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【令和4年・関西広域①】登録販売者過去問解説【医薬品に共通する特性と基本的な知識】

過去問題・解説

問 11
高齢者への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品であれば持病の種類によらず、使用可能である。
b 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に腎臓の機能が低下していると医薬品の作用は現れにくい。
c 医薬品の副作用等で口渇が生じた場合、高齢者は誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。
d 基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみからどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。

a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正

【正解5】
a×
一般用医薬品の使用によって「基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある」。
b×
腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が「強く現れやすい」。
c〇
d〇

問 12
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)がある。
b 一般用医薬品では多くの場合、妊婦に対する安全性の評価は確立されているが、配慮が必要であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。
c 便秘薬は、配合成分やその用量にかかわらず、流産や早産が誘発されることはない。
d 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。

a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 誤 正

【正解4】
a〇
b×
妊婦が使用した場合における安全性に関する評価は「困難である」。
c×
「配合成分やその用量によっては」流産や早産を誘発するおそれがあるものが「ある」。
d〇

問 13
プラセボ効果に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用による作用を生じることをプラセボ効果という。
b プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)がある。
c プラセボ効果は、主観的な変化と客観的に測定可能な変化が、確実に現れる。
d プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)が関与して生じる場合があると考えられる。

a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正

【正解4】
a×
結果的又は偶発的に薬理作用に「よらない」作用を生じることをプラセボ効果という。
b〇
c×
主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として「現れることもあるが、不確実である」。
d〇

問 14
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
b 医薬品に配合されている添加物成分は、高温や多湿、光(紫外線)等による品質の劣化(変質・変敗)を起こさない。
c 医薬品の外箱等に記載されている「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に、品質が保持される期限である。
d 一般用医薬品は、購入された後、すぐに使用されるとは限らないため、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売することが重要である。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 正 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正

【正解2】
a〇
b×
有効成分及び「添加物成分」には、高温や多湿、光(紫外線)等によって品質の劣化(変質・変敗)を「起こしやすいものが多い」。
c〇
d〇

問 15
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 一般用医薬品は、医療機関での治療を受けるほどではない体調不良や疾病の初期段階、あるいは日常において、生活者が自らの疾病の治療、予防又は生活の質の改善・向上を図ることを目的として用いられる。
b 身近にある一般用医薬品を利用する「セルフメディケーション」の主役は一般の生活者である。
c 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
d 一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲は、医薬品を使用する人によって変わるものではない。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正

【正解1】
a〇
b〇
c〇
d×
一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるもので「ある」。

問 16
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 医薬品の販売に従事する専門家からの情報提供は、専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者にどう理解されているか、などの実情を把握しながら行うことで、その実効性が高まる。
b 一般用医薬品については、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。
c 一般用医薬品は、すぐに使用する必要に迫られて購入されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いため、販売等に従事する専門家においては、その点も把握に努めることが望ましい。
d 購入者が医薬品を使用する状況が変化する可能性は低いため、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるような配慮は必要ない。

a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 正 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正

【正解3】
a〇
b〇
c〇
d×
購入者等が医薬品を使用する状況は「随時変化する可能性がある」ため、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう「配慮することも重要である」。

問 17
薬害及び薬害の訴訟に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 薬害は、医薬品を十分注意して使用していれば、起こることはない。
b C型肝炎訴訟を契機として、医師、薬剤師、法律家、薬害被害者などの委員により構成される医薬品等行政評価・監視委員会が設置された。
c 今まで国内で薬害の原因となったものは医療用医薬品のみである。
d 一般用医薬品の販売等に従事する者は、薬害事件の歴史を十分に理解し、医薬品の副作用等による健康被害の拡大防止に関し、その責務の一端を担っていることに留意しておく必要がある。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

【正解3】
a×
医薬品を十分注意して使用したとしても「起こり得る」。
b〇
c×
サリドマイド製剤、キノホルム製剤のように、「一般用医薬品もある」。
d〇

問 18
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
b サリドマイドは、妊娠している女性が摂取した場合、血液-胎盤関門を通過して胎児に移行する。
c サリドマイドは、催眠鎮静成分として承認・販売されたが、副作用として血管新生を促進する作用がみられた。
d サリドマイドによる薬害は、その光学異性体のうち、一方の異性体のみが有する作用であることから、もう一方の異性体を分離して製剤化した場合には、避けることができる。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正

【正解3】
a〇
b〇
c×
副作用として血管新生を「妨げる」作用がみられた。
d×
R体とS体は体内で相互に転換するため、R体のサリドマイドを分離して製剤化しても催奇形性は「避けられない」。

問 19
スモン及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a スモン訴訟は、キノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
b スモンの症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
c キノホルム製剤は、整腸剤として販売されていたが、現在、日本ではアメーバ赤痢にのみ使用されている。
d スモン患者に対する施策や救済制度として、治療研究施設の整備、重症患者に対する介護事業等が講じられている。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正

【正解5】
a〇
b〇
c×
「米国」では1960年にアメーバ赤痢への使用に限ることが勧告された。日本では、1970年9月に販売が停止された。
d〇

問 20
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ヒト乾燥硬膜に対して、十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。
b CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが脳の組織に感染することが原因とされ、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
c 本訴訟の和解を踏まえて、CJD患者に対する入院対策・在宅対策の充実の措置が講じられるようになった。
d 本訴訟を契機として、ヒト乾燥硬膜移植の有無を確認するため、患者診療録を長期保存する等の措置が講じられるようになった。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 正 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正

【正解2】
a〇
b×
ウイルスではなく、「タンパク質」の一種であるプリオンが原因とされる。
c〇
d〇
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