【令和元年・関西広域②】登録販売者過去問解説【主な医薬品とその作用】

過去問題・解説

※2019年 8月25日 実施
滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県の共通問題

全国平均合格率 43.4%
関西広域合格率 58.8%

全国平均より、簡単な問題傾向となりました。

主な医薬品とその作用の目的はこれ!

一般用医薬品において用いられる主な有効成分に関して基本的な効能効果及びその特徴、飲み方や飲み合わせ、年齢、基礎疾患等、効き目や安全性に影響を与える要因、起こり得る副作用等につき理解し、購入者への情報提供や相談対応に活用できること
各薬効群の医薬品に関する情報提供、相談対応における実践的な知識が理解できること

それでは解説スタートです!
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令和元年(2019)・関西広域ブロック【午前】

主な医薬品とその作用(全40問)

問 21
かぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  かぜ薬の多くは、原因となるウイルスの増殖を抑制する作用を有する。
b  かぜであるからといって、必ずしもかぜ薬を選択するのが最適とは限らない。
c  存在しない症状に対する不要な成分が配合されていると、副作用のリスクを高めることとなる。
d  かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分としては、アスピリンやアセトアミノフェン、イブプロフェンなどがある。

・a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正

【正解4】
a×
かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図る対症療法薬である。

問 22
かぜ薬の成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。
( a )は15歳未満の小児で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっているときには使用を避ける必要があるが、一般の生活者にとっては、かぜとインフルエンザとの識別は必ずしも容易でない。インフルエンザの流行期には解熱鎮痛成分が( b )や生薬成分のみからなる製品の選択を提案するなどの対応を図ることが重要である。

1 aアセトアミノフェン       bエテンザミド
2 aアセトアミノフェン       bクロルフェニラミンマレイン酸塩
3 aエテンザミド          bクロルフェニラミンマレイン酸塩
4 aエテンザミド          bアセトアミノフェン
5 aクロルフェニラミンマレイン酸塩 bアセトアミノフェン

【正解4】
エテンザミド )は15歳未満の小児で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっているときには使用を避ける必要があるが、一般の生活者にとっては、かぜとインフルエンザとの識別は必ずしも容易でない。インフルエンザの流行期には解熱鎮痛成分が( アセトアミノフェン )や生薬成分のみからなる製品の選択を提案するなどの対応を図ることが重要である。

問 23
漢方処方製剤に関する副作用の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  葛根湯、小青竜湯にはカンゾウが含まれているので、重篤な副作用として偽アルドステロン症を生じることがある。
b  麻黄湯は、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感等の副作用が現れやすいので、不向きである。
c  小柴胡湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害を生じるが、インターフェロン製剤を併用すると副作用は軽減される。
d  小建中湯は、重篤な副作用として、間質性肺炎や肝機能障害を生じる。

・a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正

【正解3】
c×
インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まるため、使用を避ける必要がある。
d×
重篤な副作用として、間質性肺炎や肝機能障害を生じる漢方処方製剤には、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、小青竜湯等があるが、小建中湯にはない。

問 24
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。

a  葛根湯は、体の虚弱な人でも感冒の初期であれば、子どもから大人までだれにでも適している。
b  麻黄湯は、かぜの後期の諸症状に適している。
c  桂枝湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に用いられる。
d  小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、鼻炎等に用いられる。

1(a、b) 2(b、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解4】
a×
葛根湯は、「体力中等度以上」の人に適す。
b×
麻黄湯は、「かぜのひきはじめ」の諸症状に適す。

問 25
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではない。
b  イブプロフェンは、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑制し、痛みや発熱を緩和する。
c  腎機能に障害がある場合でも、その症状を悪化させることはない。
d  心臓に障害がある場合でも、その症状を悪化させることはない。

・a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤

【正解1】
c×
末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を減少させるため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。
d×
循環血流量の増加は心臓の負担を増大させるため、心臓に障害がある場合は、その症状を悪化させるおそれがある。

問 26
解熱鎮痛薬の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。

a  重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症、喘息を生じることがある。
b  アスピリン喘息は、解熱鎮痛成分の中でもアスピリン特有の副作用である。
c  サリチル酸系解熱鎮痛成分は、ライ症侯群の発生が示唆されている。
d  基礎疾患がなければ、解熱鎮痛薬を長期連用しても、副作用は生じない。

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解2】
b×
アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。
d×
基礎疾患がない場合でも、長期間にわたって解熱鎮痛薬を使用すると、自覚症状がないまま徐々に臓器の障害が進行するおそれがあるため、長期連用は避けるべきである。

問 27
眠気を促す抗ヒスタミン成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  脳内におけるヒスタミン刺激を増加させることにより、眠気を促す。
b  妊婦又は妊娠していると思われる女性でも、抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬の使用を避ける必要はない。
c  慢性的に不眠症状がある人を対象とするものではない。
d  目が覚めたあとも、注意力の低下やめまいを起こすことがあるので、注意が必要である。

・a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤

【正解4】
a×
脳内におけるヒスタミン刺激が低下すると、眠気を促す。
b×
妊婦又は妊娠していると思われる女性には、睡眠改善薬の使用は避ける。

問 28
神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの精神不安や神経症、不眠症に用いられる。
b  柴胡加竜骨牡蠣湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症に用いられる。
c  酸棗仁湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症に用いられる。
d  抑肝散は、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの不眠症などに用いられ、また小児夜なきにも用いられる。

・a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 誤 正

【正解4】
b×
記載は、酸棗仁湯の内容。
c×
記載は、柴胡加竜骨牡蛎湯の内容。

問 29
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  反復摂取により依存を形成する性質があるため、短期間の服用にとどめ連用をしない。
b  食欲不振、悪心・嘔吐が現れることがあるため、胃潰瘍のある人は服用を避ける。
c  動悸が現れることがあるため、心臓病のある人は服用を避ける。
d  妊娠中に服用しても、胎児の発達に影響はない。

・a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正

【正解1】
d×
吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られており、胎児の発達に影響を及ぼす可能性がある。

問 30
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  ジフェニドール塩酸塩は、眠気、排尿困難、散瞳といった副作用は示さない。
b  ジメンヒドリナートやメクリジン塩酸塩は、一般用医薬品では専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。
c  スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、抗コリン成分であり、消化管からよく吸収される。
d  ジプロフィリンは、胃粘膜への局所麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる。

・a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

【正解3】
a×
ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分であるが、副作用として、抗ヒスタミン成分や抗コリン成分と同様な頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩しさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがある。
d×
記載は、アミノ安息香酸エチル等の局所麻酔成分の内容。
ジプロフィリンは、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる。

※参考記事です

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