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【令和元年・関東甲信越③】登録販売者過去問解説【人体の働きと医薬品】

過去問題・解説

※茨城県 ・栃木県・群馬県・新潟県・山梨県・長野県の共通問題です

人体の働きと医薬品の目的はこれ!

身体の構造と働き、薬の働く仕組み、副作用の症状等に関する基本的な知識を、購入者への情報提供や相談対応に活用できること

それでは解説スタートです!

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令和元年(2019)・関東甲信越ブロック【午前】

人体の働きと医薬品(全20問)

問 41
口腔及び食道に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  舌の表面には、舌乳頭という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である味蕾が分布している。
b  歯冠の表面は、セメント質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。
c  唾液は、リゾチーム等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用がある。
d  食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。

・a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 正 誤
4 正 正 誤 正

【正解2】
b×
歯冠の表面は「エナメル質」で覆われ、体で最も硬い部分となっている。

問 42
胃に関する次の記述のうち 、正しい ものの組合せはどれか。

a  ペプシンは、胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシノーゲンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
b  胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。
c  胃は、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる。
d  胃内に滞留する内容物の滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的長く、脂質分の多い食品の場合には比較的短い。

1(a、c) 2(a、d)
3(b、c) 4(b、d)

【正解3】
a×
「ペプシノーゲン」は胃酸によって、タンパク質を消化する酵素である「ペプシン」となり、胃酸とともに胃液として働く。
d×
炭水化物主体の食品の場合には比較的「短く」、脂質分の多い食品の場合には比較的「長い」。

問 43
小腸及び膵臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸、盲腸の4部分に分かれる。
b  脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受けるが、小腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成され、乳状脂粒(リポタンパク質の一種でカイロミクロンとも呼ばれる)となる。
c  膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を回腸へ分泌する。
d  膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。

・a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 正
5 誤 正 正 誤

【正解3】
a×
十二指腸、空調、回腸の3部分に分かれる。
c×
膵液を「十二指腸」へ分泌する。

問 44
呼吸器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  呼吸器系は、呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなる。
b  喉頭は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
c  肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
d  咽頭は、発声器としての役割があり、呼気で咽頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。

・a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 正 誤 誤 誤

【正解2】
b×
喉頭ではなく、扁桃。
d×
「喉頭」は、発声器としての役割もあり、呼気で「喉頭」上部にある声帯を振動させて声が発せられる。

問 45
心臓及び血管系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  心臓は、心筋でできた握りこぶし大の袋状の臓器で、胸骨の後方に位置する。
b  肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身に送り出される。
c  消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。
d  血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の静脈で測定される。

・a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤

【正解1】
b×
右側ではなく、左側部分(左心房、左心室)
d×
静脈ではなく、動脈。

問 46
白血球に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  リンパ球は、最も数が多く、白血球の約60%を占めている。
b  好中球は、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。
c  単球は、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。
d  感染や炎症などが起きると、白血球の全体の数が減少するとともに、種類ごとの割合も変化する。

・a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 誤 正 正 正

【正解3】
a×
記載は、好中球の内容(リンパ球は、白血球の約1/3)
d×
感染や炎症などが起きると全体の数が「増加」するとともに、種類ごとの割合も変化する。

問 47
泌尿器系 に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
b  膀胱の出口にある排尿筋が緩むと、同時に膀胱壁の膀胱括約筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。
c  食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。
d  糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これを腎小体という。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)

【正解5】
a×
副腎皮質ではなく、副腎髄質。
副腎皮質では、副腎皮質ホルモン(アルドステロン)が産生・分泌される。
b×
膀胱の出口にある「膀胱括約筋」が緩むと、同時に膀胱壁の「排尿筋」が収縮し、尿が尿道へと押し出される。

問 48
目に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  遠近の焦点調節は、主に硝子体の厚みを変化させることによって行われている。
b  目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが 、結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。
c  角膜には血管が通っており、房水を介さずに栄養分や酸素が供給される。
d  眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっている。

・a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正

【正解5】
a×
遠近の焦点調節は、主に「水晶体」の厚みを変化させることによって行われている。
c×
角膜には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給される。

問 49
鼻及び耳に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  においに対する感覚は順応を起こしにくく、長時間同じにおいを嗅いでいても、そのにおいをいつまでも鋭敏に感じる。
b  副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
c  外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
d  内耳にある鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。

・a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 誤 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 正 誤

【正解4】
a×
においに対する感覚は非常に鋭敏であるが順応を起こしやすく、長時間同じにおいを嗅いでいると次第にそのにおいを感じなくなる。
d×
鼓室は「中耳」にある。

問 50
皮膚 に関する 次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか 。

a  皮膚には熱交換の機能があり、体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管が収縮し 、体外へ多くの熱を排出する。
b  ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられている。
c  真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン、フィブリリン、エラスチン等)からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。
d  メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生される。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c)
4(b、d) 5(c、d)

【正解3】
a×
体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように「血管が開き」、体外へより多くの熱を排出する。
d×
「表皮」の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生される。

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