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【令和5年度・九州沖縄④】登録販売者過去問解説【主な医薬品とその作用】

過去問題・解説
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令和5年度・九州沖縄ブロック【午後】

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令和5年度・九州沖縄ブロック【午後】

主な医薬品とその作用(全40問)

問 61
かぜ薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑え、ウイルスを体内から除去する働きがある。
イ コデインリン酸塩水和物は、12歳未満の小児には使用禁忌となっている。
ウ かぜ薬の重篤な副作用は、配合されている解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)によるものが多い。
エ グリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸は、化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 誤 正

【正解4】
ア×かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去する「ものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図る対症療法薬」である。
イ○
ウ○
エ○

問 62
以下の記述にあてはまるかぜ薬の漢方処方製剤として、最も適切なものを下から一つ選びなさい。
体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされるが、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

1 葛根湯
2 柴胡桂枝湯
3 小青竜湯
4 半夏厚朴湯
5 麻黄湯

【正解5】
漢方処方製剤としての麻黄湯では、マオウの含有量が多くなるため、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)は使用を避ける必要がある。

問 63
解熱鎮痛薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 痙攣性の内臓痛は、発生の過程にプロスタグランジンが関わっていないため、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬の効果は期待できない。
イ サリチル酸ナトリウムは、一般用医薬品としては内服薬のほか、15歳未満の小児の解熱に用いる坐薬に配合されている場合もある。
ウ 薏苡仁湯は、動悸、のぼせ、ほてり等の副作用が現れやすい等の理由で、のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している人には不向きとされる。
エ 解熱鎮痛薬を使用したときは症状が治まるものの、しばらくすると頭痛が再発し、解熱鎮痛薬が常時手放せないような場合には、薬物依存が形成されている可能性が考えられる。

1 ア、イ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 ウ、エ

【正解2】
ア○
イ×記述は、「アセトアミノフェン」の内容である。サリチル酸ナトリウムは、「15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない」。
ウ×記述は、「桂枝加朮附湯、桂枝加苓朮附湯」の内容である。薏苡仁湯は、「悪心・嘔吐、胃部不快感等の副作用が現れやすい等の理由で、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人には不向きとされる」。
エ○

問 64
眠気を促す薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 高齢者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などの副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。
イ かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にベンゾジアゼピン系成分が頻繁に用いられていたが、大量摂取による自殺が日本で社会問題になったことなどから、近年はブロモバレリル尿素の使用量が増加している。
ウ 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
エ カノコソウを含む製品は、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ食品として流通可能であるが、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正

【正解5】
ア×「小児及び若年者」では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などの副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。
イ×かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的に「ブロモバレリル尿素」が頻繁に用いられていたが、大量摂取による自殺が日本で社会問題になったことや、「ベンゾジアゼピン系成分にその役割が取って代わられたことから、近年は使用量が減少」している。
ウ○
エ○

問 65
眠気を防ぐ薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア カフェインには、胃液分泌亢進作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがあるため、胃酸過多の人や胃潰瘍のある人は、服用を避ける必要がある。
イ 眠気を抑える成分として、ビタミンB12(シアノコバラミン等)が配合されている場合がある。
ウ かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えたい場合は、眠気防止薬を使用することが望ましい。
エ 小児用の眠気防止薬はない。

1 ア、イ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 ウ、エ

【正解2】
ア○
イ×「眠気による倦怠感を和らげる補助成分」として、ビタミンB12(シアノコバラミン等)が配合されている場合がある。
ウ×かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるために眠気防止薬を使用するのは「適切ではない」。
エ○

問 66
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 抗めまい成分は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。
イ スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分で、消化管からよく吸収され、他の抗ヒスタミン成分と比べて脳内に移行しやすいとされるが、肝臓で速やかに代謝されるため、抗コリン成分等と比べて作用の持続時間は短い。
ウ 抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分又は鎮静成分の作用による眠気を軽減させることを目的として、カフェイン(無水カフェイン、クエン酸カフェイン等を含む。)やジプロフィリンなどのキサンチン系と呼ばれる成分が配合されている場合がある。
エ 3歳未満の乳幼児が乗物で移動中に機嫌が悪くなるような場合には、乗物酔いであることが多いため、まず、乗物酔い防止薬を使用することを勧める。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正

【正解3】
ア○
イ×スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている「抗コリン成分」で、消化管からよく吸収され、他の「抗コリン成分」と比べて脳内に移行しやすいとされるが、肝臓で速やかに代謝されるため、「抗ヒスタミン成分」等と比べて作用の持続時間は短い。
ウ×「脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまい」を軽減させることを目的として、カフェイン(無水カフェイン、クエン酸カフェイン等を含む。)やジプロフィリンなどのキサンチン系と呼ばれる成分が配合されている場合がある。
エ×3歳未満の乳幼児が乗物で移動中に機嫌が悪くなるような場合には、「気圧変化による耳の痛みなどの他の要因が考慮されるべきであり、乗物酔い防止薬を安易に使用することのないよう注意される必要がある」。

