【令和2年度・東北②】登録販売者過去問解説【主な医薬品とその作用】

令和2年度東北・主な医薬品とその作用過去問題・解説

※2020年8月26日(水)
青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の共通問題です

この科目の目的はこれ!

一般用医薬品において用いられる主な有効成分に関して基本的な効能効果及びその特徴、飲み方や飲み合わせ、年齢、基礎疾患等、効き目や安全性に影響を与える要因、起こり得る副作用等につき理解し、購入者への情報提供や相談対応に活用できること
各薬効群の医薬品に関する情報提供、相談対応における実践的な知識が理解できること

それでは解説スタートです!

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令和2年度(2020)・東北ブロック【午前】

主な医薬品とその作用(全40問)

問 21
かぜ等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a  インフルエンザ(流行性感冒)は、細菌の呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
b  冬場に発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や、下痢等の消化器症状が現れた場合は、かぜではなくウイルス性胃腸炎である場合が多い。
c  かぜは、生体に備わっている免疫機構によってウイルスが消滅すれば自然に治癒するため、安静にして休養し、栄養・水分を十分に摂ることが基本である。
d  かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑え、ウイルスを体内から除去する。

・a b c d
1 誤 正 正 誤
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 誤 正
4 正 正 誤 誤
5 正 誤 正 誤

【正解1】
a× インフルエンザ(流行性感冒)は「細菌」ではなくかぜと同様「ウイルス」の呼吸器感染によるものである
d× かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図る対症療法薬である

問 22
かぜ薬の配合成分及び漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a  解熱鎮痛成分に、ブロムヘキシン塩酸塩、エチルシステイン塩酸塩がある。
b  アドレナリン作動成分に、グリチルリチン酸二カリウムがある。
c  単独でかぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に、加味逍遙散、桃核承気湯がある。
d  抗ヒスタミン成分に、クロルフェニラミンマレイン酸塩、クレマスチンフマル酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩がある。

・a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 誤 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解4】
a× ブロムヘキシン塩酸塩、エチルシステイン塩酸塩は、痰の切れを良くする。
解熱鎮痛成分は、アスピリン、サリチルアミド、アセトアミノフェン、イブプロフェンなど。
b× グリチルリチン酸二カリウムは、炎症による腫れを和らげる抗炎症成分。
アドレナリン作動成分には、メチルエフェドリン塩酸塩、プソイドエフェドリン塩酸塩など。
c× 加味逍遙散、桃核承気湯は、女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる。

問 23
解熱鎮痛成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

1  エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いが、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しては使用を避ける必要がある。
2  アセトアミノフェンは、末梢における抗炎症作用は期待できないが、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、空腹時に服用できる製品もある。
3  イブプロフェンは、アスピリンに比べ胃腸への悪影響が少なく抗炎症作用も示すが、全身性エリテマトーデス又は混合性結合組織病のある人において無菌性髄膜炎を生じやすい。
4  イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、ライ症候群の発生が示唆されている。

【正解4】
4× ライ症候群の発生が示唆されているのは、アスピリン、サザピリン、エテンザミド、サリチルアミド等の「サリチル酸系解熱鎮痛成分

イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが抗炎症作用は弱い、ピリン系の解熱鎮痛成分です

問 24
第1欄の記述は、鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として正しいものは第2欄のどれか。

第1欄
体力中等度以下で手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐き気・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。

第2欄
1 芍薬甘草湯  2 釣藤散  3 呉茱萸湯
4 疎経活血湯  5 桂枝加朮附湯

【正解3】
芍薬甘草湯しゃくやくかんぞうとう :体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。
釣藤散ちょうとうさん:体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされる。
疎経活血湯そけいかっけつとう:体力中等度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされる。
桂枝加朮附湯けいしかじゅつぶとう:体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。

問 25
眠気を促す薬に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

1  ブロモバレリル尿素は、反復して摂取しても依存を生じないことが知られている。
2  寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取される(いわゆる「寝酒」)ことがあるが、飲酒とともにジフェンヒドラミン塩酸塩を服用しても差し支えない。
3  入眠障害、熟眠障害、中途覚醒、早朝覚醒等の症状が慢性的に続いている場合は、一般用医薬品で対処することが可能である。
4  妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではない。

【正解4】
1× ブロモバレリル尿素は、反復して摂取すると依存を生じることが知られている。
2× 飲酒とともにジフェンヒドラミン塩酸塩を服用すると、その薬効や副作用が増強されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある。
3× 入眠障害、熟眠障害、中途覚醒、早朝覚醒等の症状が慢性的に続いている場合は、鬱病等の精神神経疾患や、何らかの身体疾患に起因する不眠、又は催眠鎮静薬の使いすぎによる不眠等の可能性も考えられるため、医療機関を受診させるなどの対応が必要。

問 26
次の記述は、眠気を防ぐ薬に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a  15歳未満の小児に使用してよい。
b  カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。
c  カフェインの眠気防止に関連しない作用として、肝臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
d  十分な睡眠をとっていても、眠気防止薬の使用では抑えられない眠気が続くような場合には、医療機関を受診するなどの対応が必要である。

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解3】
a× 成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない。15歳未満の小児に使用されることがないよう注意が必要。
c× 肝臓ではなく「腎臓」におけるナトリウムイオンの再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。

問 27
鎮暈薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a  ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
b  ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。
c  スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は短い。
d  吐き気の防止に働くことを期待して、ビタミンAが補助的に配合されている場合がある。

・a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解1】
d× 吐きけの防止に働くことを期待して「ピリドキシン塩酸塩、ニコチン酸アミド、リボフラビン等のビタミン成分」が補助的に配合されている場合がある。

問 28
小児鎮静薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a  夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めることを目的とする医薬品であり、小児における虚弱体質の改善は目的としていない。
b  保護者側の安眠等を図ることを優先して使用すべきである。
c  カンゾウは、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して用いられている。
d  カンゾウを含有する漢方処方製剤を乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので留意される必要がある。

・a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 正 誤

【正解2】
a× 夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品である。
b× 発達段階の一時的な症状と保護者が達観することも重要であり、保護者側の安眠等を図ることを優先して使用することは適当でない。

漢方処方製剤は、適用年齢の下限が設けられていない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないことになっています

問 29
次の記述は、鎮咳去痰薬及びその配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a  メチルエフェドリン塩酸塩は、副交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
b  トラネキサム酸は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。
c  ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用として便秘が現れることがある。
d  鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解4】
a× メチルエフェドリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分は、「交感神経系」を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。
b× トラネキサム酸は、体内での起炎物質の産生を抑制することで炎症の発生を抑え、腫れを和らげる抗炎症成分である。
記述は、エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等の内容

問 30
口腔咽喉薬、含嗽薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a  ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、扁桃腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。
b  咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として、口腔咽喉薬に抗ヒスタミン成分を配合する場合は、咳に対する薬効を標榜することができる。
c  有効成分が生薬成分、グリチルリチン酸二カリウム、セチルピリジニウム塩化物等のみからなり、効能・効果が「痰、喉の炎症による声がれ、喉の不快感」の製品は、医薬部外品として扱われている。
d  含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃ければ濃いほど効果が大きい。

・a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 正 正 誤
3 正 正 誤 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

【正解5】
a× 「甲状腺」におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある
b× 鎮咳去痰薬のように、咳に対する薬効を標榜することはできない
d× 調整した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない

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