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【令和4年度・九州沖縄③】登録販売者過去問解説【医薬品の適正使用・安全対策】

過去問題・解説
医薬品の適正使用・安全対策の学習目的はこれ!

医薬品の添付文書、製品表示等について、記載内容を的確に理解し、購入者への適切な情報提供や相談対応に活用できること
副作用報告制度、副作用被害救済制度に関する基本的な知識を有していること
医薬品の副作用等に関する厚生労働大臣への必要な報告を行えること
医薬品を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により重篤な健康被害を生じた購入者等に対し、副作用被害救済の制度につき紹介し、基本的な制度の仕組みや申請窓口等つき説明できること

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それでは解説スタートです!

医薬品の適正使用・安全対策(全20問)

問 41
医薬品の添付文書に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 要指導医薬品又は一般用医薬品の添付文書や製品表示に記載されている適正使用情報は、一般の生活者に理解しやすい平易な表現で記載されているが、その内容は一般的・網羅的にならざるをえない。
2 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、1年に1回定期的に改訂がなされる。
3 添付文書は開封時に一度目を通されれば十分というものでなく、実際に使用する人やその時の状態等によって留意されるべき事項が異なってくるため、必要なときにいつでも取り出して読むことができるように保管される必要がある。
4 一般用医薬品を使用した人が医療機関を受診する際には、その添付文書を持参し、医師や薬剤師に見せて相談がなされることが重要である。

【正解2】
医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、「必要に応じて随時」改訂がなされている。

問 42
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に記載される事項に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 「症状があるときのみの使用にとどめ、連用しないこと」の項には、患部の状態によっては症状を悪化させたり、誤った部位に使用すると副作用を生じたりするおそれがある医薬品に関して、使用を避けるべき患部の状態、適用部位等に分けて、簡潔に記載されている。
2 小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれがある成分を含有する医薬品では、通常、「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「○○歳未満の小児」等として記載されている。
3 摂取されたアルコールによって、医薬品の作用の増強、副作用を生じる危険性の増大等が予測される場合に、「服用前後は飲酒しないこと」と記載されている。
4 一般用検査薬では、その検査結果のみで確定診断はできないので、判定が陽性であれば速やかに医師の診断を受ける旨が記載されている。

【正解1】
「次の部位には使用しないこと」の項には、患部の状態によっては症状を悪化させたり、誤った部位に使用すると副作用を生じたりするおそれがある医薬品に関して、使用を避けるべき患部の状態、適用部位等に分けて、簡潔に記載されている。

問 43
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項に記載される事項に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 「次の診断を受けた人」の項には、現に医師の治療を受けているか否かによらず、その医薬品が使用されると状態の悪化や副作用等を招きやすい基礎疾患等が示されている。
イ 「妊婦又は妊娠していると思われる人」の項は、妊婦又は妊娠していると思われる人に対する具体的な悪影響が判明している医薬品の添付文書にのみ記載されている。
ウ 「医師(又は歯科医師)の治療を受けている人」と記載されている場合、医師又は歯科医師の治療を受けている者のその一般用医薬品の使用の適否について、登録販売者が判断する必要がある。
エ 「次の症状がある人」の項には、その一般用医薬品の軽率な使用がなされると状態の悪化や副作用等を招きやすい症状や、その状態等によっては医療機関を受診することが適当と考えられる場合について記載されている。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 正

【正解3】
ア○
イ×必ずしもヒトにおける具体的な悪影響が判明している「ものでないが、妊婦における使用経験に関する科学的データが限られ安全性の評価が困難であるため、『相談すること』としているものが多い」。
ウ×登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、「その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する」必要がある。
エ○

問 44
一般用医薬品の添付文書に記載される内容に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 「用法及び用量」の項には、年齢区分、1回用量、1日の使用回数等について記載されている。
イ 「成分及び分量」の項には、有効成分のほか、それ自体に積極的な薬効を期待して配合されている添加物の成分も掲げられている。
ウ 「消費者相談窓口」の項には、製造販売元の製薬企業において購入者等からの相談に応じるための窓口担当部門の名称、電話番号、受付時間等が記載されている。
エ 「効能又は効果」の項には、一般の生活者が自ら判断できる症状、用途等が示されている。

ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正

【正解2】
ア○
イ×添加物の成分も掲げられているが、それ自体積極的な薬効を期待して配合される「ものではない」。
ウ○
エ○

問 45
以下の配合成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に、「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」と記載されるものとして、正しいものを一つ選びなさい。
1 タンニン酸アルブミン
2 アミノフィリン水和物
3 ジヒドロコデインリン酸塩
4 ロートエキス
5 エチニルエストラジオール

【正解1】
タンニン酸アルブミンは、乳製カゼインを由来としているため、記載される。

問 46
一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載される配合成分とその理由に関する以下関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア テオフィリン       ー 乳児に神経過敏を起こすことがあるため。
イ ジフェンヒドラミン塩酸塩 ー 乳児に昏睡を起こすおそれがあるため。
ウ センノシド        ー 乳児に下痢を起こすおそれがあるため。
エ コデインリン酸塩水和物  ー 乳児にメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため。

ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 誤

【正解1】
ア○
イ○
ウ○
エ×コデインリン酸塩水和物 ― 「コデインで、母乳への移行により、乳児でモルヒネ中毒が生じたとの報告があるため」。

問 47
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 医薬品を旅行先に携行するために別の容器へ移し替えることは、誤用の原因となるおそれがあるため不適当である。
イ 散剤は変質しやすいため、冷蔵庫内で保管されるのが望ましい。
ウ 錠剤を冷蔵庫内で保管すると、取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当である。
エ 医薬品は、適切な保管がなされないと化学変化が起こることがある。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

【正解2】
ア○
イ×「シロップ剤」などは変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管されるのが望ましい。
ウ○
エ○

問 48
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載される医薬品の成分として、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア ジフェンヒドラミン塩酸塩
イ スコポラミン臭化水素酸塩水和物
ウ インドメタシン
エ スクラルファート

1 ア、イ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 ウ、エ

【正解1】
ア○眠気等が懸念されるため、記載される。
イ○眠気、目のかすみ、異常なまぶしさを生じることがあるため、記載される。
ウ×
エ×

問 49
緊急安全性情報に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
医薬品、医療機器又は再生医療等製品について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に、( ア )からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成されるもので、( イ )とも呼ばれる。
医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達である場合が多いが、小柴胡湯による( ウ )に関する緊急安全性情報(平成8年3月)のように、一般用医薬品にも関係する緊急安全性情報が発出されたこともある。

1 ア 都道府県   イ イエローレター  ウ 間質性肺炎
2 ア 都道府県   イ イエローレター  ウ 急性肝炎
3 ア 都道府県   イ ブルーレター   ウ 急性肝炎
4 ア 厚生労働省  イ イエローレター  ウ 間質性肺炎
5 ア 厚生労働省  イ ブルーレター   ウ 間質性肺炎

【正解4】
医薬品、医療機器又は再生医療等製品について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に、( ア 厚生労働省 )からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成されるもので、( イ イエローレター )とも呼ばれる。
医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達である場合が多いが、小柴胡湯による( ウ 間質性肺炎 )に関する緊急安全性情報(平成8年3月)のように、一般用医薬品にも関係する緊急安全性情報が発出されたこともある。

問 50
医薬品の適正使用情報と購入者に対する情報提供に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 令和3年8月1日から、医療用医薬品への紙の添付文書の同梱を廃止し、注意事項等情報は電子的な方法により提供されることとなった。
イ 一般的には、添付文書の「してはいけないこと」の項に記載された内容のうち、その医薬品を実際に使用する人に当てはまると思われる事項や、「相談すること」の項に記載された内容のうち、その医薬品を実際に使用する人における副作用の回避、早期発見につながる事項等が、積極的に情報提供すべき事項として挙げられる。
ウ 添付文書や外箱表示の記載内容が改訂された場合、実際にそれが反映された製品が流通し、購入者等の目に触れるようになるまでには一定の期間を要する。
エ 一般の生活者が接する医薬品の有効性や安全性等に関する情報は、断片的かつ必ずしも正確でない情報として伝わっている場合も多く、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して科学的な根拠に基づいた正確なアドバイスを与え、セルフメディケーションを適切に支援することが期待されている。

ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 誤 正

【正解1】
ア○
イ○
ウ○
エ○
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