問 111
医薬品PLセンターに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。
b 日本製薬団体連合会において、製造物責任法(平成6年法律第85号)の施行と同時の平成7年7月に開設された。
c 医薬品又は医療機器に関する苦情について、消費者が製造販売元の企業と交渉するに当たっての相談を受け付けている。
d 消費者の代理人として、裁判を迅速に終了させることを目的としている。
1(a、b) 2(b、c)
3(c、d) 4(a、d)
問 112
一般用医薬品の適正使用のための啓発活動に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 薬物乱用防止を推進するため、毎年6月20日~7月19日までの1か月間、国、自治体、関係団体等により、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。
b 登録販売者は、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のための活動に積極的に参加、協力することが期待されている。
c 毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されており、その目的は、医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することである。
d 青少年では、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分とはいえず、興味本位で薬物を乱用し、乱用者自身の健康を害することがあるが、身近に入手できる薬物には限りがあり、社会的な弊害を生じるおそれは小さい。
・a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
問 113
独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されている情報のうち、誤っているものはどれか。
1 患者向医薬品ガイド
2 登録販売者名簿
3 医薬品等の製品回収に関する情報
4 医薬品の承認情報
5 製造販売業者等や医療機関等から報告された、医薬品による副作用が疑われる症例情報
・患者向医薬品ガイド
・ 医薬品等の製品回収に関する情報
・医薬品の承認情報
・ 製造販売業者等や医療機関等から報告された、医薬品による副作用が疑われる症例情報
・厚生労働省が製造販売業者等に指示した緊急安全性情報、「使用上の注意」の改訂情報
・一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書情報
・その他、厚生労働省が医薬品等の安全性について発表した資料
問 114
プソイドエフェドリン塩酸塩を含有する一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目に、「次の人は使用(服用)しないこと」として記載することとされているものに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病を悪化させるおそれがあるため、「糖尿病の診断を受けた人」は「服用しないこと」とされている。
b 妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるため、「出産予定日12週以内の妊婦」は「服用しないこと」とされている。
c 外国において、ライ症候群の発症との関連性が示唆されているため、「15歳未満の小児」は「服用しないこと」とされている。
d 交感神経刺激作用により、尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、「前立腺肥大による排尿困難の症状がある人」は「服用しないこと」とされている。
・a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問 115
1~5で示される漢方処方製剤のうち、鬱血性心不全の副作用が現れることがあるため、添付文書の「してはいけないこと」の項目に、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載されているものはどれか。
1 酸棗仁湯
2 柴胡桂枝湯
3 五積散
4 響声破笛丸
5 芍薬甘草湯
問 116
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意及びその理由に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ビサコジルが配合された瀉下薬は、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、「妊婦又は妊娠していると思われる人」は「服用しないこと」とされている。
b 小青竜湯が配合されたかぜ薬は、インターフェロン製剤との相互作用によって間質性肺炎を起こしやすくなるため、「インターフェロン製剤で治療を受けている人」は「相談すること」とされている。
c アセトアミノフェンが配合されたかぜ薬は、胃・十二指腸潰瘍を悪化させるおそれがあるため、「胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人」は「相談すること」とされている。
d ピレンゼピン塩酸塩水和物が配合された胃腸薬は、目のかすみや異常なまぶしさを生じることがあるため、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」とされている。
・a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
問 117
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目に、「次の診断を受けた人」として記載することとされている基礎疾患等と主な成分・薬効群等との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。
b 甲状腺疾患- ガジュツ末・真昆布末を含む製剤
c 胃・十二指腸潰瘍 - 次硝酸ビスマス
d 腎臓病- アルミニウムを含む成分が配合された胃腸薬
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
ジプロフィリンはてんかん・ガジュツ末、真昆布末を含む製剤は肝臓病の診断を受けた人が、相談することの項目に記載されています
問 118
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a トラネキサム酸が配合された内服薬は、生じた血栓が分解されにくくなるため、「血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓静脈炎等)」、「血栓症を起こすおそれのある人」は「相談すること」とされている。
b ジヒドロコデインリン酸塩が配合されたかぜ薬は、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、「妊婦又は妊娠していると思われる人」は「相談すること」とされている。
c プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された医薬品は、モノアミン酸化酵素阻害剤との相互作用によって、血圧を上昇させるおそれがあるため、「モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」は「相談すること」とされている。
d 硫酸ナトリウムが配合された瀉下薬は、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病の症状を悪化させるおそれがあるため、「糖尿病の診断を受けた人」は「相談すること」とされている。
・a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるのは瀉下薬です
肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病の症状を悪化させるおそれがあのは、鼻炎用点鼻薬、メチルエフェドリン塩酸塩、トリメトキノール塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、メトキシフェナミン塩酸塩等のアドレナリン作動成分です
問 119
次の疾患等のうち、イブプロフェンを主な成分とする一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目に「次の診断を受けた人」として記載することとされているものの正しい組み合わせはどれか。
a てんかん
b 貧血
c 腎臓病
d 混合性結合組織病
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問 120
医薬品の安全対策に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
( a )成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な( b )で、1959年から1965年までの間に計38名の死亡例が発生した。
アンプル剤は他の剤形(錠剤、散剤等)に比べて( c )が速く、血中濃度が急速に高値に達するため、通常用量でも副作用が生じやすいことが確認されたことから、1965年、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。
2 a解熱鎮痛 b副作用(ショック) c吸収
3 a解熱鎮痛 b副作用(ショック) c代謝
4 a鎮咳 b副作用(間質性肺炎) c吸収
5 a鎮咳 b副作用(ショック) c代謝