」の内容。(配合されていない)
テトラヒドロゾリン塩酸塩は、「結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去するアドレナリン作動成分。」
c×
記述は、「スルファメトキサゾール等のサルファ剤」の内容。(配合されていない)
コンドロイチン硫酸ナトリウムは、「結膜や角膜の乾燥を防ぐ。」
d○

問 92
消毒薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a オキシドール(過酸化水素水)は、一般細菌類、真菌に対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
b ヨウ素系殺菌消毒成分は、外用薬として用いた場合でも、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。
c マーキュロクロムは、ヨードチンキと混合すると不溶性沈殿を生じて殺菌作用が低下するため、ヨードチンキと同時に使用しないこととされている。

a b c
1 正 正 正
2 誤 誤 正
3 誤 正 正
4 正 誤 誤

【正解3】
a×
オキシドールは、一般細菌類の一部に対する殺菌消毒作用を示すが、「真菌」、結核菌、ウイルス「に対しては効果がない」。
b○
c○

問 93
外皮用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a エアゾール剤は、強い刺激を生じるおそれがあるため、目の周囲や粘膜(口唇等)への使用は避けることとされている。
b ヒドロコルチゾンは、非ステロイド性抗炎症成分である。
c 外皮用薬として用いられるポビドンヨードは、口腔咽喉薬や含嗽薬として用いられる場合より高濃度で配合されているため、誤って原液を口腔粘膜に適用しないよう注意する必要がある。
d フェノール(液状フェノール)は、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌消毒作用を示し、患部の化膿を防ぐことを目的として用いられる。

a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 正 誤 誤
5 誤 正 正 正

【正解2】
a○
b×
ヒドロコルチゾンは、「ステロイド性」抗炎症成分である。
c○
d○

問 94
歯痛薬及び歯槽膿漏薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して、オイゲノールが配合されている場合がある。
b 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。
c 歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、クロルヘキシジングルコン酸塩が配合されている場合がある。
d 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。

a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 誤 正
5 正 誤 正 誤

【正解3】
a×
記述は、「メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油」等の内容。
オイゲノールは、「殺菌消毒成分」。
b×
記述は、「カルバゾクロム」等の内容。
銅クロロフィリンナトリウムは、「組織修復成分」。
c○
d○

問 95
禁煙補助剤とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、禁煙することが推奨されるので、積極的に禁煙補助剤を使用することが望ましい。
b 禁煙補助剤を使用するニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。
c 咀嚼剤は、大量に使用しても禁煙達成が早まるものでなく、かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがある。
d アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 誤 誤
5 正 正 誤 正

【正解1】
a×
摂取されたニコチンにより胎児に影響が生じるおそれがあるため、「使用を避ける」必要がある。
b○
c○
d×
アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を「増強」させるおそれがある。

問 96
滋養強壮保健薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ビタミン成分は、必要以上に多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものではない。
b ビタミンD主薬製剤は、赤血球の形成を助けるため、貧血の緩和に用いられる。
c ビタミンB6主薬製剤は、目の乾燥感、夜盲症(とり目)の症状の緩和に用いられる。
d アミノエチルスルホン酸(タウリン)は肝臓機能を改善する働きがあるとされる。

a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 正 正
4 誤 誤 正 誤
5 正 誤 誤 正

【正解5】
a○
b×
記述は、「ビタミンB12」の内容。
ビタミンD主薬製剤は、「骨歯の発育不良、くる病の予防、また妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンDの補給」に用いられる。
c×
記述は、「ビタミンA」の内容。
ビタミンB6主薬製剤は、「口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、手足のしびれの症状の緩和等」に用いられる。
d○

問 97
漢方薬使用における基本的な考え方に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 漢方薬はすべからく作用が穏やかで、副作用が少ないため、重篤な副作用が起きることはない。
b 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。
c 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。
d 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。

a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 誤 誤
5 誤 正 誤 誤

【正解1】
a×間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることが「ある」。
b○
c○
d○

問 98
生薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ブシは、鎮痛作用を示し、アスピリンと同様、胃腸障害の副作用を示す。
b カッコンは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
c ブクリョウは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
d サイコは、セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。

a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 誤 誤 誤 正
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 正
5 誤 正 正 誤

【正解2】
a×ブシは、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と「異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない」。
b×記述は、「ブクリョウ」の内容。
c×記述は、「カッコン」の内容。
d○

問 99
消毒薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 消毒は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。
b 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。
c エタノールは脱脂による肌荒れを起こしやすく、皮膚へ繰り返して使用する場合には適さない。
d 次亜塩素酸ナトリウムは、有機塩素系殺菌消毒成分に比べ塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解5】
a×「滅菌」は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。
「殺菌・消毒」は、生存する微生物の数を減らすために行われる処置である。
b○
c○
d×「ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム等の有機塩素系殺菌消毒成分」は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
次亜塩素酸ナトリウムは、「塩素系殺菌消毒成分」。

問 100
殺虫剤に含まれる次の成分のうち、アセチルコリンを分解する酵素と不可逆的に結合してその働きを阻害することにより、殺虫作用を示す正しいものの組合せはどれか。
a プロポクスル
b ペルメトリン
c ダイアジノン
d フェニトロチオン

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

【正解4】
a× プロポクスル:カーバメイト系
b× ペルメトリン:ピレスロイド系
c○ ダイアジノン:有機リン系
d○ フェニトロチオン:有機リン系
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