●登録販売者試験はいつ申込む?
●当日の様子がわからなくて不安
こんな人の疑問を解決します!
この記事では
- 受験資格
- 願書入手・申し込み方法
- 支払方法・金額
- 当日の持ち物
- 合格後の登録方法
などを紹介します。
登録販売者試験の受験資格
結論を言ってしまうと、
登録販売者試験に受験資格はありません。
現在では、性別や学歴、年齢を問わず誰でも受験できます。
ちなみに、2015年の薬事法改正によって撤廃されるまでは、以下のような受験資格がありました。
・大学などで薬学に関する専門の課程を修了した者
・高校卒業以上で、1年以上一般用医薬品の販売等に関する実務に従事した者
・上記に掲げる者と同等以上の知識経験を有すると東京都知事が認めた者
受験資格をなくしたことで、登録販売者は、毎年、約6.5万人もが受験する超人気資格になりました。
世間では、何年も前から飽和するといわれていますが、受験資格をなくしても、まったく足りていないのが現状です。
なぜなら、受験資格がなくなったことで、受験のハードルは下がりましたが、合格率は40%程度だからです。
つまり、半分以上の人が不合格
登録販売者に落ちるのは、まったく珍しいことではありません!
合格率を詳しくみる▼
受験資格はないけれど、半分以上の人が不合格。
この状況を踏まえて、ここからは願書の入手方法を紹介していこうと思います。
登録販売者試験の申し込み方法
登録販売者試験の申し込みは以下の流れで行います。
- 受験申請書の入手:受験する都道府県から⼊⼿
- 受験申請書の提出:受験申請書と必要書類を提出する
- 受験票送付:願書提出後→受験票が自宅に届く
- 受験:試験会場へ行き受験
願書申し込み期間は2週間程度と短い場合もあるため、遅れないようにしっかり確認していきましょう。
①受験申請書の入手
受験する都道府県から受験申請書(願書)を入手します。
取り寄せ方法は、以下の3つ
❶直接受け取る
❷郵送で受け取る
❸インターネットからダウンロード
試験日の約4ヶ月前から入手可能ですが、配布時期は決められているので、注意しましょう
①直接受け取る場合
受験地の、
- 保健福祉事務所
- 健康福祉センター
- 保健福祉薬務課
などに行き、申請書を受け取れます。
②郵送で受け取る場合
- 受験地の願書請求先を確認する
- 自分の住所を記載した返信用封筒を用意(切手も貼る)
- ②を封筒に入れて、「登録販売者願書請求」と記載し、指定された請求先に送る
ざっくり、どこもこのような流れですが、
切手の金額・消印有効か、必着なのか。詳細は各都道府県で異なるので細かい点までしっかり確認が必要です。
とくに、複数ブロックの受験を考えている人は、混同しないよう注意しましょう
※郵送でのやりとりは、不確定要素が高いので「登販ラボ」ではおススメしていません
③インターネットからダウンロードする
受験地の、
●ホームページからダウンロード
をして、印刷した申請書に記入します。
こちらも、詳細は各都道府県で異なるので、受験案内や手引きを必ず参照して手続きを行います。
都道府県によっては、インターネットでのダウンロードに対応していない場合もあります。
対応していれば、ダウンロードが最も簡単で確実な受け取り方法です
②受験料の支払い方法
受験料は受験願書の提出前に支払います。
支払い方法は、
- 収入証紙(収入印紙とは違うので注意!)
- 現金
- 振込
の3つがあります。
多くの地域で収入証紙での支払いを採用していますが、東京や広島では、口座振込み・現金払いとなるので、こちらもしっかり確認が必要です。
収入証紙はどこで購入するの?
- 県内の定められた「収入証紙売りさばき所」
- 市役所、町役場
- 保健福祉事務所で購入できることもある
詳細は、各都道府県のホームページで確認してください。
受験料はいくら?
