●勉強してるのに思うように成績が伸びない
●問題をとくコツってあるの?
●出題傾向があれば教えて!
こんな人、もう悩まなくても大丈夫です!
登録販売者過去問題で、思うように点数が取れないのは
●アタマが悪いわけでも
●努力が足りないわけでも
ありません。
それは単に、解答のコツを理解しているかの問題です。
●出題パターンを知っている人⇒合格
●出題パターンを知らない人⇒不合格
たったこれだけのこと。「頭が悪すぎて、受かる気がしない…」なんて思う必要は、全くありません。
そこで今回は、登録販売者過去問題で、思うように点数が取れないあなたに知ってほしいことをまとめていきます。
登録販売者はかなり役に立つ資格です。薬の知識があれば、日常生活・転職その他さまざまな場面でメリットがありますから、諦めずにチャレンジしてくださいね!
登録販売者試験 5つの出題パターン
まずは、登録販売者試験の「5つの出題パターン」を紹介します
❷選択:例文から正しい(誤った)文章を1つ解答する
❸正誤:例文の正誤の並びを解答する
❹組み合わせ:例文から正しい組み合わせを選ぶ
❺成分表:成分表を見て問題に答える
そして、こちらは問題文の「3つの構成パターン」です。
・同じようなはたらきのある成分名を置き換える
・漢方処方製剤の効能・効果と処方名を入れ替える
B:一部変更型
・「製造販売業者」を「製造業者」など
・問題文中の語句を一部変更する
C:文末変更型
・「生じることもある」を「生じることはない」など
・問題文の文末を変更する
問題を解くコツは、消去法を使うこと。
それでは詳しくみていきましょう
パターン①:空欄埋め
●問題文の空欄に当てはまる言葉を、選択肢から解答します。
※例題:令和2年度(2020)「北陸東海ブロック」登録販売者試験より
問 64
心臓に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれている。全身から集まってきた血液は( a )に入り、( b )から血液を肺へ送り出す。肺でのガス交換が行われた血液は、( c )に入り、( d )から全身に送り出される。このような心臓の動きを拍動という。その際に血液が確実に一方向に流れるよう、心室には血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、拍動と協調して交互に開閉する。
2 a左心房 b左心室 c右心房 d右心室
3 a右心室 b右心房 c左心室 d左心房
4 a右心房 b左心室 c右心室 d左心房
5 a右心房 b右心室 c左心房 d左心室
漢字の読み間違いを誘う問題です
攻略方法
①血液は、右から左に流れている
②右、右、左、左の選択肢は「3と5」
(ここで「1と4」は選択肢からはずれる)
③心室から心房に血液が流れることはないため、残る選択肢は「5」
同じような言葉が並ぶので、思い込みや漢字の読み間違いに注意しましょう
パターン②:選択
●4つの例文から正しい(誤った)文章を1つ解答します。
※例題:令和2年度(2020)「東北ブロック」登録販売者試験より
問 67
外皮系に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
2 皮膚は、触覚、圧覚、痛覚、温度感覚等の皮膚感覚を得る感覚器としての機能を有している。
3 ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられ、また、病原菌の体内への侵入が妨げられている。
4 汗腺には、腋窩などの毛根部に分布するアポクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。
文章の構成は、一部変更型
・「製造販売業者」を「製造業者」など
・問題文中の語句を一部変更する
攻略方法
①必ず3つは正解で誤っているのは1つと頭に入れる
②確実な答がわからなければ、1~4全てを読む
③文中の言葉で最も「違和感」がある1つを選択する
記述のすべての正誤がわからないと正解できない、難易度の高い問題です。
いわゆるひっかけ問題ですが、問題文をよく読み解いていきましょう
パターン③:正誤
●4つの例文から、正誤の並びを解答します。
※例題:令和元年度(2019)「関東甲信越ブロック」登録販売者試験より
問 23
免疫及びアレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 免疫は、本来、細菌やウイルスなどが人体に取り込まれたとき、人体を防御するために生じる反応である。
b 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)になることがある。
c 薬理作用がない添加物は、アレルゲンとならない。
d アレルギーには遺伝的な要素があるので、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要である。
・a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 誤 正 正
3 正 誤 正 誤
4 正 正 正 正
5 誤 正 誤 誤
