【令和元年・九州沖縄②】登録販売者過去問解説【人体の働きと医薬品】

過去問題・解説

※2019年 12月8日 実施
福岡県・佐賀県 ・大分県 ・長崎県 ・熊本県・宮崎県 ・鹿児島県・沖縄県 の共通問題

全国平均合格率 43.4%
九州沖縄合格率 42.0%

全国平均と同程度の問題傾向となりました。

人体の働きと医薬品の目的はこれ!

身体の構造と働き、薬の働く仕組み、副作用の症状等に関する基本的な知識を、購入者への情報提供や相談対応に活用できること

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令和元年(2019)・九州沖縄ブロック【午前】

人体の働きと医薬品(全20問)

問 21
小腸及び大腸に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のペプシノーゲンがペプシンになる。
イ  炭水化物とタンパク質は、消化酵素の作用によってそれぞれ単糖類、アミノ酸に分解されて、小腸から吸収される。
ウ  大腸は盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がある。
エ  大腸内には腸内細菌が多く存在し、それらの腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

【正解3】
ア×
十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中の「トリプシノーゲン」が「トリプシン」になる。
ウ×
小腸の内壁粘膜には絨毛があるが、大腸の内壁粘膜には絨毛がない。

問 22
胆嚢及び肝臓に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。
イ  腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻される。
ウ  肝臓は脂溶性ビタミンであるビタミンA、Dの貯蔵臓器であるが、水溶性ビタミンであるビタミンB6やB12の貯蔵臓器ではない。
エ  小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグルコースとして蓄えられる。

・ア イ ウ エ
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

【正解1】
ウ×
肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。
エ×
小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれて「グリコーゲン」として蓄えられる。

問 23
呼吸器系に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1  咽頭は鼻腔と口腔につながっており、気道に属するが消化管には属さない。
2  鼻腔の内壁から分泌される鼻汁には、リゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
3  肺には筋組織があり、筋組織が拡張・収縮することで呼吸運動が行われる。
4  肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

【正解2】
1×
咽頭は鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。
3×
肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
4×
肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から「二酸化炭素」が肺胞気中に拡散し、代わりに「酸素」が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

問 24
血液に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1  血漿は90%以上が水分からなり、血液の浸透圧を保持する働きのあるアルブミンを含む。
2  血液の粘稠性は、主として血漿の水分量や赤血球の量で決まり、血中脂質量はほとんど影響を与えない。
3  リンパ球は白血球の約60%を占め、感染が起きた組織に遊走して集まり、細菌やウイルスを食作用によって取り込んで分解する。
4  血小板は血管の損傷部位に粘着、凝集して傷口を覆い、このとき血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こる。

【正解3】
記載は、好中球の内容。
リンパ球は、白血球の約1/3を占め、血液のほかリンパ液にも分布して循環している。

問 25
腎臓に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。

腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった( ア )を形成する。( ア )の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これを( イ )という。ボウマン嚢から1本の尿細管が伸びて、( イ )と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位である( ウ )を構成している。

1 ア 腎小体  イ ネフロン ウ 糸球体
2 ア ネフロン イ 糸球体  ウ 腎小体
3 ア 糸球体  イ 腎小体  ウ ネフロン
4 ア 糸球体  イ ネフロン ウ 腎小体
5 ア ネフロン イ 腎小体  ウ 糸球体

【正解3】
腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった( 糸球体 )を形成する。( 糸球体 )の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これを( 腎小体 )という。ボウマン嚢から1本の尿細管が伸びて、( 腎小体 )と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位である( ネフロン )を構成している。

問 26
目に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  網膜にある視細胞が光を感じる反応には、ビタミンEが不可欠であるため、ビタミンEが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
イ  睡眠中は涙液分泌が多いため、滞留した老廃物に粘液や脂分が混じって眼脂(目やに)となる。
ウ  眼瞼(まぶた)は、素早くまばたき運動ができるよう、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。
エ  目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが、結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼(まぶた)の裏側も赤くなる。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

【正解4】
ア×
視細胞が光を感じる反応には「ビタミンA」が不可欠であるため、「ビタミンA」が不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
イ×
涙液は、起きている間は絶えず分泌されているが、睡眠中はほとんど分泌されない。

問 27
内耳に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。
イ  蝸牛は渦巻き形をした器官で、内部はリンパ液で満たされている。
ウ  前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられており、内部はリンパ液で満たされている。
エ  乗り物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。

・ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 正

【正解1】
全て正しい

問 28
鼻に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1  鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞(嗅細胞)を、においの元となる物質の分子(におい分子)が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。
2  鼻腔は、薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られている。
3  鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔というが、鼻腔とはつながっていない。
4  鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。

【正解3】
副鼻腔と鼻腔は細い管でつながっている。

問 29
外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミド(リン脂質の一種)でできた板状の角質細胞と、タンパク質(ケラチン)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。
イ  メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
ウ  皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものであるが、毛の色についてはメラニン色素の量による影響を受けない。
エ  汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の二種類があり、アポクリン腺は手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する。

・ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 正

【正解4】
ア×
角質層は、細胞膜が丈夫な線維性の「タンパク質(ケラチン)」でできた板状の角質細胞と、「セラミド(リン脂質の一種)」を主成分とする細胞間脂質で構成されている。
ウ×
皮膚の色はメラニン色素によるものであり、毛の色もメラニン色素の量によって決まる。
エ×
汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の二種類があり、「エクリン腺」は手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する。
「アポクリン腺」は、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布する。

問 30
骨格系及び筋組織に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア  骨の基本構造は、主部となる骨髄、骨髄表面を覆う骨膜、骨髄内部の骨質、骨の接合部にある関節軟骨の四組織からなる。
イ  骨には造血機能があり、骨髄で産生される造血幹細胞から赤血球、白血球、血小板が分化することにより、体内に供給する。
ウ  平滑筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。
エ  平滑筋は、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

【正解3】
ア×
骨の基本構造は、「主部となる骨質」、「骨質表面を覆う骨膜」、「骨質内部の骨髄」、骨の接合部にある関節軟骨の四組織からなる。
ウ×
記載は、骨格筋の内容。
平滑筋は、筋線維に骨格筋のような横縞模様はない。
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