【令和元年・九州沖縄④】登録販売者過去問解説【主な医薬品とその作用】

過去問題・解説

※2019年 12月8日 実施
福岡県・佐賀県 ・大分県 ・長崎県 ・熊本県・宮崎県 ・鹿児島県・沖縄県 の共通問題

全国平均合格率 43.4%
九州沖縄合格率 42.0%

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主な医薬品とその作用
問題作成ポイントはこれ!

一般用医薬品において用いられる主な有効成分に関して基本的な効能効果及びその特徴、飲み方や飲み合わせ、年齢、基礎疾患等、効き目や安全性に影響を与える要因、起こり得る副作用等につき理解し、購入者への情報提供や相談対応に活用できること
各薬効群の医薬品に関する情報提供、相談対応における実践的な知識が理解できること

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令和元年(2019)・九州沖縄ブロック【午後】

主な医薬品とその作用(全40問)

問 61
かぜ薬に配合される成分及びその期待される主な作用の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア グアヤコールスルホン酸カリウム ― 炎症による腫れを和らげる
イ メチルエフェドリン塩酸塩 ―――― 鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる
ウ ノスカピン ――――――――――― 咳を抑える
エ クレマスチンフマル酸塩 ――――― 発熱を鎮め、痛みを和らげる

1 ア、イ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 ウ、エ

【正解3】
ア×
グアヤコールスルホン酸カリウム:痰の切れを良くする
エ×
クレマスチンフマル酸塩:くしゃみや鼻汁を抑える

問 62
かぜ薬に含まれる炎症による腫れを和らげる成分(抗炎症成分)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア セミアルカリプロティナーゼはタンパク質分解酵素で、体内で産生される炎症物質(起炎性ポリペプチド)を分解する作用がある。
イ ブロメラインは、炎症を生じた組織において、毛細血管やリンパ管に沈着したフィブリン類似の物質を分解して浸出物の排出を促し、炎症による腫れを和らげる。
ウ セミアルカリプロティナーゼは、痰粘液の粘り気を弱めて痰を切れやすくする働きがある。
エ トラネキサム酸は、凝固した血液を溶解しやすくする働きがあるため、血栓のある人にも使用できる。

・ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

【正解1】
エ×
トラネキサム酸は、凝固した血液を「溶解されにくくする」働きがあるため、血栓のある人等に使用する場合は、医師や薬剤師に相談するなどの対応が必要である。

問 63
以下の記述にあてはまるかぜ薬の漢方処方製剤として、最も適切なものを下から一つ選びなさい。

体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症を生じることが知られている。

1 葛根湯
2 柴胡桂枝湯
3 小青竜湯
4 半夏厚朴湯
5 麻黄湯

【正解3】
小青竜湯(「うすい水様の痰」、「花粉症」が特徴的)

問 64
痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬の働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  プロスタグランジンは、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
イ  プロスタグランジンが脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常より低く維持するように調節する。
ウ  解熱鎮痛成分によりプロスタグランジンの産生が抑制されると、逆に肝臓での炎症が起こりやすくなる可能性がある。
エ  プロスタグランジンの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が低下するとともに胃壁の血流量が増加して、胃粘膜障害を起こしやすくなる。

・ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 誤

【正解3】
イ×
プロスタグランジンが脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも「高く」維持するように調節する。
エ×
プロスタグランジンの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が「増加」するとともに胃壁の血流量が「低下」して、胃粘膜障害を起こしやすくなる。

問 65
解熱鎮痛薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  アスピリンは、15歳未満の小児に対しては、一般用医薬品として使用してはならない。
イ  出産予定日12週間以内の妊婦がアスピリンの使用を避けなければならない理由は、アスピリンに血液を凝固しにくくさせる作用があるためである。
ウ  エテンザミドは、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しても安全に使用できる。
エ  エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いため、解熱鎮痛成分としては、単独で使用されることが多い。

1 ア、イ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 ウ、エ

【正解1】
ウ×
エテンザミドは、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しては「使用を避ける必要がある」。
エ×
エテンザミドは、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して、「他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される」ことが多い。

問 66
解熱鎮痛薬に含まれる成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  イブプロフェンは、全身性エリテマトーデス又は混合性結合組織病のある人において無菌性髄膜炎を生じやすい。
イ  サザピリンは、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっている。
ウ  ショウキョウは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。
エ  メトカルバモールには骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を抑制する作用があり、骨格筋の異常緊張、痙攣・疼痛を伴う腰痛、肩こり、筋肉痛、関節痛、神経痛、打撲、捻挫等に用いられる。

1 ア、ウ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 イ、エ

【正解2】
イ×
記載は、イソプロピルアンチピリンの内容。
サザピリンは、サリチル酸系解熱鎮痛成分。
ウ×
記載は、ボウイの内容。
ショウキョウは、ショウガ科のショウガの根茎を基原とする生薬で、発汗を促して解熱を助ける作用を期待して用いられる。

問 67
眠気を促す薬の成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和には使用されず、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人に使用される。
イ  ブロモバレリル尿素は、催眠鎮静薬以外の一般用医薬品や医療用医薬品にも配合されていることがある。
ウ  ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。
エ  生薬成分のみからなる鎮静薬は、作用が穏やかなため、複数の鎮静薬と併用して、長期連用する必要がある。

・ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

【正解4】
ア×
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静剤薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられるものであり、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象とするものではない。
エ×
生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきである。

問 68
以下の生薬成分のうち、眠気を促す薬に含まれるものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア ホップ
イ ブシ
ウ カノコソウ(別名キッソウコン)
エ ヨクイニン

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

【正解2】
イ×
ブシは、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。
エ×
ヨクイニンは、肌荒れやいぼに用いられる。

問 69
眠気を防ぐ薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1  カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。
2  眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、眠気や倦怠感を除去する目的で使用されるものであり、疲労の解消や睡眠が不要になるという効果がある。
3  眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして500mgが上限とされている。
4  定期的な睡眠によって、生体は正常な状態に維持され、成長することができるため、特に成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない。

【正解2】
眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、眠気や倦怠感を除去する目的で使用されるものであり、「疲労を解消したり、睡眠が不要になるというものではない」。

問 70
鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)に配合される成分及びその作用に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア ジフェニドール塩酸塩 ―――――― 抗めまい作用
イ スコポラミン臭化水素酸塩水和物 ― 抗ヒスタミン作用
ウ アミノ安息香酸エチル ―――――― 抗コリン作用
エ ジメンヒドリナート ――――――― 中枢神経系を興奮させる作用

・ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正

【正解3】
イ×
スコポラミン臭化水素酸塩水和物:抗コリン作用
ウ×
アミノ安息香酸エチル:局所麻酔作用
エ×
ジメンヒドリナート:抗ヒスタミン作用
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