受験ブロックで異なりますが、令和2年度では、12,800円~18,100円でした。
受験料を調べる▼
③受験申請書の提出
受験申請書と必要書類を、「持ち込み、または郵送」で提出します。
提出書類は、
- 受験申請書類(願書)
- 写真
- 受験手数料(収入証紙)
- 返信用封筒切手代
の4種類。
受験申請書に付いている受験票は、切り離さずそのま提出してください。
都道府県によっては、願書の受付期間が10日間程度のこともあるため注意が必要です。
繰り返しになりますが、必要書類や提出方法の詳細は各都道府県のホームページで必ず確認するようにしてください
これからチャレンジする方は、令和7年度試験に向けて準備しよう!
願書提出期日は各都道府県で異なります。『申込できなかった』とならないよう、余裕を持って行動しましょう。
④受験票送付
願書提出後に受験票が郵送で届きます。
●受験申請書についていた受験票を受け取ります
試験当日は受験票の持参が必須。
なくさないよう、試験当日まで大切に保管しましょう。
受験票が届かない!
「○月△日までに届かない場合は、お問い合わせください」など、期日を過ぎても場合は指定の連絡先へ問い合わせます。
願書提出だけで安心せずに、都道府県の連絡先もきちんと控えておきましょう。
⑤受験
いよいよ試験本番です。
受験票をもって試験会場へ。会場で受付を済ませ、試験会場内へ入ります。
受験票をなくした場合は、試験前に試験官に申告すれば仮の受験票を発行してもらえるので焦らず相談してください。
試験時間は、
- 午前:120分 60問
- 休憩:45分~1時間半(受験地で異なる)
- 午後:120分 60問
と、なります。
試験科目は、
- 第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
- 第2章:人体の働きと医薬品(20問)
- 第3章:主な医薬品とその作用(40問)
- 第4章:薬事関係法規・制度(20問)
- 第5章:医薬品の適正使用・安全対策(20問)
あわせて120問です。
1章~5章がどの順番で出題されるかは、ブロックで異なるので過去問題でチェックしておきましょう
試験科目について知る▼
試験当日の持ち物
- 受験票
- 昼食:買う手間を省くため
- 文房具:鉛筆・鉛筆削り(シャーペンの場合は濃いもの)
- 消しゴム:2個
- 腕時計:試験会場に時計がないかも
- 上着:室内環境にあわせて調整用
- 勉強セット:普段の勉強で使用しているテキスト、ノート
- A4のクリアファイル:試験問題を折らずに持ち帰るため
A4が入るバッグがあると、問題を折らずに持ち帰れるよ
試験が終わったら自己採点
試験終了後すぐに解答速報が発表されるため、自己採点を行うことが可能です。
そのため、問題用紙には必ず答えを控えておきましょう。
不安なまま、合格発表を待つよりも、次の準備に取り掛かることができるので自己採点することがおすすめです!
採点方法はこちら▼
合格したらどうすればいい?
- 合格発表:合格者には、都道府県知事から合格通知書が届く
- 登録証の交付:都道府県に販売従事登録申請を行う
それぞれ詳しくみていきましょう。
合否の確認方法は?
合否の確認方法は、
- 合格証明書が郵送されるのを待つ
- 各都道府県のホームページで確認
- 県庁に合格者の受験番号が張り出される
(開示期間は1ヶ月)
上記3つの方法で、合格を確認できます。
合格発表はいつ?
- 試験の約1ヶ月後です
試験の点数が知りたい!
