❶ 一般用医薬品において用いられる主な有効成分に関して基本的な効能効果及びその特徴、飲み方や飲み合わせ、年齢、基礎疾患等、効き目や安全性に影響を与える要因、起こり得る副作用等につき理解し、購入者への情報提供や相談対応に活用できること
❷各薬効群の医薬品に関する情報提供、相談対応における実践的な知識が理解できること
令和2年度(2020)・奈良県【午後】
▼令和2年度・登録販売者試験(税込2200円)
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それでは解説スタートです!
主な医薬品とその作用(全40問)
問 1
次の成分を含むかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
アセトアミノフェン 900mg
クレマスチンフマル酸塩 1.34mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
ノスカピン 48mg
㎗-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
グアヤコールスルホン酸カリウム 240mg
無水カフェイン 75mg
ベンフォチアミン(ビタミンB1誘導体) 24mg
a クレマスチンフマル酸塩は、アドレナリン作動成分である。
b ジヒドロコデインリン酸塩は、気管支拡張成分である。
c グアヤコールスルホン酸カリウムは、去痰成分である。
d 無水カフェインは、解熱鎮痛成分の配合に伴い、その鎮痛作用を補助する目的で配合されている
1 誤 正 正 正
2 正 正 誤 誤
3 正 正 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 誤 誤 正
問 2
かぜ(感冒)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 季節や時期等によって原因となるウイルスや細菌の種類は異なる。
b 非感染性であるアレルギーや冷気、乾燥は、かぜの要因にはあたらない。
c 冬場に、発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や、下痢等の消化器症状が現れた場合は、 かぜではなく、ウイルス性胃腸炎である場合が多い。
d インフルエンザ(流行性感冒)は、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 誤 正 正
5 正 誤 誤 誤
問 3
次の記述は、解熱鎮痛薬に関するものである。( )にあてはまる字句として、 正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解熱鎮痛薬の有効成分によりプロスタグランジンの産生が( a )されると、胃酸分泌が( b )するとともに胃壁の血流量が( c )して、胃粘膜障害を起こしやすくなる。
1 a:増強 b:増加 c:低下
2 a:抑制 b:低下 c:低下
3 a:増強 b:増加 c:増加
4 a:抑制 b:低下 c:増加
5 a:抑制 b:増加 c:低下
問 4
解熱鎮痛薬に用いられる生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを 1つ選びなさい。
a ジリュウのエキスを製剤化した製品は、「感冒時の解熱」が効能・効果となっている。
b シャクヤクは、発汗を促して解熱を助ける作用を期待して用いられる。
c ショウキョウは、鎮痛鎮痙作用を示し、内臓の痛みにも用いられる。
d ボウイは、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 誤 正
問 5
解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。
b サザピリンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。
c アスピリンは、現在、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。
d イブプロフェンは、アスピリンに比べて胃腸への悪影響が少ないことから、15歳 未満の小児に対して、一般用医薬品として使用することができる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 誤 正
問 6
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ 選びなさい。
a 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は、脳内のヒスタミン濃度を低下させ ることで眠気を促す。
b ブロモバレリル尿素は、少量でも眠気を催しやすい。
c 加味帰脾湯は、体力中等度以上の人に適すとされる。
d 抑肝散は、心不全を引き起こす可能性がある。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問 7
めまい及び乗物酔い防止薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選 びなさい。
a めまいは、体の平衡を感知して、保持する機能(平衡機能)に異常が生じて起こる 症状であり、中枢神経系の障害など、様々な要因により引き起こされる。
b 副作用が強く現れるおそれがあるので、乗物酔い防止薬とかぜ薬やアレルギー用薬 (鼻炎用内服薬を含む。)等との併用は避ける必要がある。
c 乗物酔い防止薬に3歳未満向けの製品はない。
d 乗物の運転操作をするときは、乗物酔い防止薬の使用を控える必要がある。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 正 正
3 正 誤 正 誤
4 正 正 誤 正
5 誤 誤 誤 正
問 8
小児の疳、小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状が、成長に伴って 自然に改善することはまれである。
b ジャコウは、緊張や興奮を静め、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
c 漢方処方製剤は、1歳未満の乳児には使用しないこととなっている。
d 鎮静と中枢刺激のように相反する作用を期待する生薬成分が配合されている場合 もあるが、身体の状態によってそれらに対する反応が異なり、総じて効果がもたらさ れると考えられている。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 誤 誤
問 9
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、正 しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a 甘草湯は、短期間の服用に止め、連用しないこととされている。
b 柴朴湯は、むくみの症状のある人に適すとされる。
c 麦門冬湯は、水様痰の多い人には不向きとされる。
d 半夏厚朴湯は、構成生薬としてカンゾウを含み、炎症を和らげ、特に小児喘息や気管支喘息に用いられる。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
問 10
鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する ことを目的として配合される。
b グアイフェネシンは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。
c ノスカピンは、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える。
d グリチルリチン酸二カリウムは、気道の炎症を和らげる。
1(a、b) 2(a、c)
3(b、d) 4(c、d)
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