【令和2年度・首都圏②】登録販売者過去問解説【人体の働きと医薬品】

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身体の構造と働き、薬の働く仕組み、副作用の症状等に関する基本的な知識を、購入者への情報提供や相談対応に活用できること

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令和2年度(2020)・首都圏ブロック【午前】

令和2年度・登録販売者試験(税込2200円)
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それでは解説スタートです!

人体の働きと医薬品(全20問)

問 1
消化器系に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することを、機械的消化という。
2 食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官で、消化液の分泌腺が多く分布する。
3 歯冠の表面は象牙質で覆われ、象牙質の下にはエナメル質と呼ばれる硬い骨状の組織がある。
4 ペプシノーゲンは、胃酸によって主に炭水化物を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
5 膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化する酵素の供給を担っている。

【正解5】
1×消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することを、化学的消化という。
2×食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官で、消化液の分泌腺はない。
3×歯冠の表面はエナメル質で覆われ、エナメル質の下には象牙質と呼ばれる硬い骨状の組織がある。
4×ペプシノーゲンは、胃酸によって主にタンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。

問 2
肝臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 肝臓で産生される胆汁に含まれるビリルビンは、赤血球中のヘモグロビンが分解されて生じた老廃物である。
b 肝臓は、必須アミノ酸を生合成する働きがある。
c アルコールによる二日酔いの症状は、肝臓で代謝され生じた中間代謝物であるアセトアルデヒドの毒性によるものと考えられている。
d 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、水溶性ビタミンであるビタミンB6やB12等の貯蔵臓器である。

a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正

【正解5】
b×肝臓は、必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成する働きがある。

問 3
小腸及び大腸に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 小腸において、炭水化物とタンパク質は、消化酵素の作用によってそれぞれ単糖類、アミノ酸に分解されて吸収される。
b 腸の内容物は、大腸の運動によって腸管内を通過するに従って水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われ、固形状の糞便が形成される。
c 大腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は 絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。
d 空腸には膵臓からの膵管と胆嚢からの胆管の開口部があり、それぞれ膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(c、d)

【正解1】
c×大腸の内壁粘膜は絨毛がない点で小腸と区別される。
d×空腸ではなく、十二指腸の彎曲部には膵臓からの膵管と胆嚢からの胆管の開口部があり、それぞれ膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる。

問 4
呼吸器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 喉頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
b 吸い込まれた粉塵等の異物は、気道粘膜から分泌される粘液にからめ取られ、線毛運動による粘液層の連続した流れによって気道内部から咽頭へ向けて排出される。
c 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。
d 鼻腔の内壁から分泌される鼻汁にはリパーゼが多く含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)

【正解3】
a×喉頭ではなく、咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
d×鼻腔の内壁から分泌される鼻汁にはリパーゼではなく、リゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。

問 5
循環器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 血漿中のアルブミンは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
b 血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の静脈で測定され、心臓が収縮したときの血圧を最大血圧という。
c 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。
d 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することである。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)

【正解5】
a×血漿中のアルブミンではなく、グロブリンが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担うため、そういったものは免疫グロブリンとも呼ばれる。
b×血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の静脈ではなく、動脈で測定される。

問 6
泌尿器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。
b 腎臓には内分泌腺としての機能があり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
c 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内にカリウムと水を貯留し、塩分の排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。
d 膀胱壁の排尿筋が緩むと、同時に膀胱括約筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(c、d)

【正解1】
c×副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内にカリウムではなく、塩分と水を貯留し、塩分ではなく、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。
d×膀胱壁の排尿筋ではなく、出口の膀胱括約筋が緩むと同時に排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。

問 7
感覚器官(目、鼻及び耳)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 視細胞には、色を識別する細胞と、わずかな光でも敏感に反応する細胞の二種類があり、後者が光を感じる反応にはビタミンAが不可欠である。
b 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。
c 耳垢は、内耳にある耳垢腺や皮脂腺からの分泌物に、埃や内耳上皮の老廃物などが混じったものである。
d 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し、感染が起こりやすい。

a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 誤
5 正 誤 正 正

【正解2】
c×耳垢は、内耳ではなく、外耳道にある耳垢腺や皮脂腺からの分泌物に、埃や内耳上皮の老廃物などが混じったものである。

問 8
外皮系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 体温が下がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開き、体外への放熱を抑える。
b 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミドでできた板状の角質細胞と、ケラチンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。
c 汗腺の一つであるエクリン腺は、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する。
d メラニン色素の防護能力を超える紫外線に曝されると、表皮の最下層にあるメラノサイトの働きが抑制されてメラニン色素の過剰な産生が起こり、シミやそばかすとして皮膚に沈着する。

a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 正
3 誤 正 正 誤
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 正 誤

【正解5】
a×体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開き、体外へより多くの熱を排出する。逆に、体温が下がり始めると血管は収縮して、放熱を抑える。
b×角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミドではなく、タンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、ケラチンではなくセラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。
d×メラニン色素の防護能力を超える紫外線に曝されると、表皮の最下層にあるメラノサイトの働きが抑制ではなく、活性化されてメラニン色素の過剰な産生が起こり、シミやそばかすとして皮膚に沈着する。

問 9
骨格系及び筋組織に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 骨吸収は、一生を通じて行われるが、骨形成は高齢になると行われない。
b 胸骨や肋骨は、造血機能を担う骨のうちの一つである。
c 平滑筋は、不随意筋であり、その筋線維には骨格筋のような横縞模様はなく、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布する。
d 随意筋は、自律神経系に支配されている。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)

【正解3】
a×骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。
d×随意筋は、自律神経系ではなく、体性神経系(運動神経)に支配されている。
不随意筋が自律神経系に支配されている。

問 10
副交感神経系が活発になっているときの効果器(各臓器・器官)とその反応との関係の組合せのうち、正しいものはどれか。

1 目 ー 瞳孔散大
2 心臓  ー 心拍数増加
3 気管、気管支  ー 拡張
4 肝臓  ー グリコーゲンの合成
5 腸 ー 運動低下

【正解4】
副交感神経系が活発になっている時
1×目 ー 瞳孔収縮
2×心臓 ー 心拍数減少
3×気管、気管支 ー 収縮
5×腸 ー 運動亢進

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