問 80
痔及び痔の薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 痔核は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿が生じた状態をいう。
b セイヨウトチノミは、止血効果を目的として、配合されている。
c 硫酸アルミニウムカリウムは、粘膜の保護・止血を目的として、配合されている。
d アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)は、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を目的として、配合されている。
a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 正 誤 正 正
問 81
泌尿器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 牛車腎気丸は、胃腸が弱く下痢しやすい人、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、胃部不快感、腹痛等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
b 竜胆瀉肝湯は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り等に適すとされ、胃腸が弱く下痢しやすい人に対しても使用できる。
c ウワウルシは、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。
d ソウハクヒは、尿量増加(利尿)作用を期待して用いられる。
a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 正 誤 正 正
問 82
婦人薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a エチニルエストラジオールは、妊娠中の女性ホルモンの補充のために用いられる。
b ボタンピは、鎮痛・鎮痙作用を期待して用いられる。
c 当帰芍薬散は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症に適すとされる。
d 五積散は、体力中等度又はやや虚弱で冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされる。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問 83
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a ブロメラインは、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている。
b メキタジンは、皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給することを目的として配合されている。
c ベラドンナ総アルカロイドは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える。
d パーキンソン病の治療のためモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人は、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬の使用を避ける必要がある。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 誤 正
問 84
鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a テトラヒドロゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合されている。
b セチルピリジニウム塩化物は、ヒスタミンの働きを抑える作用を目的として配合されている。
c グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている。
d クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問 85
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを活発にすることで、目の調節機能を改善する。
b スルファメトキサゾールは、ウイルスによる結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状を改善する。
c コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
d リボフラビンの活性体であるフラビンアデニンジヌクレオチドは、角膜の酸素消費能を増加させ組織呼吸を亢進し、ビタミンB2欠乏が関与する角膜炎に対して改善効果を期待して用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問 86
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a ヨウ素の殺菌力は、石鹸と併用すると低下するため、石鹸をよく洗い落としてから使用するべきである。
b ベンザルコニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスには効果がない。
c アクリノールは、真菌、結核菌及びウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
d クロルヘキシジングルコン酸塩は、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用を有する。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問 87
外皮用薬の配合成分とその主な作用の組み合わせについて、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a ホモスルファミン ― 細菌のDNA合成を阻害する
b バシトラシン ― 細菌のタンパク質合成を阻害する
c ビホナゾール ― 皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を抑制する
d テルビナフィン塩酸塩 ― 患部を酸性にし、皮膚糸状菌の発育を抑制する
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問 88
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a サリチル酸メチルは、副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持つ化合物である。
b ジクロフェナクナトリウムは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を促す作用を示す。
c ウフェナマートは、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられている。
d ピロキシリンは、創傷面に薄い皮膜を形成して保護することを目的として配合されている。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問 89
歯痛薬又は歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的の組み合わせについて、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a カミツレ ― 歯周組織からの出血を抑える
b オイゲノール ― 知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める
c イソプロピルメチルフェノール ― 歯肉溝での細菌の繁殖を抑える
d 銅クロロフィリンナトリウム ― 炎症を起こした歯周組織の修復を促す
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問 90
口内炎、口内炎用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 口内炎は、栄養摂取の偏り、ストレスや睡眠不足、唾液分泌の低下、口腔内の不衛生などが要因となって生じることが多いとされる。
b グリチルレチン酸は、患部からの細菌感染を防止することを目的として用いられる。
c シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を目的として用いられる。
d 茵蔯蒿湯は、口内炎等に用いられる漢方処方製剤であるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では不向きとされる。
a b c d
1 誤 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 誤 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 正 誤 正
問 91
禁煙補助剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤は、ニコチン置換療法に使用されるが、パッチ製剤のみが存在する。
b 禁煙補助剤を使用する際は、喫煙量を徐々に減らしていくよう指導する。
c 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、禁煙補助剤の使用を避ける必要がある。
d ニコチンは、インスリンの血糖降下作用を促進して、効果を増強させるおそれがある。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 正 誤 正
問 92
ビタミン成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a ビタミンAは、赤血球の形成を助け、神経機能を正常に保つ作用がある。
b ビタミンCは、メラニンの産生を抑える作用がある。
c ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、 骨の形成を助ける作用がある。
d ビタミンB1は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ作用がある。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
問 93
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a コンドロイチン硫酸ナトリウムは、関節痛、筋肉痛等の改善を促す作用を期待してビタミンB1 等と組み合わせて配合されている場合がある。
b カルニチン塩化物は、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。
c アスパラギン酸ナトリウムは、乳酸の分解を促す働きを期待して用いられる。
d 虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給等の効能・効果については、医薬品においてのみ認められている。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
問 94
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 漢方の病態認識には、虚実、陰陽、気血水、五臓などがある。
b 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬のうちに含まれる。
c 防已黄耆湯は、体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる。
d 防風通聖散は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 正 正
問 95
生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a モクツウは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して用いられる。
b カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
c ブシは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
d サイシンは、ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの根及び根茎を基原とする生薬であるが、地上部には腎障害を引き起こすことが知られているアリストロキア酸が含まれている。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 誤 正 正
問 96
殺菌・消毒及び消毒薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 殺菌・消毒は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。
b 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
c ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
d 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 正 正
問 97
衛生害虫、殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a トコジラミは、カメムシ目に属する昆虫で、刺されると激しい痒痛を生じる。
b イエダニは、ヒトを刺すことはないが、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなって気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことがある。
c 殺虫剤・忌避剤は、衛生害虫の防除を目的とするもので、人体に対する作用が緩和な製品については医薬部外品として製造販売されている。
d 有機リン系殺虫成分は、かつて広く使用されたが、残留性や体内蓄積性の問題から、現在ではオルトジクロロベンゼンが使用されているのみである。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
問 98
次の記述は、衛生害虫の防除を目的とする殺虫剤の成分に関するものである。該当する成分として、正しいものを1つ選びなさい。
神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害することにより殺虫作用を示す。
1 メトキサジアゾン
2 ピリプロキシフェン
3 フェニトロチオン
4 フェノトリン
5 ディート
問 99
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 薬局においてのみ取り扱うことが認められている。
b 尿タンパクを検査する場合、激しい運動の直後の採尿は避ける必要がある。
c 尿糖・尿タンパク検査薬は、尿中の糖やタンパク質の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに疾患の有無や種類を判断することができる。
d 尿中のタンパク値に異常を生じる要因について、尿路に異常が生じたことによるものとしては、尿路感染症や膀胱炎がある。
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 正 誤 正
問 100
妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 妊娠の確定診断を目的としたものである。
b 尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから1週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。
c hCGは、妊娠中の絨毛細胞から特異的に分泌されるホルモンであるため、それ以外の組織から分泌されることはない。
d 検体としては、尿中hCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いている。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 誤 正
思ったよりも難しいと感じたら…
ちゃんと勉強してるし、もうちょっと点数取れると思ってたのにおかしいな~。
思ったよりも点数が取れなかったあなたは、
アタマが悪いわけでも、努力が足りないわけでもありません!
落ち込む前に、
- 勉強への取り組みかた
- 合格までのスケジュール
- 使用しているテキスト
が、自分に合っているか確認しましょう。
点数が取れないのは、取り組み方の問題です。
- 正しい取り組み方をした人⇒合格
- 間違った取り組み方をした人⇒不合格
たったこれだけのこと。本番で合格点なら、全く問題ありません。
ユーキャンのテキストは、びっくりするほど高品質です。ぜひ資料を取り寄せて、中身をチェックしてみて下さい。
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