文章の構成は、文末変更型
・「生じることもある」を「生じることはない」など
・問題文の文末を変更する
攻略方法
①問題文全体をサッと読む
②明らかな誤り「c」を見つける
(ここで「2.3.4」は選択肢からはずれる)
③「1.5」ともに「b」は正なので「a.d」から判断する
④「a.d」どちらも正しいため選択肢は「1」
文末変更型は、最後まできっちり問題文を読むことがポイントです。
薬理作用にはわからない部分も多いので「~ではない」など言い切っている問題は、誤りの可能性が高いです
パターン④:組み合わせ
●組み合わせ 4つの例文から、正しい文章の組み合わせを選びます。
※例題:令和2年度(2020)「関西広域ブロック」登録販売者試験より
問 22
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけ等を伴うもののかぜの中期から後期の症状に適すとされる。
b 構成生薬としてカンゾウを含む香蘇散は、体力虚弱で、胃腸が弱く神経過敏で気分がすぐれないもののかぜのひきはじめに適すとされる。
c 小青竜湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒等に適すとされる。
d 葛根湯は、頭痛、肩こりにも効果があり、カンゾウが配合されていないことから安心して利用できる漢方処方製剤の一つである。
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)
文章の構成は、入れ替え型
・同じようなはたらきのある成分名を置き換える
・漢方処方製剤の効能・効果と処方名を入れ替える
攻略方法
①全体をサッと読んで、わからなければ「a」を読む
②「a」は正しいと判断
(ここで「3.4」は選択肢からはずれる)
③「b・d」の1つは正、1つは誤
④「b」が正しいため選択肢は「1」
最後に「c」が誤っているのを確認すれば、解答は完璧です
紛らわしい問題ですが、解答は4つの中に必ずあります。
迷ったときは、消去法で解きましょう
パターン⑤:成分表
●成分表を見て問題に答えます。
第3章の特徴的な問題です。
出題数は多くないですが、問題の形式には慣れておきましょう
※例題:令和2年度(2020)「東北ブロック」登録販売者試験より
問 41
次の表はある外用痔疾用薬に含まれている成分の一覧である。この一般用医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル 5mg
テトラヒドロゾリン塩酸塩 1mg
リドカイン 60mg
l-メントール 10mg
アラントイン 20mg
トコフェロール酢酸エステル 60mg
クロルヘキシジン塩酸塩 5mg
a リドカインは、局所の感染を防止することを目的として配合される殺菌消毒成分である。
b テトラヒドロゾリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されるアドレナリン作動成分である。
c クロルヘキシジン塩酸塩は、肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して配合される組織修復成分である。
d アラントインは、痛みや痒みを和らげることを目的として配合される局所麻酔成分である。
・a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 正 正 誤
4 正 誤 正 正
5 誤 正 誤 誤
文章の構成は、入れ替え型
・同じようなはたらきのある成分名を置き換える
・漢方処方製剤の効能・効果と処方名を入れ替える
攻略方法
①全体をサッと読んで、わからなければ「a」を読む
②「a」は誤っていると判断
(ここで「1.3.4」は選択肢からはずれる)
③「2.5」の違いは「d」の正誤
④「d」は誤っているため選択肢は「5」
難題ですが、慣れない問題に焦ることなく、消去法で確実に解いていきましょう
試験本番では難しい問題は飛ばして、確実に解ける問題から取りかかろう
登録販売者・ブロック別合格基準▼
登録販売者試験 何点とれば合格できる?→基準は【受験地で異なります】
コツをつかむには 過去問題3年分が必要です
ぶっちゃけコツを身に着けるには、回数をこなすしかありません。
なぜ過去問が重要か?
登録販売者試験の問題は、都道府県によって
●出題パターン
●問題の作り方
●問題内容の選択
などに特徴があるからです。
過去問題を解くことで、受験ブロックの出題傾向がわかります
さらには、出題傾向や頻出内容を知ることで
●必ず出題される部分がわかる
●試験問題に慣れる
●重要部分に気付ける
●自分の実力がわかる
など、メリットばかりです。
自分の弱点を知り、今後の学習計画に活かしましょう
過去問題で時間配分を身に付けよう
登録販売者試験には、120問を240分の時間制限があります。
単純計算すれば1問2分ですが、それでは見直しができません。
●1問90秒で解き、残り10分で
●全体を見直すか
●不安な問題だけ見直すか
●飛ばした難問に取り組むか
正しい判断ができないと、合格できません。
対策は、過去問を解くしかありません!
