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【令和2年度・関西広域②】登録販売者過去問解説【主な医薬品とその作用】

令和2年・関西主な医薬品 過去問題・解説

※2020年8月30日(日)実施
滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県の共通問題です

主な医薬品とその作用のポイントはこれ!

一般用医薬品において用いられる主な有効成分に関して基本的な効能効果及びその特徴、飲み方や飲み合わせ、年齢、基礎疾患等、効き目や安全性に影響を与える要因、起こり得る副作用等につき理解し、購入者への情報提供や相談対応に活用できること
各薬効群の医薬品に関する情報提供、相談対応における実践的な知識が理解できること

それでは解説スタートです!
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令和2年度(2020)・関西広域連合ブロック【午前】

主な医薬品とその作用(全40問)

問 21
かぜ薬に関する記述について、正しいものを一つ選べ。

1  かぜ薬の多くは原因となるウイルスの増殖を抑制する作用を有する。
2  インフルエンザ(流行性感冒)は、インフルエンザ菌による呼吸器感染症であり、一般用医薬品のかぜ薬では治療できない。
3  かぜ薬を選択する場合には、症状が一つの場合でも、できる限り多くの症状に対する成分が配合されているものを選択することが望ましい。
4  かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分としては、アスピリンやグアイフェネシン、カッコンがある。
5  かぜ薬に配合される生薬成分であるマオウは、プソイドエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示す。

【正解5】
1×
かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図る対症療法薬
2×
インフルエンザは、かぜと同様ウイルスの呼吸器感染
3×
発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい
4×
グアイフェネシンは、痰の切れを良くする去痰成分

問 22
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。

a 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけ等を伴うもののかぜの中期から後期の症状に適すとされる。
b  構成生薬としてカンゾウを含む香蘇散は、体力虚弱で、胃腸が弱く神経過敏で気分がすぐれないもののかぜのひきはじめに適すとされる。
c  小青竜湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒等に適すとされる。
d  葛根湯は、頭痛、肩こりにも効果があり、カンゾウが配合されていないことから安心して利用できる漢方処方製剤の一つである。

1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)

【正解1】
c×
小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる
d×
葛根湯は、構成生薬としてカンゾウ、マオウを含む

体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒等に適すとされるのは、麻黄湯です

問 23
かぜ薬及び解熱鎮痛薬又はそれらの配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を促す成分が配合されている。
b  解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものである。
c  抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩は、くしゃみや鼻水を抑えることを目的として配合されている。
d  ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用である下痢に注意を要する。

・a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤

【正解5】
a×
体内におけるプロスタグランジンの産生を抑える成分が配合されている
b×
解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではなく、病気や外傷が原因で生じている発熱や痛みを緩和するために使用されるものである
d×
ジヒドロコデインリン酸塩は、胃腸の運動を低下させる作用を示すため、副作用として便秘が現れることがある

問 24
かぜ薬又は解熱鎮痛薬に配合される成分(漢方処方成分・生薬成分を除く)の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。

a  アスピリン喘息は、アスピリン以外の解熱鎮痛成分によっても生じることがある。
b  トラネキサム酸の代表的な副作用として、口渇が知られている。
c  使用上の注意には、成分によらず、副作用としてショック(アナフィラキシー)が起こることがあると記載されている。
d  解熱鎮痛成分を長期連用しても、副作用が起こることはない。

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解2】
b×
副作用として口渇が現れることがある成分は、抗ヒスタミン成分
d×
長期間にわたって解熱鎮痛薬を使用すると、自覚症状がないまま徐々に臓器の障害が進行するおそれがあるため、長期連用は避けるべきである

問 25
50歳代の女性、体力中等度以下で、手足が冷え、肩もこっており、頭痛とともに吐きけもする。この女性に適している漢方処方製剤を一つ選べ。

1 疎経活血湯
2 桂枝加朮附湯
3 麻杏薏甘湯
4 呉茱萸湯
5 芍薬甘草湯

【正解4】
呉茱萸湯が適している
1疎経活血湯
体力中等度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされる
2桂枝加朮附湯
体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる
3麻杏薏甘湯
体力中等度で、関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足のあれに適すとされる
5芍薬甘草湯
体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる

問 26
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  脳内におけるヒスタミン刺激を低下させることにより眠気を促す。
b  小児に使用しても副作用が生じる恐れはない。
c  慢性的な睡眠障害の人を対象とするものではない。
d  抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、一度目覚めた後であれば、眠気やだるさを感じても、自動車の運転を避ける必要はない。

・a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤

【正解2】
b×
小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。特に15歳未満の小児ではそうした副作用が起きやすい
d×
目が覚めたあとも、注意力の低下や寝ぼけ様症状、判断力の低下等の一時的な意識障害、めまい、倦怠感を起こすことがあるので注意が必要である。翌日まで眠気やだるさを感じるときには、それらの症状が消失するまで自動車の運転等は避ける

問 27
精神不安、不眠等の精神神経症状の改善を期待して用いられる生薬及び漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  チャボトケイソウ、ホップ、チョウトウコウ、カノコソウの生薬成分は、神経の興奮・緊張緩和を目的として製品に複数配合されることがある。
b  神経症、不眠症に用いられる抑肝散加陳皮半夏は、やや消化器が弱い人には不向きである。
c  酸棗仁湯は体力中等度以上で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症に適すとされる。
d  桂枝加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で、精神不安があるものの神経症や不眠症に適すとされる。

・a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 誤 誤

【正解4】
b×
抑肝散加陳皮半夏は、やや消化器が弱いものに幅広く用いることができる
c×
酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる
d×
桂枝加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、眼精疲労、神経症に適すとされる

胃腸が弱い人には不向きな漢方処方製剤は、酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯があります

問 28
眠気を促す薬とアルコールの相互作用に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。

寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取されることがあるが、飲酒とともに( a )などを含む催眠鎮静薬を服用すると、その鎮静効果が( b )されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある。

1 aエテンザミド    b減弱
2 aエテンザミド    b増強
3 aカフェイン     b減弱
4 aブロモバレリル尿素 b減弱
5 aブロモバレリル尿素 b増強

【正解5】
寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取されることがあるが、飲酒とともに( aブロモバレリル尿素 )などを含む催眠鎮静薬を服用すると、その鎮静効果が( b増強 )されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある。

問 29
眠気防止薬の有効成分であるカフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  カフェインには、脳に軽い興奮状態を引き起こす作用がある。
b  カフェインは、尿量の減少をもたらす。
c  小児用の眠気防止薬として、無水カフェインを用いる。
d  授乳中の女性がカフェインを摂取すると、その一部が乳汁中に移行する。

・a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正

【正解2】
b×
腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす
c×
成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない

問 30
乗物酔い防止薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a  乗物の運転操作をするときは、乗物酔い防止薬の使用を控える必要がある。
b  ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難や緑内障の症状を悪化させるおそれがある。
c  ジメンヒドリナートは、抗コリン成分である。
d  スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、胃粘膜への局所麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる。

・a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤

【正解1】
c×
ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分
d×
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、抗コリン成分であり、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用を示す
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