問 11
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として、グリチルリチン酸二カリウムが用いられる。
b 喉の粘膜を刺激から保護する成分として、セチルピリジニウム塩化物が配合されている場合がある。
c ポピドンヨードが口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患の治療に悪影響(治療薬の効果減弱など)を生じるおそれがある。
d 口腔咽喉薬に抗ヒスタミン成分が配合されている場合、咽頭における局所的な作用を目的としているため、内服薬の抗ヒスタミン成分と同様な副作用が現れることはない。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
問 12
強心薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ユウタンは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
b センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。
c シンジュは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。
d リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤
問 13
高コレステロール改善薬及びその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
b パンテチンには、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
c トコフェロール酢酸エステルは、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。
d 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的として使用される。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問 14
貧血用薬(鉄製剤)及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、貧血用薬(鉄製剤)は食後に服用することが望ましい。
b 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。
c 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することは適当ではない。
d 服用の前後30分にアスコルビン酸を含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがあるので、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 正 正 正 誤
問 15
循環器用薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a コウカには、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
b ルチンは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
c ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を抑えることによって、血液循環の改善効果を示すとされる。
d 七物降下湯は、小児向けの漢方処方ではなく、15歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 誤
問 16
婦人薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 婦人薬は、月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品である。
b 鎮痛・鎮痙作用を期待してシャクヤクが配合されている場合がある。
c 利尿作用を期待してオウレンが配合されている場合がある。
d 女性ホルモン成分の長期連用により乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性がある。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤
問 17
アレルギー及びアレルギー用薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 蕁麻疹については、アレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激によって生じるものも知られている。
2 アレルゲンを厳密に特定するには医療機関における検査を必要とする。
3 アレルギー症状が現れる前から予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬を使用することは適当であるが、登録販売者の指導の下で行われる必要がある。
4 蕁麻疹や鼻炎等のアレルギー症状に対する医薬品の使用は、基本的に対症療法である。
問 18
内服アレルギー用薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ヒスタミンの働きを抑える作用を示す成分として、ブロメラインが用いられる。
b 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、カンゾウが配合されている場合がある。
c ベラドンナ総アルカロイドは、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑える目的で用いられる。
d アゼラスチンが配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤
問 19
次の表は、ある点鼻薬に含まれている成分の一覧である。この点鼻薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
クロモグリク酸ナトリウム 1,000 mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 250 mg
ナファゾリン塩酸塩 25 mg
a クロモグリク酸ナトリウムは、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合されている。
b クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。
c ナファゾリン塩酸塩は、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として配合されている。
d この点鼻薬を過度に使用すると、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤
問 20
一般用検査薬及び検査値に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 尿中のタンパク値に異常を生じる要因のうち、尿路に異常が生じたことによるものとして腎炎やネフローゼがある。
b 一般用検査薬は、一般の生活者が正しく用いて健康状態を把握し、速やかな受診につなげることで疾病を早期発見するためのものである。
c 妊娠検査薬は、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することができる。
d 一般用検査薬の検体は、尿、糞便、涙液、血液などを用いる。
a b c d
1 誤 正 誤 誤
2 正 正 正 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
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