実際の試験時間にあわせて、時間感覚を身につけましょう
登録販売者の試験では、スピーディーに解答することが求められます。
繰り返し過去問を解きながら、問題を素早く解くコツを身に付けましょう。
受験する都道府県の過去問を繰り返して解くことが、合格への近道です
登録販売者試験ってそもそも…
ここで、あらためて登録販売者試験がどんなものかサッとおさらいしておきましょう
登録販売者試験の概要
認定団体
都道府県知事
都道府県によって取り仕切られている『国に認められた国家資格』です。
毎年6.5万人の受験者がいる超人気資格です
試験日程
登録販売者の試験は、年1回、例年8~12月に行われています。
日程がかぶらなければ、複数受験も可能
過去の日程を調べる▼
【平成29年~令和2年】登録販売者【試験日】47都道府県一覧
※令和3年の試験日は、例年4月下旬~5月初旬より各自治体で発表されます
受験料・申込方法
令和2年度試験では「12,800円~18,100円」でした。
受験料、申込み方法は都道府県によって異なります!
受験する都道府県から受験申請書(願書)を入手します。
取り寄せ方法は、以下の3つ
❶直接受け取る
❷郵送で受け取る
❸インターネットからダウンロード
申込み方法を調べる▼
登録販売者試験の申込み!支払いは?願書入手・当日持ち物・合格後の登録まで
登録販売者の出題範囲・特徴
第1章
医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
医薬品の本質・効き目・安全性に影響を与える要因・薬害の歴史の問題です。
前半は一般知識のみで答えられる問題が多くありますが、後半に出題される薬害の歴史は、やや難しく感じます。
第2章
人体の働きと医薬品(20問)
身体の構造と働き、薬の働く仕組み、副作用の症状などの問題です。
「身体の構造と働き」は、内容的に難しくありません。ただし、文章だけで理解しようとすると理解も深まらず、難しく感じるでしょう。
第3章
主な医薬品とその作用(40問)
主な有効成分についての知識や、購入者への情報提供に関する知識の問題です。問題数が40問と一番多いことからも、登録販売者において重要な科目です。
第4章
薬事関連法規・制度(20問)
医薬品販売業の許可、医薬品の取り扱い、リスク分類、販売に関する法令等の理解が問われます。法改正がされると、出題問題も変わるので、最新の情報も入手することが必要です。手引きの改正部分は必ず出題されると思って良いでしょう。
第5章
医薬品の適正使用・安全対策(20問)
医薬品の添付文書の理解や、副作用報告制度、被害救済制度が出題と中心です。第5章では、第3章で学んだ成分名や副作用の知識が活かされます。全体的に、毎年似通った問題です。
出題問題もっと詳しく▼
【登録販売者のすべて】難易度、勉強方法、合格率、おすすめテキスト・問題集など
登録販売者の試験内容
登録販売者の試験内容は、厚生労働省が作成した「試験問題作成に関する手引き」の出題範囲に沿って作成されます。
試験は、マークシートで行われ、出題形式は四肢択一方式、または五肢択一方式です。
試験内容が変更される場合、通常3月30日に厚生労働省のHPで発表されます
試験問題どう決める?▼
登録販売者【試験問題】はどう決めている?→作成に関する手引きがあります
登録販売者の試験項目・試験時間
登録販売者の試験項目は下記の5項目から構成されています。
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
第2章 人体の働きと医薬品(20問)
第3章 主な医薬品とその作用(40問)
第4章 薬事関連法規・制度(20問)
第5章 医薬品の適正使用・安全対策(20問)
試験問題は合計で120問あり、試験時間は240分
「主な医薬品とその作用」のみ40問80分、それ以外は20問40分で解答します。
試験問題、及び合格基準は、受験ブロックで異なります。
ブロック別合格基準▼
登録販売者試験 何点とれば合格できる?→基準は【受験地で異なります】
登録販売者の難易度(合格率)
登録販売者試験の合格基準は2つ。
❶総出題数(120問)に対して、正解率が70%割以上
❷各章ごとの正解率が35%または40%以上
2つを満たさなければ合格できません
登録販売者試験の合格率は、年度や都道府県によって異なりますが、最近は全国平均で約40%程度です。
受かりやすい県を知る▼
登録販売者試験 受かりやすい県はココ!47都道府県 合格率比較【平均は43.4%】
登録販売者試験を複数受験するなら、複数県の過去問が必要になってきます。
通信講座を活用して、ぜひ使える知識を手に入れてくださいね!
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