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【令和3年度・首都圏⑤】登録販売者過去問解説【医薬品の適正使用・安全対策】

過去問題・解説

問 111 次の医薬品成分と、一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載することとされている基礎疾患の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。

a ジプロフィリン ――――――――― 腎臓病
b アセトアミノフェン ――――――― 胃・十二指腸潰瘍
c スコポラミン臭化水素酸塩水和物 ― 心臓病
d ジフェニドール塩酸塩 ―――――― 緑内障

a b c d
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 正 誤

【正解4】
a×ジプロフィリン ――― 「てんかん」
中枢神経系の興奮作用により、てんかんの発作を引き起こすおそれがあるため。
b○アセトアミノフェン:胃・十二指腸潰瘍を悪化させるおそれがあるため。
c○スコポラミン臭化水素酸塩水和物:心臓に負担をかけ、心臓病を悪化させるおそれがあるため。
d○ジフェニドール塩酸塩:抗コリン作用によって房水流出路が狭くなり、眼圧が上昇し、緑内障を悪化させるおそれがあるため。

問 112 次の表は、ある一般用医薬品の解熱鎮痛薬に含まれている成分の一覧である。この解熱鎮痛薬の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載することとされている基礎疾患等の正誤について、正しい組合せはどれか。

2錠中
アスピリン       660mg
合成ヒドロタルサイト  200mg

a 心臓病
b 肝臓病
c 糖尿病
d 貧血

1 正 正 正 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 誤 正

【正解3】
a○
b○
c×
d×
アスピリンは、胃・十二指腸潰瘍、「肝臓病」、「心臓病」、腎臓病として記載される。
合成ヒドロタルサイトは、腎臓病として記載される。

問 113 次の表は、ある一般用医薬品に含まれている成分の一覧である。この医薬品を購入する目的で店舗を訪れた35歳女性から、次のような相談を受けた。この女性に対する登録販売者の説明について、不適切なものの組合せはどれか。

<相談内容>
このかぜ薬を使用する際に気を付けることを教えてほしい。以前かぜ薬を使用したときに尿の色が鮮やかな黄色になり気になったため、尿に目立った色がつかないものがよい。常備薬として、息子(10歳)にも使いたいと思っている。

1回量2錠中
ジヒドロコデインリン酸塩       8mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩   20mg
グアイフェネシン          60mg
キキョウ乾燥エキス末      53.3mg
オウヒ乾燥エキス          24mg
イブプロフェン          150mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩  2.5mg
リボフラビン             4mg

a 服用後、眠気があらわれることがあります。
b 息子さんが服用する時は、半量の1回1錠服用するようにしてください。
c 高熱や呼吸困難を伴う激しい咳のような症状がみられる場合は、他の疾患の可能性があるため、医療機関を受診してください。
d この薬を飲んでも尿の色が鮮やかな黄色になることはありませんので、安心してください。

1 (a、b)
2 (a、c)
3 (a、d)
4 (b、c)
5 (b、d)

【正解5】
a×
b○不適切:成人用の医薬品の量を減らして小児に与えるような安易な使用は避けなければならない。
c×
d○不適切:リボフラビンは、ビタミンB2である。ビタミンB2の摂取により、尿が黄色くなることがある。

問 114 医薬品等の安全性情報等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 医薬品・医療機器等安全性情報は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について、一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な注意喚起や適正使用のための対応の注意喚起が必要な状況にある場合に作成される。
b 医薬品・医療機器等安全性情報は、ブルーレターとも呼ばれる。
c 緊急安全性情報は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について、緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に作成される。
d 緊急安全性情報は、医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達であり、一般用医薬品についての情報が発出されたことはない。

a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 正
5 誤 正 正 誤

【正解1】
a×医薬品・医療機器等安全性情報ではなく、「安全性速報」の内容。
b×「安全性速報」は、ブルーレターとも呼ばれる。
c○
d×小柴胡湯による間質性肺炎に関する緊急安全性情報のように、一般用医薬品にも関係する緊急安全性情報が発出されたことも「ある」。

問 115 医薬品の副作用情報等の収集、評価及び措置に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、約3000の医療機関をモニター施設に指定して、厚生省(当時)が直接副作用報告を受ける「医薬品副作用モニター制度」としてスタートした。
b 既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合された医薬品については、5年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間、再審査制度が適用される。
c 製造販売業者には、医薬品等との関連が否定できない感染症に関する症例情報の報告や研究論文等について、国への報告義務が課されている。
d 各制度により集められた副作用情報については、副作用の発生した都道府県の地方薬事審議会において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われる。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(c、d)

