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【令和4年度・関東甲信越⑤】登録販売者過去問解説【医薬品の適正使用・安全対策】

過去問題・解説

問 111
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 給付請求は、健康被害が医薬品の副作用によると判断した医師が(独)医薬品医療機器総合機構に行わなければならない。
b 障害年金の給付には請求期限はない。
c 医療費の給付の請求期限は、医療費の支給の対象となる費用の支払いが行われたときから5年以内である。
d 薬事・食品衛生審議会の諮問・答申を経て、都道府県知事が判定した結果に基づいて各種給付が行われる。

a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 誤 正
4 誤 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解5】
a×
給付請求は健康被害を受けた本人(又は家族)がする。
b〇
c〇
d×
薬事・食品衛生審議会の諮問・答申を経て、都道府県知事ではなく、「厚生労働大臣」が判定した結果に基づいて各種給付が行われる。

問 112
医薬品PLセンターに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはど れか。
a 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。
b 消費者の医薬品又は医薬部外品に関する苦情(健康被害以外の損害も含まれる。)の申立てに関して相談を受け付けている。
c 苦情を申し立てた消費者が製造販売元の企業と交渉するに当たって、消費者側の立場に立ち、交渉の仲介や調整・あっせんを行い、裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。

a b c
1 正 誤 正
2 正 正 誤
3 正 正 正
4 誤 誤 誤
5 誤 正 正

【正解2】
a〇
b〇
c×
苦情を申し立てた消費者が製造販売元の企業と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付け、交渉の仲介や調整・あっせんを行い、裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。

問 113
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用が発生し、1965 年、厚生省(当時)より関係製薬企業に対してアンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。
b 一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が複数報告され、その初期症状はかぜの諸症状と区別が難しく、症状が悪化した場合には注意が必要であることから、2003 年6月、厚生労働省より関係製薬企業に対して一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂が指示された。
c 小柴胡湯による間質性肺炎に関して、1994 年1月、小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされたが、それ以降も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996 年3月、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示された。
d エピナスチン塩酸塩は、一般用医薬品の鼻炎用内服薬等に配合されていたが、2003年8月までに、用法・用量の範囲を超えた使用等による脳出血等の副作用症例が複数報告されたため、厚生労働省より関係製薬企業に対して使用上の注意の改訂等を行うとともに、プソイドエフェドリン塩酸塩(PSE)等への速やかな切替えが指示された。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 正 誤

【正解1】
a〇
b〇
c〇
d×
エピナスチン塩酸塩ではなく、「塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)」含有医薬品の事例。

問 114
医薬品の適正使用のための啓発活動等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 「6.26 国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。
b 要指導医薬品や一般用医薬品の乱用をきっかけに、違法な薬物の乱用につながることがある。
c 薬物乱用の危険性や医薬品の適正使用の重要性等に関する知識は、小中学生のうちから啓発することが重要である。

a b c
1 誤 正 正
2 正 誤 正
3 誤 正 誤
4 正 誤 誤
5 正 正 正

【正解5】
a〇
b〇
c〇

問 115
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)は、医療機関において不眠症の治療を受けている場合には、その治療を妨げるおそれがあるため、不眠症の診断を受けた人は服用しないよう記載されている。
b ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬は、接触皮膚炎を誘発するおそれがあるため、オキシベンゾン、オクトクリレンを含有する製品(日焼け止め、香水等)によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人は使用しないよう記載されている。
c ブチルスコポラミン臭化物は、喘息発作を誘発するおそれがあるため、喘息を起こしたことがある人は服用しないよう記載されている。
d 芍薬甘草湯は、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病を悪化させるおそれがあるため、糖尿病の診断を受けた人は服用しないよう記載されている。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

