※2020年8月26日(水)
青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の共通問題です
この科目の目的はこれ!
❶医薬品の本質、効き目や安全性に影響を与える要因等について理解していること
❷購入者等から医薬品を使用しても症状が改善しないなどの相談があった場合には、医療機関の受診を勧奨するなど、適切な助言を行うことができること
❸薬害の歴史を理解し、医薬品の本質等を踏まえた適切な販売等に努めることができること
・いまココ▶①医薬品に共通する特性
・令和2年・東北②主な医薬品とその作用
・令和2年・東北③人体の働きと医薬品
・令和2年・東北④薬事に関する法規
・令和2年・東北⑤医薬品の適正使用
それでは解説スタートです!
令和2年度(2020)・東北ブロック【午前】
医薬品に共通する特性と基本的な知識(全20問)
問 1
医薬品の本質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 検査薬は、人体に対して直接使用されないため、人の健康に影響を与えることはない。
b 一般に、医療用医薬品の方が一般用医薬品よりも副作用発現などのリスクが高い。
c 医薬品の販売を行う者は、製造販売業者等からの情報に日頃から留意しておくことが重要である。
d 一般用医薬品は、必要な情報が添付文書や製品表示に記載されている。
・a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 誤
5 正 正 誤 正
問 2
以下の投与量と効果又は毒性に関する記述について( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する( a )となり、( b )に至る。動物実験により求められる( c )は薬物の毒性の指標として用いられる。
1 a 無作用量 b 致死量 c LD100
2 a 中毒量 b 致死量 c LD50
3 a 無作用量 b 中毒量 c LD50
4 a 依存量 b 中毒量 c LD100
5 a 中毒量 b 致死量 c LD100
LD50は、実験動物で50パーセントが死亡する薬物の量です
問 3
第1欄の記述は、「医薬品等の基準」に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。
第1欄
医薬品製造販売後の調査及び試験の実施の基準は( )という。
第2欄
1 GVP 2 GPSP 3 GCP
4 GLP 5 GMP
問 4
健康食品等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 特定保健用食品の例として、キシリトールを含む食品がある。
b 機能性表示食品は、「疾病に罹患した者の健康の維持及び増進に役立つ」旨を表示してよい。
c 健康食品は、法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品と同等である。
d 食品は、例外を除き、身体構造や機能に影響する効果を表示することができない。
・a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 誤
例外的にキシリトールを含む食品に対しては「虫歯の原因になりにくい食品です」などの表示が許可されています
問 5
酒類(アルコール)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 酒類(アルコール)は医薬品の吸収に影響を与えることがある。
b アルコールは、主として腎臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する人は、その代謝機能が高まっていることが多い。
c 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、アセトアミノフェンの薬効が十分に得られないことがある。
d 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、代謝産物に薬効がある医薬品を服用した際に、作用が強く出過ぎる場合がある。
・a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 正 正 誤 正
問 6
医薬品の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品を使用中に重大な副作用の兆候が現れた場合は、基本的に使用を中止するべきである。
b 一般用医薬品を販売する際、不安をあおらないために副作用に関する情報は知らせるべきではない。
c 市販された一般用医薬品の効果や副作用などは、すべて解明済みである。
d 医薬品は使用方法に従って十分に注意して使用していれば副作用が生じることはない。
・a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 誤 正 正 正
4 誤 誤 正 誤
5 正 誤 誤 誤
副作用の状況次第では、購入者等に対し適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要があります!
問 7
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品は、適正な使用がなされなければ、有害事象を招く危険性が高くなる。
b 人体に直接使用されない医薬品についても、使用する人の誤解や認識不足によって、有害事象につながることがある。
c 症状の原因となっている疾病の根本的な治療や生活習慣の改善等がなされないまま、一般用医薬品を使用して症状を一時的に緩和するだけの対処を漫然と続けていても、有害事象を招く危険性が増すことはない。
d 医薬品の説明は、購入者の理解力に即してなされるべきである。
・a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 正 正
3 正 誤 正 正
4 正 正 正 正
5 正 正 誤 正
問 8
次の記述は、医薬品の不適正な使用と有害事象に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 薬物依存から離脱することは容易である。
b 医薬品をみだりに酒類と一緒に摂取するといった乱用がなされると、急性中毒等を生じる危険性が高くなる。
c 医薬品は、使用する量が定められていない。
d 青少年は、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがあるので、注意が必要である。
1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)
問 9
小児と医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 大人に比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
b 一般的に血液脳関門が未発達であるため、医薬品の成分が脳に達しにくい。
c 一般的に肝臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝に時間がかかる。
d 一般的に腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の排泄が大人よりも速い。
・a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 正 誤 正
問 10
乳幼児と医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品が喉につかえると、咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。
b 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しい。
c 医薬品の使用上の注意において、乳児という場合には、おおよその目安として2歳未満のことをいう。
d 乳幼児が誤って薬を大量に飲み込んだ場合には、一般用医薬品であっても応急処置等について関係機関の専門家に相談する必要がある。
・a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 正 誤 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正
乳児:1歳未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満です
※参考記事です