問 67
小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 乳児は食道と胃を隔てている括約筋が未発達で、胃の内容物をしっかり保っておくことができず、胃食道逆流に起因するむずがり、夜泣き、乳吐きなどを起こすことがある。
イ 小児の疳は、乾という意味もあると言われ、痩せて血が少ないことから生じると考えられており、小児の疳を適応症とする生薬製剤には、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。
ウ カンゾウは、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して用いられ、配合量は比較的少ないことが多いが、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸も含め、その総量が継続して多くならないよう注意する必要がある。
エ 柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合、1ヶ月位継続して服用する必要があり、症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等、その漢方処方製剤の使用が適しているかどうか見直すなどの対応が必要である。

ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 誤

【正解2】
ア○
イ○
ウ○
エ×「1週間位服用しても」症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等、その漢方処方製剤の使用が適しているかどうか見直すなどの対応が必要である。

問 68
鎮咳去痰薬に配合される成分及びその主な作用の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア トラネキサム酸        ― 気道の炎症を和らげる
イ メチルエフェドリン塩酸塩   ― 気管支を拡張させる
ウ セチルピリジニウム塩化物   ― 気道粘膜からの粘液の分泌を促進する
エ クレゾールスルホン酸カリウム ― 口腔内及び咽頭部を殺菌消毒する

1 ア、イ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 ウ、エ

【正解1】
ア○
イ○
ウ×セチルピリジニウム塩化物 ―「口腔内及び咽頭部を殺菌消毒する」
エ×クレゾールスルホン酸カリウム ―「気道粘膜からの粘液の分泌を促進する」

問 69
鎮咳去痰薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア ジプロフィリンは、中枢神経系に対する作用がメチルエフェドリンサッカリン塩に比べて強いとされ、依存性がある。
イ 甘草湯のエキス製剤は、乳幼児にも使用されることがある。
ウ ゴミシは、マツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられるが、鎮咳作用は期待できない。
エ 鎮咳去痰薬に解熱成分は配合されておらず、発熱を鎮める効果は期待できない。

ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

【正解4】
ア×「メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩、マオウ」は、中枢神経系に対する作用が「他の成分」に比べ強いとされ、依存性がある。
イ○
ウ×ゴミシは、マツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とする生薬で、「鎮咳作用を期待して用いられる」。
エ○

問 70
口腔咽喉薬、含嗽薬及びそれらの配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 水で用時希釈して使用する含嗽薬は、調製した濃度が濃いほど高い効果が得られる。
イ 口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、配合成分が循環血流中へ移行することにより全身的な影響が生じやすくなる。
ウ 白虎加人参湯は、体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、ときに咳がでるものの扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
エ ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われる。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

【正解3】
ア×調製した濃度が「濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない」。
イ○
ウ×記述は、「桔梗湯」の内容である。
白虎加人参湯は、「体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる」。
エ○

問 71
胃腸に作用する薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 炭酸水素ナトリウムを主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料での服用は適当でない。
イ 制酸成分のうちアルミニウムを含む成分は、透析療法を受けている人が長期間服用した場合にアルミニウム脳症を引き起こしたとの報告があり、透析療法を受けている人は使用を避ける必要がある。
ウ ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。また、肝臓の働きを高める作用もあり、特に肝臓病の診断を受けた人には積極的に用いられる。
エ オウバクが配合された健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用すると効果が期待できず、そのような服用の仕方は適当でない。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 誤 正

【正解1】
ア○
イ○
ウ×ウルソデオキシコール酸は、肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人では「かえって症状を悪化させるおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである」。
エ○

問 72
以下の説明にあてはまる瀉下成分について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 主に誤食・誤飲等による中毒の場合など、腸管内の物質をすみやかに体外に排除させなければならない場合に用いられるが、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要がある。
イ 一般に、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがある。
ウ 胃や小腸で分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。
エ 血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある。

1 ア.ハッカ油 イ.センノシド ウ.アズレンスルホン酸ナトリウム エ .硫酸亜鉛水和物
2 ア.ハッカ油 イ.カルメロースナトリウム ウ.ピコスルファートナトリウム エ .硫酸亜鉛水和物
3 ア.ヒマシ油 イ.カルメロースナトリウム ウ.ピコスルファートナトリウム エ .硫酸ナトリウム
4 ア.ヒマシ油 イ.センノシド ウ.アズレンスルホン酸ナトリウム エ .硫酸ナトリウム
5 ア.ヒマシ油 イ.センノシド ウ.ピコスルファートナトリウム エ .硫酸ナトリウム

【正解5】

問 73
腸の薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 大腸を刺激して排便を促すことを目的として、ケツメイシが用いられる。
イ 次硝酸ビスマスは、海外において長期連用した場合に精神神経症状(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等)が現れたとの報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされている。
ウ 中枢抑制作用が減弱するおそれがあるため、ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬の服用時は、飲酒しないこととされている。
エ 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で、腹部膨満感のあるもののしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。短期間の使用に限られるものでないが、1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要である。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

