問 11
薬が働く仕組み等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 循環血液中に移行せずに薬効を発揮する医薬品であっても、その成分が体内から消失する過程では、吸収されて循環血液中に移行する場合がある。
b 医薬品が体内で引き起こす薬効と副作用を理解するには、薬物動態に関する知識が不可欠である。
c 局所作用を目的とする医薬品の場合、全身性の副作用が生じることはない。
d 外用薬の中には、適用部位から吸収された有効成分が、循環血液中に移行して全身作用を示すことを目的として設計されたものがある。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 誤 正
問 12
人体の構造と働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 器官が互いに連絡して協働し、全体として一つの機能を持つ場合、それらを器官系という。
b 細胞と細胞の間に存在するカルシウム化合物、粘液物質、膠原線維等の物質を細胞間質という。
c 全身に広く分布するエクリン腺を支配する交感神経線維の末端では、ノルアドレナ リンが神経伝達物質として放出される。
d 中枢神経系は、脳と脊髄から構成される。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 正 正
5 正 正 誤 正
問 13
医薬品の代謝に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 消化管で吸収された有効成分は、全身循環に入る前に門脈という血管を経由して肝臓を通過するため、まず肝臓に存在する酵素の働きにより代謝を受ける。
b 循環血液中に移行した有効成分には、体内を循環するうちに徐々に代謝を受け、分解されたり、体内の他の物質が結合するなどして構造が変化するものがある。
c 血漿タンパク質と結合して複合体を形成している有効成分の分子は、薬物代謝酵素の作用で代謝されることはない。
d 最近の研究により、小腸などの消化管粘膜や腎臓にも、かなり強い代謝活性があることが明らかにされている。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 正 正
5 正 正 誤 正
問 14
粘膜からの有効成分の吸収に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選び なさい。
a 点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に 有効成分が到達して副作用を起こすことがある。
b 一般用医薬品の点鼻薬は、有効成分を鼻の粘膜から循環血液中に移行させ、全身作 用を発揮させることを目的としている。
c 禁煙補助薬のニコチン(咀嚼剤)のように、有効成分が口腔粘膜から吸収されて、 全身作用を現すものもある。
d 坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収されるため、内服の場合よりも全身作 用が緩やかに現れる。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問 15
薬の剤形とその特徴の組み合わせについて、正しいものの組み合わせを1つ選びなさ い。
a 経口液剤 ― 有効成分の血中濃度が上昇しやすいため、習慣性や依存性があ る成分が配合されているものの場合、本来の目的と異なる不適 正な使用がなされることがある。
b チュアブル錠 ― 口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水な しでも服用できる。
c クリーム剤 ― 有効成分が適用部位に留まりやすいという特徴がある。一般的 には、適用する部位の状態に応じて、適用部位を水から遮断し たい場合に用いることが多い。
d 外用液剤 ― 有効成分を霧状にする等して局所に吹き付ける剤形である。手 指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適している。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問 16
全身的に現れる副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a 偽アルドステロン症は、中毒性のものとアレルギー性のものに大別される。
b 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)は、38℃以上の高熱を 伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮 膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
c ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一 種である。
d 肝機能障害は、軽度の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査(肝機能検査 値の悪化)で判明することが多い
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問 17
次の記述は、感覚器系に現れる副作用に関するものである。( )にあてはまる字 句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )に は同じ字句が入る。
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が( a )なると、眼圧が( b )して視覚障害を生じることがある。
例えば、抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が( b )し、眼痛や急激な視力低下を来すことがある。特に( c )がある人では厳重な注意が必要である。
1 a:排出されにくく b:上昇 c:白内障
2 a:排出されやすく b:上昇 c:緑内障
3 a:排出されにくく b:低下 c:白内障
4 a:排出されやすく b:低下 c:白内障
5 a:排出されにくく b:上昇 c:緑内障
問 18
医薬品の副作用である間質性肺炎に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを 1つ選びなさい。
a 通常の肺炎と異なり、気管支または肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。
b かぜや気管支炎の症状と区別が難しいこともあり、それらとの鑑別には細心の注意 を払う必要がある。
c 一般的に、原因となる医薬品の使用開始から1~2日程度で起きることが多い。
d 肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態となる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正
問 19
医薬品の副作用である消化性潰瘍及びイレウス様症状に関する記述の正誤について、 正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
b 消化性潰瘍は、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおち が痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
c イレウス様症状は、腸管自体が閉塞していなくても、医薬品の作用によって腸管運 動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられる状態である。
d イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症リス クが低いとされている。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 誤 正
問 20
皮膚に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさ い。
a 光線過敏症を発症した場合には、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、皮膚に 医薬品が残らないよう十分に患部を洗浄し、遮光して速やかに医師の診療を受ける必要がある。
b 薬疹は、医薬品の使用直後に起こることが多い。
c 薬疹を経験したことがある人が、再度同種の医薬品を使用すると、より重篤なアレ ルギー反応を生じるおそれがあるので、同種の医薬品の使用を避けなければならない。
d 薬疹に加え、発熱を伴って眼や口腔粘膜にも異常が現れた場合は、急速に中毒性表皮 壊死融解症等の重篤な病態へ進行することがあるので、厳重な注意が必要である。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 誤 正
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