開示期間中に指定の場所に行き、身分証明書を提示することで教えてもらえます。
福祉保健局や保健センターに電話しても、合否を教えてもらうことはできないので、ホームページなどで指定場所の確認をしておきましょう。
登録証の交付
登録販売者試験に合格したら、働いている人は、販売従事登録をします。
●登録は、勤務先のある都道府県で行います。
住んでる所じゃないので注意
ちなみに、これから仕事を探す人は、販売従事登録できません。
販売従事登録を申請し、販売従事登録証ができるまでには、2週間程度かかります。
販売従事登録証は、指定の窓口、もしくは郵送で受け取ります。
しつこいですが、申請方法の詳細は各都道府県のホームページで確認してください。
販売従事登録申請必要なもの
- 販売従事登録申請書
- 合格通知書または合格証明書
- 戸籍謄本、抄本または戸籍記載事項証明書
- 医師の診断書
- 使用関係証明書(雇用証明)
医師の診断書は、「精神障害・麻薬・あへん・覚せい剤の中毒者」で無いことを証明するものです。
診断書の料金は、3,000~5,000円が相場なので準備しておきましょう
登録手数料も1万円くらいかかりますが、勤務先で負担してくれることが多いです。
せっかく合格したけど、実務経験がなくちゃダメ?
答え、登録販売者として働くことは可能です
2015年の薬事法改正で、登録販売者試験の受験資格がなくなりましたが、代わりに設けられたのが実務経験の規定です。
規定の内容は、
●直近5年間で2年以上の実務経験がない者は、正規の登録販売者とは認められない
というものです。
「わけわからん!」と思った方。これから説明していきますね。
登録販売者には「正規」と「研修中」の2種類がある
正規の登録販売者とは?
お店に店員が自分1人でも、医薬品を販売できる。
- 直近5年間で2年以上の実務経験がある
- 1人で医薬品を販売できる
研修中の登録販売者とは?
店内に、薬剤師か正規登録販売者がいないと、医薬品を販売できない。
- 直近5年間で2年以上の実務経験がない
- 1人で医薬品を販売できない
(薬剤師や正規の登録販売者に相談できる状態なら販売できる) - 名札に研修中と表記
休職が3年を超えると研修中に逆戻り
正規の登録販売者でも、「直近5年の間に2年以上」の実務経験がなければ研修中に戻ります。
資格が失われると、研修中、見習いの登録販売者としてやり直さなければなりません。
せっかくなら、ずっと正規でいたいよね!
※登録販売者として勤める場合には、直近5年間の休職期間が、合計で3年を超えないようにしていきましょう。
落ちたらイヤだから、複数の県で受けるってアリ?
答え:アリです。
滑り止めがほしいなら、
同じ年度内に他ブロックでも受験してください!
登録販売者試験は、各都道府県のブロックごとに年1回実施されます。
試験日程・難易度はブロックによって異なるので、都道府県をまたいで複数回受験することも可能です。
- 登録販売者試験に合格した人
- 勉強は一通り終わったけど、受からなかった人
では、全く違います。
つまり、合格できるか不安な人が、「複数の県で受験しよう!」というのは、かなり賢い選択で、おすすめの登販攻略法というわけです。
- 滑り止めに複数受験
という選択肢を、ぜひぜひ検討してみてください。
複数受験するなら、複数県の過去問が必要になってきます
●手っ取り早く広範囲の学習をしたいなら、業界最大手のユーキャンを活用してくださいね!
資料請求は無料です。案内資料なのに、「合格までのスケジュール」を立ててくれているのでお得です。
まとめ:これからの試験対策なら、通信講座ではじめよう!
初めて登録販売者試験を受ける方、再度チャレンジされる方。
単純に、通信講座を利用して勉強するのが◎
通信講座は複数ありますが、登販ラボでおすすめしているのは、ユーキャンです。
独学の場合、
- 自分のペースで学習できる
- 費用が安い
といったメリットはありますが、
- 最後までやり切れずに挫折
- 理解が浅い、間違っている
可能性が高まります。
通信講座なら、長年培った合格のノウハウを活かした学習法で、時間・価格両面でのコスパが最高。
- 重要なポイントを効率的に学びたい
- いつでも直接質問したい
- 疑問をすぐに解決したい
という人に向いています。重要なポイントを、しっかり理解して、確実に「合格」をねらいます。
紙のテキストに定評のあるユーキャンですが、学びオンラインプラスを使えば、スマホ学習もバッチリです。
こういうちょっとした利便性が、合格と挫折の分かれ目になるんですよね。
独学で自己流の勉強をして、遠回りにならないようにしてくださいね