【正解1】
a〇
b〇
c×
ブチルスコポラミン臭化物は抗コリン成分。
「ぜんそくを起こしたことがある人」と記載されるのは、インドメタシン、フェルビナク、ケトプロフェン又はピロキシカムが配合された外用鎮痛消炎薬。
d×
記載はプソイドエフェドリン塩酸塩の内容。
芍薬甘草湯は、徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、心臓病の診断を受けた人は服用しないよう記載されている。

問 116
次の医薬品成分のうち、交感神経刺激作用により尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項の「次の人は服用しないこと」に次の症状のある人として「前立腺肥大による排尿困難」と記載されているものはどれか。
1 テオフィリン
2 カフェイン
3 プソイドエフェドリン塩酸塩
4 タンニン酸アルブミン

【正解3】
a×
テオフィリンは、カフェインと同じキサンチン系。第3章内では扱われていない。第5章別表では、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載される医薬品として掲載されている。
b×
カフェインは、「胃酸過多」と記載される。
c○
d×
タンニン酸アルブミンは、「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」と記載される。

問 117
一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に記載することとされている事項とそれに関連する成分に関する組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。
a 妊婦又は妊娠していると思われる人 - アセトアミノフェン
b 出産予定日12週以内の妊婦 - イブプロフェン
c 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること - センノシド

a b c
1 正 誤 誤
2 誤 正 誤
3 正 正 正
4 正 誤 正
5 誤 正 正

【正解5】
a×
妊婦又は妊娠していると思われる人と記載される成分には、ヒマシ油類、ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)、エチニルエストラジオール、エストラジオール、オキセサゼインがある。
b〇
c○

問 118
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項の「次の診断を受けた人」に記載されている基礎疾患と、それに関連する成分に関する次の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。
a 糖尿病 - メチルエフェドリン塩酸塩
b 緑内障 - イブプロフェン
c 肝臓病 - アセトアミノフェン
d 胃・十二指腸潰瘍 - ロペラミド塩酸塩

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

【正解2】
a○
b×
緑内障では、パパベリン塩酸塩、抗コリン成分、抗ヒスタミン成分等が掲げられている。
c○
d×
胃・十二指腸潰瘍では、アスピリン、アスピリンアルミニウム、エテンザミド、イソプロピルアンチピリン、アセトアミノフェン、サリチルアミド、次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス等のビスマスを含む成分が掲げられている。

問 119
次の表は、ある制酸薬に含まれている成分の一覧である。
3包中
スクラルファート水和物 1,500 mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 1,500 mg
合成ヒドロタルサイト 750 mg
コウボク流エキス 0.6 mL
ソウジュツ流エキス 0.6 mL

次のうち、この制酸薬の添付文書の「してはいけないこと」の項において、「次の人は服用しないでください」の項目に記載されている事項として、正しいものはどれか。

1 喘息を起こしたことがある人
2 日常的に不眠の人
3 透析療法を受けている人
4 牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人

【正解3】
スクラルファート水和物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイトは、透析療法を受けている人が長期間服用した場合に、アルミニウム脳症、アルミニウム骨症を発症したとの報告があるため。

問 120
次の表は、ある鎮咳去痰薬に含まれている成分の一覧である。
3錠中
ジプロフィリン 225 mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 18.75 mg
ノスカピン 30 mg
ジフェンヒドラミン塩酸塩 45 mg

次のうち、この鎮咳去痰薬の添付文書の「相談すること」の項において、「次の診断を受けた人」の項目欄に記載されている事項の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 心臓病
b てんかん
c 甲状腺機能障害
d 腎臓病

1 a正 b誤 c誤 d誤
2 a正 b正 c誤 d正
3 a誤 b誤 c正 d正
4 a正 b正 c正 d誤
5 a誤 b正 c誤 d誤

【正解4】
a〇
メチルエフェドリン塩酸塩。
b〇
ジプロフィリン。
c〇
メチルエフェドリン塩酸塩、ジプロフィリン。
d×
アスピリン等の解熱鎮痛成分や酸化マグネシウム等の無機塩類に記載される。
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