【令和2年度・東北③】登録販売者過去問解説【人体の働きと医薬品】

令和2年東北・人体の働きと医薬品過去問題・解説

※2020年8月26日(水)
青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の共通問題です

この科目の目的はこれ!

身体の構造と働き、薬の働く仕組み、副作用の症状等に関する基本的な知識を、購入者への情報提供や相談対応に活用できること

それでは解説スタートです!

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令和2年度(2020)・東北ブロック【午後】

人体の働きと医薬品(全20問)

問 61
次の記述は、呼吸器系に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a  一般に呼吸器系は、呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支及び肺からなる。
b  肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。
c  鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
d  咽頭は、発声器としての役割もあり、呼気で咽頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解2】
b× 心臓から送られてくる血液から「二酸化炭素」が肺胞気中に拡散し、代わりに「酸素」が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる
d× 「喉頭」は発声器としての役割もあり、呼気で「喉頭上部」にある声帯を振動させて声が発せられる

問 62
肺、心臓及び血管系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a  肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身に送り出される。
b  肺自体に肺を動かす筋組織があり、自力で膨らんだり縮んだりする。
c  血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の静脈で測定される。
d  心臓は、心筋でできた握りこぶし大の袋状の臓器で、胸骨の後方に位置する。

・a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 正 正 正

【正解4】
a× 肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の「左側部分(左心房、左心室)」に入り、そこから全身に送り出される
b× 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりしない
c× 血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の「動脈」で測定される

呼吸運動は、横隔膜や肋間筋で肺を拡張・収縮して行われています

問 63
次の記述は、血液に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a  血管だけでなく皮膚まで傷ついて血液が体の外に流れ出すことを外出血というのに対し、血液が組織の隙間や器官の内部に流れ込むことを内出血という。
b  リンパ球は、リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識するB細胞リンパ球と、それらに対する抗体(免疫グロブリン)を産生するT細胞リンパ球がある。
c  ヘモグロビンは鉄分と結合したタンパク質で、酸素量の多いところで酸素分子と結合し、酸素が少なく二酸化炭素が多いところで酸素分子を放出する性質がある。
d  フィブリノゲンは、血液の浸透圧を保持する働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解2】
b× リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識する「T細胞リンパ球」と、それらに対する抗体(免疫グロブリン)を産生する「B細胞リンパ球」がある
d× 「アルブミン」は、血液の浸透圧を保持する働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする

問 64
泌尿器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a  副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
b  糸球体から1本の尿細管が伸びて、腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)を構成している。
c  食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。
d  女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。

・a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 誤 正 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 正
5 正 誤 誤 誤

【正解4】
b× 「ボウマン嚢」から1本の尿細管が伸びて、腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)を構成している。

問 65
次の記述は、目に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a  眼瞼は、素早くまばたき運動ができるよう、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。
b  目を使う作業を続けると、眼筋の疲労のほか、遠近の焦点調節を行っている硝子体の疲労などが起こる。
c  雪眼炎とは、紫外線を含む光に長時間曝されることにより、結膜の上皮に損傷を生じることである。
d  網膜には、視細胞が密集していて、個々の視細胞は神経線維につながり、それが束なって眼球の後方で視神経となる。

1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)

【正解2】
b× 目を使う作業を続けると、眼筋の疲労のほか、遠近の焦点調節を行っている「毛様体」の疲労などが起こる
c× 雪眼炎とは、紫外線を含む光に長時間曝されることにより「角膜」の上皮に損傷を生じること

問 66
次の記述は、鼻及び耳に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a  鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔というが、鼻腔とはつながっていない。
b  鼻腔上部の粘膜にある嗅細胞を、においの元となる物質の分子が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。
c  中耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。
d  外耳道にある耳垢腺や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢となる。

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解3】
a× 副鼻腔と鼻腔は細い管でつながっている
c× 「内耳」は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる

問 67
外皮系に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

1  メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
2  皮膚は、触覚、圧覚、痛覚、温度感覚等の皮膚感覚を得る感覚器としての機能を有している。
3  ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられ、また、病原菌の体内への侵入が妨げられている。
4  汗腺には、腋窩などの毛根部に分布するアポクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。

【正解1】
1× メラニン色素は「表皮」の最下層にあるメラニン産生細胞で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある

問 68
骨格系及び筋組織に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a  赤血球、白血球及び血小板は、骨髄で産生される造血幹細胞から分化することにより、体内に供給される。
b  骨は生きた組織であるが、成長が停止した後は破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われなくなる。
c  骨格筋は収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋であるが、疲労しやすく、長時間の動作は難しい。
d  平滑筋及び心筋は、体性神経系に支配されている。

・a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解1】
b× 骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている
d× 平滑筋及び心筋は「自律神経系」に支配されている

問 69
医薬品の剤形及び特徴に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a  チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしでも服用できる。
b 経口液剤は、固形製剤よりも飲み込みやすく、服用後、ゆるやかに消化管から吸収される。
c  カプセル剤のカプセルの原材料としてゼラチンが広く用いられているので、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避けるなどの注意が必要である。
d  クリーム剤は、有効成分が適用部位に留まりやすく、一般的には適用部位を水から遮断したい場合に用いることが多い。

・a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 正

【正解2】
b× 経口液剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後比較的「速やかに」消化管から吸収される。
d× クリーム剤は、患部が乾燥していたり患部を水で洗い流したい場合に用いることが多い

適用部位を水から遮断したい場合に用いるのは軟膏剤です

問 70
以下の末梢神経系に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( b )内はどちらも同じ字句が入る。

交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は( a )であり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は( b )である。ただし、汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的に( b )が伝達物質として放出される。
交感神経が活発になっているときは、瞳孔は( c )し、心拍数は( d )する。

1 aノルアドレナリン bアセチルコリン  c散大 d減少
2 aアセチルコリン  bノルアドレナリン c収縮 d増加
3 aノルアドレナリン bアセチルコリン  c散大 d増加
4 aアセチルコリン  bノルアドレナリン c収縮 d減少
5 aノルアドレナリン bアセチルコリン  c収縮 d増加
【正解3】
交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は( aノルアドレナリン )であり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は( bアセチルコリン )である。ただし、汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的に( bアセチルコリン )が伝達物質として放出される。
交感神経が活発になっているときは、瞳孔は( c散大 )し心拍数は( d増加 )する。

※参考記事です

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