問 21
貧血及び貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 貧血は、一般的な症状として、疲労、動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱等が現れる。
b 鉄製剤を服用すると便が赤くなることがある。
c 不足した鉄分を補充することを目的として配合される主な成分として、フマル酸第一鉄、クエン酸鉄アンモニウムなどが用いられる。
d 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することが適当である。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 正
問 22
循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 イノシトールヘキサニコチネートは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
2 三黄瀉心湯は、構成生薬としてダイオウを含んでおり、本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。
3 コウカは、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
4 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する一般用医薬品の使用は補助的なものであり、高血圧や心疾患そのものへの対処については、医療機関の受診がなされるなどの対応が必要である。
問 23
痔及び痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたものである。
b 長時間座るのを避け、軽い運動によって血行を良くすることが痔の予防につながる。
c 痔瘻は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に、「切れ痔」(又は「裂け痔」)と呼ばれる。
d 直腸粘膜には、知覚神経が通っていないため、内痔核は自覚症状が少ない。
a b c d
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 正 正 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 誤 誤 誤 正
問 24
痔疾用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)は、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果が期待される。
2 ヒドロコルチゾン酢酸エステルは、痔による肛門部の炎症や痒みを和らげるステロイド性抗炎症成分として配合される。
3 カイカやカイカクは、いずれも主に抗炎症作用を期待して用いられる。
4 内用痔疾用薬には、肛門周囲の末梢血管の血行を促して、鬱血を改善する効果を期待して、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールコハク酸エステル等)が配合されている場合がある。
問 25
泌尿器用薬として使用される配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a カゴソウは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬である。
b ウワウルシは、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。
c ソウハクヒは、クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬で、煎薬として尿量減少に用いられる。
d ブクリョウは、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬で、残尿感、排尿に際しての不快感のあるものに用いられる。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(c,d)
問 26
婦人薬及びその適用対象に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 血の道症は、臓器・組織の形態的異常があり、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態で、更年期(閉経周辺期)に限って現れる。
b 婦人薬は、その効能・効果として、血の道症、更年期障害、月経異常及びそれらに随伴する冷え性、月経痛、腰痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れ等に用いられる。
c 女性ホルモンの一種であるエストラジオールは、母乳を与える女性への使用が推奨されている。
a b c
1 正 誤 正
2 正 正 正
3 正 誤 誤
4 誤 正 誤
5 誤 正 正
問 27
以下の記述にあてはまる婦人薬の漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇きがあるものの更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎に適すとされる。
1 柴胡桂枝乾姜湯
2 桂枝茯苓丸
3 桃核承気湯
4 葛根湯
問 28
アレルギー(過敏反応)及び内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 鼻炎用内服薬には、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる成分としてアドレナリン抑制成分が含まれるものがある。
b パーキンソン病の治療のためモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人は、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬の使用を避ける必要がある。
c アレルゲン(抗原)との接触以外を原因とした蕁麻疹は知られていない。
d 抗ヒスタミン成分として、クレマスチンフマル酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ケトチフェンが用いられる。
1(a,b) 2(a,c) 3(b,c)
4(b,d) 5(c,d)
問 29
内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 生薬成分として、グリチルリチン酸を含むカンゾウが用いられることがある。
b プソイドエフェドリン塩酸塩は、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。
c メチルエフェドリン塩酸塩には依存性はない。
d 抗コリン成分として、ベラドンナ総アルカロイドが配合されている場合がある。
a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 正 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正
問 30
鼻に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤である。
b スプレー式鼻炎用点鼻薬に関する一般的な注意事項として、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要がある。
c クロモグリク酸ナトリウムは、抗ヒスタミン成分と組み合わせて使用してはならない。
d ヒスタミンの遊離を抑える成分は、アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。
a b c d
1 正 誤 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 正 正 正 誤
4 誤 誤 誤 誤
5 誤 正 正 正
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