問 31
みずむし・たむし用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ミコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
b テルビナフィン塩酸塩は、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
c シクロピロクスオラミンは、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
d 薬成分として、モクキンピ(アオイ科のムクゲの幹皮を基原とする生薬)のエキスは、皮膚糸状菌の増殖を抑える作用を期待して用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、c) 5(c、d)
問 32
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。
配合成分 配合目的
a 銅クロロフィリンナトリウム ―― 歯周組織の修復を促す作用
b ジブカイン塩酸塩 ――――――― 歯周組織の炎症を和らげる作用
c ミルラ ―――――――――――― 血行を促進する作用
d フェノール ―――――――――― 細菌の繁殖を抑える作用
1 a、b
2 a、d
3 b、c
4 b、d
5 c、d
問 33
禁煙補助剤及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 禁煙補助剤には、1日複数回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行するパッチ製剤がある。
b 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避けることとされている。
c ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
d ニコチンは、インスリンの血糖降下作用に拮抗して、インスリン製剤の効果を妨げるおそれがある。
・a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正
問 34
滋養強壮保健薬の配合成分とその配合目的の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。
配合成分 配合目的
a ピリドキサールリン酸エステル ― 赤血球の形成を助ける
b フルスルチアミン塩酸塩 ―――― 脚気の症状の緩和
c グルクロノラクトン ―――――― 乳酸の分解を促す
d トコフェロール酢酸エステル ―― 手足の痺れ・冷えの症状の緩和
1 a、b
2 a、c
3 b、c
4 b、d
5 c、d
問 35 次の漢方処方製剤の「適用される症状・体質」と「重篤な副作用」の記述について、正しいものの組合せはどれか
a 黄連解毒湯
「適用される症状・体質」
体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、水虫、肝機能障害、
「重篤な副作用」―間質性肺炎、偽アルドステロン症
b 防已黄耆湯
「適用される症状・体質」
体力が充実して脇腹からみぞおちにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症
「重篤な副作用」―肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症
c 防風通聖散
「適用される症状・体質」
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症
「重篤な副作用」―肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
d 清上防風湯
「適用される症状・体質」
体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)
「重篤な副作用」―肝機能障害、偽アルドステロン症
1 a、b
2 a、c
3 b、c
4 b、d
5 c、d
問 36 生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙の作用を期待して用いられる。
b サイコは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬で、 心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を期待して用いられる。
c サイシンは、ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの地上部を基原とする生薬で、健胃、消化促進の作用を期待して用いられる。
d ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静の作用を期待して用いられる。
・a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 誤
5 正 正 誤 誤
問 37 生薬成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a オウゴンは、シソ科のコガネバナの周皮を除いた根を基原とする生薬で、内用痔疾用薬では
主に抗炎症作用を期待して用いられる。
b ケイガイは、モクレン科のタムシバ等の 蕾を基原とする生薬で、アレルギー用薬では鎮静、
鎮痛の作用を期待して用いられる。
c サンキライは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを
基原とする生薬で、泌尿器用薬では尿量増加(利尿)を期待して用いられる。
d サンシシは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、歯痛薬では抗炎症作用を期待
して用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d)
4(b、d) 5(c、d)
問 38
消毒薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a イソプロパノールは、粘膜刺激性があり、粘膜面や目の回り、傷がある部分への使用は避けることとされている。
b 次亜塩素酸ナトリウムは、吐瀉物や血液等が床等にこぼれたときの殺菌消毒にも適しており、有機物の影響を受けないので、殺菌消毒の対象物をあらかじめ洗浄する必要はない。
c サラシ粉は、強い還元力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。
d アルカリ性の消毒薬が誤って皮膚に付着した際は、症状をすみやかに軽減するため、中和剤を使用するのが効果的である。
・a b c d
1 誤 正 誤 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 誤 誤
4 正 正 正 正
5 正 誤 正 誤
問 39
殺虫剤の配合成分とその分類の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。
a オルトジクロロベンゼン ―― オキサジアゾール系
b フェノトリン ――――――― 有機リン系
c プロポクスル ――――――― カーバメイト系
d フタルスリン ――――――― ピレスロイド系
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)
問 40
妊娠検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 妊娠検査薬は、尿中のヒト 絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから4日目前後の尿中のhCG濃度を検出感度としている。
b 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応である。
c 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても、検査結果が陽性となることがある。
・a b c
1 正 誤 正
2 誤 正 誤
3 誤 誤 誤
4 誤 正 正
5 正 正 正
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