問 31 グリセリンが配合された浣腸薬の説明に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 本剤を人肌程度に温めておくと、注入時に不快感を生じることが少ない。
b 排便能力が低下している人は、便秘の予防のために本剤を繰り返し使用する必要がある。
c 効果を十分に得るために、薬液を注入した後すぐに排便を試みるとよい。
d 痔出血の症状があるときは、本剤の使用により赤血球の破壊(溶血)を引き起こす、また、腎不全を起こすおそれがあり、使用前に治療を行っている医師等に相談する必要がある。
1(a、c) 2(b、c)
3(b、d) 4(a、d)
問 32 貧血用薬(鉄製剤)に係る相談を受けたときの対応に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1 より効果が得られるよう複数の鉄製剤を併用するよう提案する。
2 消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましいと説明する。
3 緑茶の摂取により鉄の吸収が良くなるので、服用の前後30分に緑茶を摂取するよう勧奨する。
4 食生活を改善し、かつ本剤の使用を2週間程度続けても症状の改善がみられない場合には、別の一般用医薬品である鉄製剤への変更を提案する。
問 33 14歳の子供にサリチルアミドが配合されたかぜ薬を使用したいと相談を受けたときの対応に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 本剤は、ウイルスを体内から除去し、かぜの諸症状を緩和する作用があると説明した。
b インフルエンザにかかっている時は、使用を避ける必要があると説明した。
c 本剤の代わりに、副作用の少ないイブプロフェンが配合されたかぜ薬を使用するよう提案した。
d 使用者が過去にアスピリン喘息を発症していないか確認した。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問 34 生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ゴミシは、フトモモ科のチョウジの蕾を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。
b チョウトウコウは、アカネ科のカギカズラ、ウンカリア・シネンシス又はウンカリア・マクロフィラの通例とげを基原とする生薬で、神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられる。
c ハンゲは、ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする生薬で、鎮咳、去痰、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。
d ボウイは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正
問 35 カンゾウに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。
カンゾウは、マメ科のウラルカンゾウ又はグリキルリザ・グラブラの根及びストロンで、ときには周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)を基原とする生薬であり、含有する( a )による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの分泌を促す等の作用も期待される。
カンゾウを大量に摂取すると( a )の大量摂取につながり、( b )を起こすおそれがあるため、( c )等のカンゾウを含有する医薬品には、注意が必要である。
1 aグリチルリチン酸 b偽アルドステロン症 c麻黄湯
2 aグリチルリチン酸 b偽アルドステロン症 c半夏厚朴湯
3 aグリチルリチン酸 b血圧低下 c麻黄湯
4 aトラネキサム酸 b血圧低下 c半夏厚朴湯
5 aトラネキサム酸 b偽アルドステロン症 c呉茱萸湯
問 36 第1欄の記述は、生薬成分に関するものである。該当する生薬成分は第2欄のどれか。
第1欄
キク科のベニバナの管状花をそのまま又は黄色色素の大部分を除いたもので、ときに圧縮して板状としたものを基原とする生薬であり、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
日本薬局方収載のこの生薬成分を煎じて服用する製品は、冷え症及び血色不良に用いられる。
第2欄
1 ウイキョウ
2 オウヒ
3 オウレン
4 コウカ
5 セキサン
問 37 1~5で示される漢方処方製剤のうち、マオウが含まれないものはどれか。
1 葛根湯
2 小青竜湯
3 五虎湯
4 麦門冬湯
5 薏苡仁湯
問 38 漢方処方製剤とその作用との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 小建中湯 ― かぜの症状を緩和する。
b 芍薬甘草湯 ― 痛みを鎮める。
c 平胃散 ― 胃の不調を改善する。
d 抑肝散加陳皮半夏 ― 痰を出しやすくする。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
問 39 第1欄の記述は、鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤は第2欄のどれか。
第1欄
体力中等度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされるが、消化器系の副作用(食欲不振、胃部不快感等)が現れやすい等の理由で、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる。
第2欄
1 香蘇散
2 柴胡加竜骨牡蛎湯
3 疎経活血湯
4 白虎加人参湯
5 麻杏甘石湯
問 40 三黄瀉心湯に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 本剤は、胃の不調を改善する目的で用いられる。
b 高血圧の患者は、本剤を使用できない。
c 本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。
d 本剤は、ダイオウを含むため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