【正解3】
ア×記述は、「センナ、ダイオウ、ビサコジル、ピコスルファートナトリウム」等の内容である。ケツメイシは、「整腸作用を期待して用いられる」。
イ○
ウ×中枢抑制作用が「増強」するおそれがあるため、服用時は飲酒しないこととされている。
エ○

問 74
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
イ パパベリン塩酸塩は、自律神経系を介した作用により、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている。
ウ アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
エ 痛みが次第に強くなる、痛みが周期的に現れる、嘔吐や発熱を伴う、下痢や血便・血尿を伴う、原因不明の痛みが30分以上続く等の場合には、基本的に医療機関を受診するなどの対応が必要である。その際、医師の診療を受けるまでの当座の対処として一般用医薬品を使用することが望ましい。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

【正解3】
ア○
イ×パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり「自律神経系を介した作用ではない」が、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている。
ウ○
エ×医師の診療を受けるまでの当座の対処として一般用医薬品が使用されると、「痛みの発生部位が不明確となり、原因の特定を困難にすることがあるので、原因不明の腹痛に安易に胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することは好ましくない」。

問 75
浣腸薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 浣腸薬を便秘以外のときに、直腸内容物の排除を目的として用いることは適当でない。
イ 浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで小腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、グリセリンやソルビトールが用いられる。
ウ グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。
エ 炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで、直腸を刺激する作用を期待して用いられる。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正

【正解2】
ア○
イ×浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで「直腸」粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、グリセリンやソルビトールが用いられる。
ウ○
エ○

問 76
心臓などの器官や血液に作用する薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア センソは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。
イ センソは、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。
ウ センソは、通常用量を使用した場合においても、悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある。
エ 苓桂朮甘湯にはゴオウが含まれ、主に利尿作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。

1 ア、イ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 ウ、エ

【正解3】
ア×センソは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の「耳腺の分泌物を集めたもの」を基原とする生薬である。
胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬は、「ゴオウ(ウシ科のウシ)」である。
イ○
ウ○
エ×苓桂朮甘湯には「ゴオウ等の強心作用が期待される生薬は含まれず」、主に利尿作用により、水毒の排出を促すことを主眼とする。

問 77
血中コレステロール、高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 低密度リポタンパク質(LDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶリポタンパク質であり、高密度リポタンパク質(HDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポタンパク質である。
イ 医療機関で測定された検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)が130mg/dL、高密度リポタンパク質(HDL)が50mg/dL、中性脂肪が130mg/dLの状態は、脂質異常症という。
ウ リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
エ 高コレステロール改善薬は、脂質異常症の治療の他、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果も目的とする医薬品である。

ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 誤 誤 誤 正

【正解4】
ア×低密度リポタンパク質(LDL)は、「コレステロールを肝臓から末梢組織へ」と運ぶリポタンパク質であり、高密度リポタンパク質(HDL)は、「末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へ」と運ぶリポタンパク質である。
イ×医療機関で測定する検査値として、「LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかである状態を」脂質異常症という。
ウ○
エ×高コレステロール改善薬は、結果的に「生活習慣病の予防につながるものであるが」、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする「医薬品ではない」。

問 78
貧血に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。

1 鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。
2 コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、貧血用薬には、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
3 鉄製剤の服用前後30分にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収率が上がり、副作用が生じやすくなるため、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。
4 貧血のうち鉄製剤で改善できるのは、鉄欠乏性貧血のみである。

【正解3】
鉄製剤の服用前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が「悪くなることがある」ので、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。

問 79
循環器用薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。

1 コエンザイムQ10は、副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹・痒みが現れることがある。
2 ヘプロニカートは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされ、ビタミンEと組み合わせて用いられる場合が多い。
3 三黄瀉心湯を使用している間は、副作用として便秘を生じやすいため、瀉下薬との併用が推奨される。
4 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する医薬品は、体質の改善又は症状の緩和を主眼としており、いずれも高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものではない。

【正解3】
三黄瀉心湯は、構成生薬にダイオウを含む。ダイオウを含む漢方処方製剤では、瀉下作用の増強を生じて、腹痛、激しい腹痛を伴う「下痢」等の副作用が現れやすくなるため、瀉下薬との併用に「注意する必要がある」。

問 80
痔の発症、痔疾用薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にできた痔核を内痔核と呼ぶ。直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、自覚症状が少ないことが特徴である。
イ 局所麻酔成分は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の神経伝導を不可逆的に遮断する作用を示す。
ウ メチルエフェドリン塩酸塩が配合された坐剤及び注入軟膏は、交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等に影響を生じることが考えられ、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
エ 芎帰膠艾湯は、体力中等度以下で冷え症で、出血傾向があり胃腸障害のないものの痔出血、貧血、月経異常・月経過多・不正出血、皮下出血に適すとされ、胃腸が弱く下痢しやすい人でも、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れにくい。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

【正解2】
ア○
イ×局所麻酔成分は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の神経伝導を「可逆的」に遮断する作用を示す。
ウ○
エ×芎帰膠艾湯は、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が「現れやすい等、不向きとされる」。
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