【令和元年・奈良⑤】登録販売者過去問解説【医薬品の適正使用・安全対策】

過去問題・解説

問 111
一般用医薬品の安全対策に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a  プソイドエフェドリン塩酸塩(PSE)は、鼻みず、鼻づまり等の症状の緩和を目的として、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬等に配合されていたが、出血性脳卒中の発生リスクとの関連性が高いことから塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)等への切り替えが行われた。
b  小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994年1月、小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂が行われた。
c  一般用かぜ薬の使用上の注意においては、「まれに間質性肺炎の重篤な症状が起きることがあり、その症状は、かぜの諸症状と区別が難しいため、症状が悪化した場合には服用を中止して医師の診療を受ける」旨の注意喚起が行われている。
d  アンプル剤は、他の剤形(錠剤、散剤等)に比べて吸収が遅く、血中濃度がゆっくりと高値に達するため、通常用量でも副作用を生じやすいことが確認されたことから、1965年、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。

a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 誤 正 正
3 誤 正 正 誤
4 正 正 正 誤
5 正 正 誤 正

【正解3】
a×
「塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)」は、出血性脳卒中の発生リスクとの関連が高いことから、「プソイドエフェドリン塩酸塩(PSE)」等への切り替えが行われた。
d×
アンプル剤は他の剤形(錠剤、散剤等)に比べて吸収が「速く」、血中濃度が「急速に」高値に達する。

問 112
医薬品の適正使用及びそのための啓発活動に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a  医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。
b  「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間、国、自治体、関係団体等により、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。
c  医薬品の適正使用の重要性等に関しては、認識や理解が必ずしも十分とはいえない小中学生には積極的に啓発すべきではない。
d  薬物乱用は、社会的な弊害は生じないが、乱用者自身の健康を害する。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 誤 正
5 正 正 誤 正

【正解3】
c×
医薬品の適正使用の重要性等に関して、「小中学生のうちから」の啓発が重要である。
d×
乱用者自身の健康を害するだけでなく、社会的な弊害を生じるおそれが大きい。

問 113
次のうち、一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

1  アセトアミノフェンが配合された医薬品は、徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、「心臓病の診断を受けた人」は服用しないこととされている。
2  アミノ安息香酸エチルが配合された外用痔疾用薬は、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病を悪化させるおそれがあるため、「糖尿病の診断を受けた人」は使用しないこととされている。
3  スコポラミン臭化水素酸塩水和物が配合された医薬品は、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、「6歳未満の小児」は服用しないこととされている。
4  フェルビナクが配合された外用鎮痛消炎薬は、喘息発作を誘発するおそれがあるため、「ぜんそくを起こしたことがある人」は使用しないこととされている。

【正解4】
1×
徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、心臓病の診断を受けた人が服用しないこととされているのは、プソイドエフェドリン塩酸塩、芍薬甘草湯等。
2×
肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病を悪化させるおそれがあるため、糖尿病の診断を受けた人が服用しないこととされているのは、プソイドエフェドリン塩酸塩。
3×
メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児は服用しないこととされているのは、アミノ安息香酸エチル。

問 114
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目中に、「次の診断を受けた人」と記載される基礎疾患等と主な成分・薬効群の組み合わせについて、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a 糖尿病 ―――――――――――――― プソイドエフェドリン塩酸塩
b 透析療法を受けている人 ―――――― スクラルファート
c 口の中に傷やひどいただれのある人 ― ビサコジル
d 胃潰瘍 ―――――――――――――― 芍薬甘草湯

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解1】
c×
口の中に傷やひどいただれのある人―クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された製剤
d×
胃潰瘍―カフェイン

問 115
一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」に記載される主な成分とその対象者の組み合わせについて、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a リドカイン ―――――― ぜんそくを起こしたことがある人
b サリチル酸ナトリウム ― 15歳未満の小児
c メキタジン ―――――― 高血圧の人
d タンニン酸アルブミン ― 牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解3】
a×
リドカイン―本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人
c×
メキタジン―本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人

問 116
一般用医薬品の添付文書の「本剤を使用している間は、次の医薬品を使用しないこと」の項目中に、「他の瀉下薬(下剤)」と記載される主な成分・薬効群として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a 七物降下湯
b 防風通聖散
c 当帰芍薬散
d 大柴胡湯

1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)

【正解3】
b○:防風通聖散―ダイオウを含む
d○:大柴胡湯―ダイオウを含む

問 117
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」として記載される主な成分とその対象者の組み合わせについて、誤っているものを1つ選びなさい。

1 サリチルアミド ―― 発熱している小児、けいれんを起こしたことがある小児
2 コデインリン酸塩 ― 妊婦又は妊娠していると思われる人
3 ジプロフィリン ―― てんかんの診断を受けた人
4 ロペラミド塩酸塩 ― 便秘を避けなければいけない肛門疾患がある人
【正解1】
サリチルアミド
⇒妊婦又は妊娠していると思われる人、胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人等

テオフィリン、アミノフィリン水和物が
⇒発熱している小児、けいれんを起こしたことがある小児です

問 118
次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目中に、「モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」と記載されているものを1つ選びなさい。

1 フェルビナク
2 アルジオキサ
3 トリメトキノール塩酸塩水和物
4 ピコスルファートナトリウム
5 プソイドエフェドリン塩酸塩

【正解5】
プソイドエフェドリン塩酸塩は、モノアミン酸化酵素阻害剤との相互作用によって、血圧を上昇させるおそれがある

問 119
次の医薬品のうち、医薬品副作用被害救済制度の対象となるものとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 無承認無許可医薬品
2 殺菌消毒剤(人体に直接使用するもの)
3 殺虫剤・殺鼠剤
4 日本薬局方精製水

【正解2】

問 120
医薬品PLセンターに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a 独立行政法人医薬品医療機器総合機構により、平成7年7月の製造物責任法の施行と同時に開設された。
b 消費者が、医薬品又は医薬部外品に関する苦情(健康被害以外の損害も含まれる)について製造販売元の企業と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付けている。
c 医薬品PLセンターは、裁判において迅速な解決に導くことを目的としている。
d 医薬品副作用被害救済制度の対象となるケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。

a b c d
1 誤 誤 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 誤 誤

【正解3】
a×
「日本製薬団体連合会」において、平成7年7月の製造物責任法(PL法)の施行と同時に開設された。
c×
裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。
d×
医薬品副作用被害救済制度の「対象とならない」ケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。
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