問 41
アレルギー用薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 メチルエフェドリン塩酸塩は、依存性がある抗コリン成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。
2 トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されることがある。
3 ベラドンナは、ナス科の草本で、その葉や根に、副交感神経系の働きを抑える作用を示すアルカロイドを含む。
4 ケトチフェンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える。
問 42
内服アレルギー用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
b 皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給することを目的として、ビタミンC(アスコルビン酸等)が配合されている場合がある。
c 鼻炎用内服薬には、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合されている場合がある。
d 一般用医薬品(漢方処方製剤を含む。)には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹の治療に用いることを目的とするものはない。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 誤 誤 正
3 誤 正 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 正 正 正 正
問 43
眼科用薬の配合成分とその配合目的の関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
b アズレンスルホン酸ナトリウム - 結膜や角膜の乾燥を防ぐ
c 硫酸亜鉛水和物 -------- 外部の刺激から保護する
d コンドロイチン硫酸ナトリウム - 眼粘膜の組織修復を促す
1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)
問 44
皮膚に用いる薬に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 軟膏剤やクリーム剤は、いったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布することが望ましい。
b じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏よりも、有効成分の浸透性が高い液剤が適している。
c 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで、有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。
d スプレー剤やエアゾール剤を使用する際は、患部に十分な薬剤が浸透するように至近距離から連続して3秒以上噴霧する。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問 45
外皮用薬に関する次の記述について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a デキサメタゾン及びヒドロコルチゾンは、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通する化学構造を持つ化合物である。
b ケトプロフェンを含有する外皮用薬では、紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがある。
c 外皮用薬で用いられるステロイド性抗炎症成分は、広範囲に生じた皮膚症状や慢性の湿疹・皮膚炎に適している。
d ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を低下させる作用も示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状)や持続的な刺激感の副作用が現れることがある。
a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 正 誤 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 正 正 正
5 正 誤 正 誤
問 46
皮膚に用いる薬の配合成分に関する次の記述について、( )に入れるべき正しい字句を下欄から1つ選びなさい。
( )は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
1 ジフェニルイミダゾール
2 クロラムフェニコール
3 ノニル酸ワニリルアミド
4 スルファジアジン
5 チオコナゾール
問 47
毛髪用薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
1 脱毛は、男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされているため、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、女性ホルモン成分の一種が配合されている場合がある。
2 医薬部外品として、「壮年性脱毛症」「円形脱毛症」「粃糠性脱毛症」「瀰漫性脱毛症」等の疾患名を掲げた効能・効果が認められている。
3 ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
4 チクセツニンジンは、ウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものを基原とする生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
問 48
口内炎及び口内炎用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a 口内炎や舌炎は、栄養摂取の偏り、ストレスや睡眠不足、唾液分泌の低下、口腔内の不衛生などが要因となって生じることが多いとされている。
b シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
c 一般用医薬品でも副作用として口内炎等が現れることがあるため、医薬品の販売等に従事する専門家は、使用者の状況を把握するよう努めることが重要である。
d 茵蔯蒿湯は、口内炎、湿疹・皮膚炎等に適すとされるが、まれに重篤な副作用として肝機能障害が起こることが知られている。
a b c d
1 正 誤 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 誤 誤
4 正 正 正 正
5 誤 正 正 正
問 49
歯や口中に用いる薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下欄から選びなさい。
a オイゲノール、セチルピリジニウム塩化物は、齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑える作用があるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。
b カルバゾクロムは、血液の凝固機能を正常に保つ働きがあるため、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合されている場合がある。
c 歯痛薬(外用)は、歯の齲蝕や第三大臼歯(親知らず)の伸長による歯痛を応急的に鎮めることを目的とする一般用医薬品である。
d ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g中0.025 ㎎未満含有する製品については、長期連用を避ける必要がない。
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 正 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 正 正 誤
問 50
歯や口中に用いる薬の配合成分とその配合目的の関係について、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
b チョウジ油 ――――――――― 抗炎症作用
c 銅クロロフィリンナトリウム ― 殺菌消毒
d アミノ安息香酸エチル ―――― 組織修復
1(a、b) 2(a、d)
3(b、c) 4(c、d)