問 31 ヨウ素系殺菌消毒成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
1 ポビドンヨードは、アナフィラキシーのような全身性の重篤な副作用を生じることはない。
2 口腔内に使用される場合は、甲状腺におけるホルモン産生に影響しない。
3 妊娠中に摂取されたヨウ素は、胎児に移行しない。
4 ヨウ素は、レモン汁やお茶に含まれるビタミンCと反応すると脱色が生じ、殺菌作用が失われる。
問 32 次の表はある胃腸薬に含まれている成分の一覧である。次の1~5で示される配合成分のうち、透析を受けている人が使用を避ける必要がある成分はどれか。
3包中
ゲファルナート 150mg
アズレンスルホン酸ナトリウム 6mg
L-グルタミン 400mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 2268mg
ロートエキス散(10倍散) 300mg
ショウキョウ末 150mg
1 ゲファルナート
2 アズレンスルホン酸ナトリウム
3 L-グルタミン
4 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
5 ロートエキス
問 33 次の記述は、腸の薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
b アクリノールは、抗菌作用を期待して用いられる。
c 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増す作用がある。
d センナから抽出された成分であるセンノシドは、小腸を刺激して排便を促すことを目的として用いられる。
1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)
問 34 第1欄の記述は、胃腸に作用する薬に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のある人における食べすぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良、食欲不振に適すとされる。急性胃炎に用いる場合には、漫然と長期の使用は避け、5~6回使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要である。
第2欄
1 安中散
2 人参湯(理中丸)
3 平胃散
4 六君子湯
5 桂枝加朮附湯
問 35 浣腸薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性の低下が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。
b 注入剤を半量使用する場合は、残量を密封し冷蔵保存することで安全に再利用することができる。
c ビサコジルは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
d ソルビトールは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 誤 誤 正 正
3 正 誤 正 正
4 正 正 正 誤
5 正 誤 誤 誤
問 36 次の記述は、強心薬に含まれる配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品に含有されるセンソは、1日用量が5mgを超えるように用法・用量が定められている。
b ジャコウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高め、意識をはっきりさせる作用を期待して用いられる。
c シンジュは、鎮静作用を期待して用いられる。
d リュウノウは、心筋に直接刺激を与え、強心作用を期待して用いられる。
1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)
問 37 コレステロールに関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
1 コレステロールの産生及び代謝は、主として肝臓で行われる。
2 水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
3 血漿中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階から自覚症状を伴うものが多い。
4 食事から摂取されたタンパク質及びビタミンから主に産生される。
問 38 次の記述は、コレステロール改善薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a ソイステロ―ルは、低密度リポタンパク質の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質産生を高める作用があるとされる。
b リノール酸は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
c リボフラビン酪酸エステルは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
d トコフェロール酢酸エステルは、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和を目的として用いられる。
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)
問 39 貧血及び貧血用薬とその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 鉄分は、白血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。
b 体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦・母乳を与える女性では、鉄欠乏状態を生じやすい。
c 鉄製剤は、消化器系への副作用を軽減するために、食後に服用することが望ましい。
d 鉄製剤は、服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、吸収が悪くなることがある。
a b c d
1 誤 正 誤 誤
2 誤 正 正 正
3 正 誤 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 正 正
問 40 循環器用薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
1 ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。
2 ルチンは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
3 ヘプロニカートは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
4 七物降下湯は、構成生薬としてダイオウを含み、本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。