過去問題やって自己採点したよ!
けど、登録販売者試験ていったい何点取れば合格なの?
登録販売者試験の合否は、都道府県知事が決めるため受験する県によって多少基準が異なります。
そのため自分の受験する県の【合格基準】を知らないと、正確な自己採点ができません。
こう書いてしまうと「採点方法が複雑なんじゃないの?」「合格ラインがわからないとモチベーションが上がらない!」そう思う方もいるでしょう。
しかし、結論を書いてしまうと、
- 「北海道・東北ブロック」「中国・四国ブロック」は4割以上正解で合格
- 残りのブロックは3.5割以上正解で合格
と、採点方法は共通しているのでそれほど難しくありません。
4割とか3.5割の説明は、このあとするので今はわからなくて大丈夫!
ちなみに、合格基準は公式発表されています。
合格基準を知っておくと、
たとえば福島県に住む東北ブロックの人が、埼玉や千葉の首都圏ブロックで受験したら受かるかも?
という選択肢が広がるので、理解して損はありません。
登録販売者試験・2つの【合格基準】とは
登録販売者試験に合格するには、2つの合格基準を満たすことが必要です。
❷各章ごとの正解率が3.5割または4割以上
自己採点で勘違いをしている人が多いのが、
●不適切問題で「解なし」のとき、その問題は受験者全員を正解として採点します。
では、採点方法について詳しくみていきましょう
基準① 総出題数120問に対して、正解率が7割以上
・医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問
・人体の働きと医薬品 20問
・主な医薬品とその作用 40問
・薬事関係法規・制度 20問
・医薬品の適正使用・安全対策 20問
合計120問
登録販売者試験は全部で120問出題され、採点は1問1点、120点が満点です。
120点に対して正解率が7割以上ということは?
総合点数84点以上取得(84問以上正解)で合格
1つ目の基準はこれでバッチリだね!
基準② 各章ごとの正解率が3.5割または4割以上
・医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問
・人体の働きと医薬品 20問
・主な医薬品とその作用 40問
・薬事関係法規・制度 20問
・医薬品の適正使用・安全対策 20問
合計120問
どこで受験しても、各章ごとの問題数はおなじです
総合点数とは別に、各章ごとの出題数に対し
- 3.5割以上の正解で合格ラインとするのか
- 4割以上の正解で合格ラインとするのか
この基準が、都道府県により異なります。
だったら3.5割の地域で受験すればいい!
そう考えるかもしれませんが、ブロックごとの難易度や、試験後に割合が変更されることもあるため慎重に検討が必要です。
合格基準は「都道府県知事が決定でき、試験実施後に公表すること」と決められています
試験実施後でないと正確な割合はわからないため、ここでは令和4年の例を使って説明していきます。
正解率・3.5割以上が合格ライン
令和4年では「北関東・甲信越ブロック」「首都圏ブロック」「北陸・東海ブロック」「関西広域連合ブロック」「奈良県」「九州・沖縄ブロック」が対象でした
茨城・栃木・群馬・新潟・山梨・長野
<首都圏ブロック>
東京・埼玉・千葉・神奈川
<北陸・東海ブロック>
富山・石川・岐阜・静岡・愛知・三重
<関西広域連合ブロック>
福井・滋賀・京都・大阪・兵庫・和歌山・徳島
<奈良県>
奈良
<九州・沖縄ブロック>
福岡・佐賀 ・大分 ・長崎・熊本・宮崎 ・鹿児島・沖縄
- 医薬品に共通する特性と基本的な知識
⇒20問中7問正解で合格ライン - 人体の働きと医薬品
⇒20問中7問正解で合格ライン - 主な医薬品とその作用
⇒40問中14問正解で合格ライン - 薬事関係法規・制度
⇒20問中7問正解で合格ライン - 医薬品の適正使用・安全対策
⇒20問中7問正解で合格ライン
※40問×35%=14問
正解率・4割以上が合格ライン
令和4年では「北海道・東北ブロック」「中国・四国ブロック」が対象でした
北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島
<中国・四国ブロック>
鳥取 ・島根・岡山・ 広島 ・山口・香川・ 愛媛・ 高知
- 医薬品に共通する特性と基本的な知識
⇒20問中8問正解で合格ライン - 人体の働きと医薬品
⇒20問中8問正解で合格ライン - 主な医薬品とその作用
⇒40問中16問正解で合格ライン - 薬事関係法規・制度
⇒20問中8問正解で合格ライン - 医薬品の適正使用・安全対策
⇒20問中8問正解で合格ライン
※40問×40%=16問
これで2つ目の基準もわかったね!