【正解2】
a○
b×5年ではなく、「10年」である。
c○
d×各制度により集められた副作用情報については、「総合機構」において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われる。

問 116 医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づく医薬関係者に義務付けられている医薬品の副作用等の報告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 医薬品との因果関係が明確でない場合は、報告の対象とはならない。
b 報告内容の正確性を高めるため、報告様式の記入欄すべてに記入しなければならない。
c 報告期限は特に定められていないが、保健衛生上の危害の発生又は拡大防止の観点から、報告の必要性を認めた場合においては、その旨を都道府県に報告することとされている。
d 複数の専門家が医薬品の販売等に携わっている場合には、健康被害の情報に直接接した専門家1名から報告書が提出されれば十分である。

a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 誤 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 正 正 誤 誤

【正解3】
a×報告の対象となり得る。
b×報告様式の記入欄すべてに記入がなされる必要はなく、購入者等から把握可能な範囲で報告がなされればよい。
c×適宜速やかに報告書を「総合機構に送付」することとされている。
d○

問 117 医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 人体に直接使用する殺菌消毒剤による健康被害は、救済制度の対象となる。
b 個人輸入により入手した医薬品による健康被害は、救済制度の対象となる。
c 一般用検査薬による健康被害は、救済制度の対象となる。
d 一般用医薬品が原因とみられる健康被害の救済給付の請求にあたっては、医師の診断書があれば、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者が作成した販売証明書等は不要である。

a b c d
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解2】
a○
b×個人輸入により入手した医薬品は対象外。
c×一般用検査薬は対象外。
d×医師の診断書、要した医療費を証明する書類(領収書等)などのほか、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者が作成した販売証明書等が「必要」となる。

問 118 医薬品PLセンターに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 医薬品及び医療機器に関する苦情の申立ての相談を受け付けている。
b 消費者が製造販売元の企業と交渉するにあたって、消費者側の立場に立って交渉の仲介や調整・あっせんを行う。
c 製造物責任法の施行と同時に、日本製薬団体連合会において開設された。

a b c
1 誤 正 正
2 正 誤 正
3 誤 誤 誤
4 誤 誤 正
5 正 正 誤

【正解4】
a×医薬品又は「医薬部外品」に関する苦情の申立てを受け付けている。
b×消費者が製造販売元の企業と交渉するにあたって、「公平・中立な立場で」交渉の仲介や調整・あっせんを行う。
c○

問 119 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)含有医薬品に関する次の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。

2003年8月までに、PPAが配合された一般用医薬品による( a )等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の範囲を超えた使用又は禁忌とされている( b )患者の使用によるものであった。そのため、厚生労働省から関係製薬企業等に対して使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分として( c )等への速やかな切替えにつき指示がなされた。

1 a脳出血   b高血圧症 cプソイドエフェドリン塩酸塩
2 a間質性肺炎 b高血圧症 cフルスルチアミン塩酸塩
3 a間質性肺炎 b糖尿病  cプソイドエフェドリン塩酸塩
4 a脳出血   b高血圧症 cフルスルチアミン塩酸塩
5 a脳出血   b糖尿病  cフルスルチアミン塩酸塩

【正解1】
2003年8月までに、PPAが配合された一般用医薬品による( a脳出血 )等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の範囲を超えた使用又は禁忌とされている( b高血圧症 )患者の使用によるものであった。そのため、厚生労働省から関係製薬企業等に対して使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分として( cプソイドエフェドリン塩酸塩 )等への速やかな切替えにつき指示がなされた。

問 120 医薬品の適正使用のための啓発活動に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間、国、自治体、関係団体等により、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。
b 薬物乱用に関する啓発は、小中学生に対して行うと、かえって違法薬物に対する好奇心を刺激することになるため、高校生以上から行うこととされている。
c 保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。

a b c
1 正 誤 誤
2 正 正 正
3 誤 正 誤
4 誤 誤 正
5 正 誤 正

【正解5】
a○
b×医薬品の適正使用の重要性等に関して、「小中学生のうちから」の啓発が重要である。
c○
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