この合格基準は、「足切りライン」とも言われ重要なので覚えておくと良いでしょう。
実際に自己採点してみよう
❷各章ごとの正解率が3.5割または4割以上
登録販売者試験合格、2つの基準は理解できたと思います。
ここからは実際に合格・不合格の例をみていきましょう
①正解率3.5割以上が合格ラインの場合
⇒20問中7問正解で合格ライン
2章 人体の働きと医薬品
⇒20問中7問正解合格ライン
3章 主な医薬品とその作用
⇒40問中14問正解で合格ライン
4章 薬事関係法規・制度
⇒20問中7問正解で合格ライン
5章 医薬品の適正使用・安全対策
⇒20問中7問正解で合格ライン
A・合格
1章 7点
2章 16点
3章 29点
4章 20点
5章 12点 合計84点
B・不合格
1章 20点
2章 20点
3章 40点
4章 20点
5章 6点 合計106点
Bは合計点は高いけど5章の解答数が3.5割以下だから不合格!
Bのように、たとえ1~4章が満点でも、5章が1点足りなければ不合格となります。
②正解率4割以上が合格ラインの場合
⇒20問中8問正解で合格ライン
2章 人体の働きと医薬品
⇒20問中8問正解で合格ライン
3章 主な医薬品とその作用
⇒40問中16問正解で合格ライン
4章 薬事関係法規・制度
⇒20問中8問正解で合格ライン
5章 医薬品の適正使用・安全対策
⇒20問中8問正解で合格ライン
A・合格
1章 8点
2章 16点
3章 29点
4章 20点
5章 11点 合計84点
B・不合格
1章 20点
2章 20点
3章 40点
4章 20点
5章 7点 合計107点
Bは合計点は高いけど5章の解答数が4割以下だから不合格!
このように「あと1点!」と悔しい思いをしないためには、全体的に偏りなく得点を取れるようになることが必要です
登販試験 何点とれば合格できる?まとめ「全体を均等に」理解しないと受からない
登録販売者試験は、高得点をとれば受かる試験ではありません。
医薬品を扱う専門家ですから、全ての項目で一定以上の知識を習得していなければいけないのです。
全体的に均等に理解していることが求められているスキルです
苦手だからこの科目は捨てちゃえ!っていうのはできないんだね
しっかり勉強をすれば合格できる試験ですが、受験者の6割は不合格です。
独学で自己流の勉強では、遠回りしかねません。
遠回りせず1発合格したい!「使える」知識を手に入れたい!
「登販ラボ」でおすすめするのは、通信講座の活用です。
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- ラクに合格
これをさせるのが、通信講座のお仕事ですから、受験者はずいぶんと助かります。
良い通信講座のノウハウは、試験合格のノウハウも薬の解説ノウハウも、相当なもの。
試験対策に頭を悩ませなくても、講師の言う通りに勉強すればOKというわけです。
独学で自己流の勉強をして、遠回りにならないようにしてくださいね
登録販売者は、薬のプロフェッショナル。何事もはじめが肝心です。基礎の理解をしっかり固めて、「使える」知識を手に入れましょう。
※ユーキャンの登録販売者座。詳細が気になる方は、以下の記事もご覧ください。